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ハリアス国王とリッツ神官の罠

ここはタリスリア城、国王の寝室。


「むぅ・・・むぅぅぅ・・・ぬぅぅぅぅぅ」


「あなた、もう悩むのはおやめになってはどうですか?」


寝室にはハリアス国王とミシア王妃が、お茶を飲み寛いでいた。

ハリアス国王は寛げていないようではあるが。


「もうきめたことでしょう?あとはジン殿を信じましょう」


「しかしな、ミシア・・・」


その害虫が危ないのだ。

あれだけ可愛いアシェリーに好意を寄せられて、何もしないはずが無い!!

やはり、ここはあの害虫を始末するべきか!!!


ミシア王妃はハリアス国王を困った顔で見ている。

王妃としてはアシェリーの恋を叶えてやりたいのだが。


コンコン、「陛下、ただいまリッツ神官様がお見えになっております」


「うむ?もうそんな時間であったか」


今日リッツ神官と内密の話がここで行われる事になっている。


「それではあなた、私は席をはずしておきますね」


「すまないなミシア」


ミシアと入れ替わるようにリッツ神官が部屋に入ってくる。


「失礼します国王陛下」


「いや、楽にしてくれ神官殿。それで?今日はどういうご用件ですかな?」


「はい、明日へリタリスへ行く前に、国王陛下の悩みの元を少なくしようかと思いまして」


「というと?」


「アシェリー王女殿下の貞操の事で」


ビシッという音が聞こえそうなほど、ハリアス国王の動きが止まる。


「実は・・・このような物がありまして・・・」


「ほうほう・・・これはっ!!」


二人は口角を吊り上げガッチリと握手をするのであった。







今の時刻は昼過ぎ、俺はリッツさんに呼ばれて王城のテラスでお茶を飲んでいる。


「それで、いきなりどうしたんですか?」


「ええ実は、ジン君に国王陛下の悩みの一つを解消してもらいたくて」


「それって俺が解消できるような問題なんですか?


「というより、ジン君にしか解決できない問題なんです」


「分かりました、それで国王はどこに?」


そう俺が聞いたとき、通路の奥から丁度ハリアス国王がやって来た。


「待たしてしまったかな?すまないね」


「いいえ、丁度ジン君に協力を取り付けたところですわ」


国王とリッツさんがニコニコ笑っている。

何故だろう、和やかなはずなのに鳥肌が立ってくる。


「そっそれで、悩みとは何ですか?」


「ジン君、君はアシェリーの事をどう思ってるかね?」


何だろう、顔は笑っているが目が笑っていない・・・


「大切な仲間です・・・よ?」


「ふむ、しかしだね、アシェリーはあのとうり物凄く魅力的な娘だ。そうは思わないかね?」


何故顔を近づけて来る!


「あっああ、そうですね可愛いですね・・・」


「だろう!!」


バンっとテーブルを叩く、興奮して鼻息も荒い・・・ちょっ助けてー。


「親としては、アシェリーの可愛さのあまり、どこぞの害虫に汚される事を考えるといても経っても居られなくてね」


俺の事かよ!


「そこでだ、太陽神神官殿の前で誓ってくれないか?親の許しがなければ、アシェリーに邪な行為を決してしないと」


こっこえー目が逝っている・・・そんな事にどうやったらなるんだ?と思いうなずく事にする。


「分かりました。ここで誓えばいいんですね?」


「ではジン君、この紙のうえに、少し血を垂らして誓ってください」


俺はもう少し考えるべきだったのだ、ここは神や魔法が存在する異世界だったのだと。


「俺は、アシェリーの親の承認がなければ邪な行為をしない事を誓う。これでいいのか?」


そう言った瞬間、紙が光り・・・俺は・・・呪われた・・・なに?

【太陽神の制約】呪い


「・・・・・ふざけるなあああああああああああああ!!!」


「ジン君落ち着いて、これはあーたんに手を出さなければ何の意味も無いのよ」


むぎぎぎぎぎぎ、何が腹立つかというと。ハリアス国王の満足顔がうぜー!


「いやいや、これで私も安心して眠れるという物だ」


「くそーなんの意味があるんだ?アシェリーとは暫くは会わないだろうに・・・」


俺は首を捻り、自分の与えられた部屋に帰るのだった・・・








へリタリスまで2週間の馬車の旅、すでに半分ほど進み旅は順調であった。旅はな・・・


「ジン、これは私が作ったの食べて!」


アシェリーは何かと俺に構われたがる。

其れはいいんだ、可愛いし、懐かれるのは嬉しい。

男だと思っていたときも弟みたいだと可愛がったもんだ。

だが女の子だった、それも美少女。

俺だって健康な男だ、こんな美少女に懐かれれば間違いの一つや二つ起こすに決まっている。

だが、その度に呪いが発動する。今みたいに・・・


 ビリビリビリビリビリビリビリビリ


私と食べての言葉に反応してしまった俺のリビドーを感知し発動する。


【太陽神の制約】呪い発動


「がががが・・・痺れる・・・」


俺はアシェリーに対して邪な考えを持つと、呪いが発動し、電気ショックを食らうのだった。


「だっ大丈夫。ジン!」


むにゅ~と小ぶりだがやわらかいふくらみが。


【太陽神の制約】呪い発動


「あがががががががが」


俺はへりタリスに着くまでに合計63回呪いが発動するのであった・・・もう勘弁してください。



ジン君を応援してやってください・w・


評価、感想お待ちしております>w<ノ


お気に入り登録有難うございます >3・ノ

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