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女神セフォネア

また長くなっちゃいました、どうしても旨くまとめれないまるいものです

神話の時代、女神セフォネアは豊穣の女神ヘリエルの娘として誕生する。

花と草木を祝福する姿はどの女神よりも美しく、多くの神の庇護の元幸せな時を刻んでいた。

だが冥界の神ヘルヌウスに見初められた時、その幸せは打ち破られる。

他の神々を出し抜き、へルヌウスはセフォネアを冥界へと連れ去った。

悲嘆に暮れるセフォネアを哀れと思い、太陽神アトゥラムはヘルヌウスと争う。

戦いは数千年も続き、アトゥラムは太陽が昇る昼の間だけ、セフォネアの魂を自由にすることが出来た。

だが、セフォネアの魂は夜の間ヘルヌウスに囚われ、昼と夜との落差の余りに精神を歪め始める。

何故私はこれほど不幸なのだろうと、何故私がこれほど不幸になるのだろうと、何故、何故、何故!!

歪んだ女神の魂は一人の男に目をつける、ゴリス・オストライトという男を。





「そして女神は契約という名の下に生贄を差し出させ、体を乗っ取り冥界から抜け出したのです。その体が衰えれば新しい王女を差し出させて・・・しかしその所業はすぐにアトゥラム様に知るとことなります。お怒りになられたアトゥラム様は直ぐにオストライト王国に結界を張り、さらには女神の魂を永久に冥界へ封じられました」


ふぅとリッツさんが息をつく、今俺達は王国郊外の森に移動中だ、流石に数人でかなりの守備兵を置いているだろう、生贄の塔に突っ込むことは出来ない。


太陽神殿僧兵団と供に移動する傍ら、俺はリッツさんに何故生贄なんて事をするのか、という理由を聞き終ったところだ。


「そのセフォネアって女神が、自分が冥界とやらから逃げるのに人の体をのっとるって事か・・・その神話が本当なら、少しは同情できるがな、だからといって他人の体を乗っ取っていいことにはならねー」


「ええ、其の通りです、アトゥラム様もそのようなことはお許しになりません」


「絶対アーサーを取り戻すよ、ジン、アルバ」


「・・・許せない・・・」


「ふんっ、そう思っとるのはおぬしらだけじゃないわい」


「そうだな、絶対に生贄なんかにはさせねー」


「止まれっ、森が見えてきた、ここからは守備兵が出てくると思え」


レンシュルツが一団を止める。


「でわ、太陽神殿僧兵団儀式魔法隊列!」


リッツさんの大声が響き渡る、ウサ耳族の男子が前方に、女子が後方に、リッツさんを中心にし円を作る。


リッツさんが錫杖をくるくると回しだし踊りと供に歌いだす。

とても陽気で今から争いに行くと誰が思うだろうか。

黄金の髪に光が当たり、陽気で楽しげでそれでいてなぜか荘厳だ。


【太陽の愛娘】タレント発動

【捧げるは歌と踊り受け取るは太陽の恵み】儀式魔法発動準備


そしてウサ耳少女達が一斉に踊りだす!


『『『『ん~~~~~カー二バァァァァァァァル!!!』』』


陽気なダンスを踊りだす、どの子の顔も笑顔がはじける、太陽の恵みがジン達を包み込む。


str up

agi up

int up


「ははははははっこれはいい、湿っぽいことより断然いいぜ!」


「すごい、力が湧き上がってくるのが分かる」


「この儀式魔法は効果が1時間続く、その間に救出するぞ!」


『『『『おぉーーーーー』』』』


森を駆け抜けていく、エンチャントの効果で疾風の様に駆け抜ける一団。

小さく塔が見えてきたもうすぐだ、だがそう簡単にもいかない、守備兵達も塔を死守しようとする、そして戦端が開かれる。






僧兵団200に対し守備兵は500、数にして2,5倍、しかし士気が違いすぎた。

正義と太陽神の教えの下使命感にもえる僧兵団、それに対して無理やり反逆者に仕立て上げた王女を、生贄にする儀式を守らされる兵士、突撃の勢いのまま守備兵を蹴散らし塔の扉を突き破る。


ここから上は階段や通路など狭い戦闘域になる、小数精鋭で編成した30人とジンたち主要メンバーで上を目指し、ほかの僧兵団はギリムスが率い逆に塔の守備に回る。


塔の階段を上っていると、白目を剥いた兵士達が俺達を襲ってきた。


「こいつら・・・全員正気じゃないぞ!」


「ちょっと、これって試験のときの操られてた人達とおんなじゃないっ」


「あ」


「あって何よ!」


「悪い言い忘れてた、元凶はアーサーの兄貴の第一王子な、あいつが人を操ってるみたいだ、試験の時もローブのやつは操ってたみたいだ」


「そういうことは早めに言ってよ!」


「ではへりオット王子が今回のことを画策したのですか?」


「自分ではそういう風に言ってたけどな、どちらかって言うと利用されてるぽいな」


「おしゃべりはそこまでだ、大物が来たぞ!」


塔を半分ほど昇ったところで一人の騎士が立っている。


「豪腕ヴェルガ・・・貴様はほかの奴らと違って正気を保っているようだな」


「ふんっ、あのろくでなし(へりオット)に従うのは少し業腹だがな、まぁ俺様は戦えればそれでいい、さて、太陽の守護騎士レンシュルツ、俺と死合って貰おうか!!」


「どうやらオレをご使命らしい、お前達は先に進め」


「分かった、ここはまかせたぜ!」


俺達はヴェルガの脇を抜けそのまま上に向かって進む。


「がははははははははっ良き戦いにしようではないか!」


自身の身長の2倍ほどのハルバードを振り回す。


【戦狂い】タレント発動


「ちっ戦闘狂め・・・いくぞっ」


【狼の守人】タレント発動







塔を8割ほど上がったところで兵の質が替わる、動きは単調なままだが身体能力が比べ物にならない。


「らあああああああああっ」


剣と刀がぶつかり合う、力では勝てないするリと脇を抜け斬り払う、だが倒れない耐久力が桁違いだ。


「こいつら何者だっ」


「彼らの鎧は上級騎士が身に着けるものです」


「だとしたらこいつら全員がグレーLvか!」


「いえ、騎士グレーは上級騎士でも別格でした、しかし彼らも決して弱くはありません」


数でいえば上級騎士は10人こちらはまだ25人残っている、にも拘らずまだ一人も倒せない、下手に攻撃を受ければこちらは一撃でやられるのに、相手は何度やられても立ち上がってくる。


「きゃぁぁぁぁ」


「ミア!!」


「バルアっ余所見をするな!」


ミアが吹き飛ばされたのを見てバルアが気を取られる、そこに騎士のロングソードが斬りかかる。


ザシュッ!


バルアが胸を斬られた、かなり深いぞ!

一人、また一人とこちらの人数が減っていく。

立っているのはジン、リッツ、僧兵団員4名の6人、対する上級騎士は7人、たった3人しか倒せていない。


「くそっこのままじゃジリ貧だ」


「ならばここはワシにまかせいっ!!」


気合とともにギリムスが騎士の一人を塔の外に吹き飛ばす。


「ぬっはっはっまたせたのう」


「ギリムス、下の守備はよろしいのですか?」


「ふん、あやつらやる気がまったくなくなったみたいでな、周辺を囲んでそれで終わりよ、それよりここはワシらにまかせて先に進めい」


ギリムスがつれてきた僧兵団20名で騎士達を囲む。


「分かった、頼むぞ」


「ジン、ごめん私はいけない、バルアをほうって置けない」


「アーサーは俺が助ける、だからバルアを死なせるなよ?」


ミアはバルアを抱きしめうなずく、死ぬなよバルアっ!








「ぬうううううううううんんんんん」


ヴェルガのハルバードが塔の壁を破壊する ドゴォォォォォン


「なんて馬鹿力だ、【ヒューィ】」


口笛を吹き10体の黒狼に指示をだす、ヴェルガの前後左右からタイミングをずらし襲い掛かるが、気にも留めずにレンシュルツを狙う。

ハルバードの一撃を大剣で打ち払い、斬り返す、ヴェルガが上に3mほど飛び上がり剣をかわしつつハルバード振り落とす、咄嗟にかわすが右肩を大きく削られ体制が崩れたところを、ハルバードが襲い掛かる、狼達がハルバードの軌道からレンシュルツを逃す。


ここまでの攻防でヴェルガに一撃すら与えれない。


不味いな・・・このままではいずれつかまるぞ・・・


「がはははははどうしたレンシュルツ、太陽の守護騎士とはそんな物か、期待はずれもいいところだ」


「言ってくれる・・・ならばオレの本気を見せてやろう!」


「ほう、面白い、ならば俺様がその本気とやらを叩きつぶしてくれるは!」


【ヒューィ、ヒュゥゥゥゥゥゥ】


口笛に従い黒狼達がレンシュルツの体に入り込む、一匹入るごとにレンシュルツから放たれる威圧感が増していく。


「がははははは、これはたしかに先ほどまでとは違うな!面白い、勝負だ!」


ヴェルガが覇気を撒き散らしながらハルバードを振り回す、黒いオーラーを纏い、レンシュルツが吼える。


「GIIIIIIGAAAAAAAAAAAAA」


防御を忘れた狂戦士達の武器がお互いの体を斬り付け破壊する!


力と力がぶつかり合い体中を血で濡らす。


「がはははははは、良い、良い戦いだった、だがお互いもう余力が無いようだな!」


「GRURURURURURURURU」


お互い最後の力を振り絞り、ぶつかる!!


大剣の根元から先が中を舞った。






俺とリッツさんそして僧兵4人は最後の階段を上がり塔の頂上に着く、そこには鎖で十字に縛り付けられたアーサーと、顔を憎しみに歪ませたへりオットがいた。


「なぜだっなぜ邪魔をするっ、私は王になるのだぞ!オストライトで、一番偉くなるのだぞ!それなのにどうして貴様のようなゴミに邪魔をされなければいけないんだ!!」


「うるせぇっ、お前みたいな糞野朗が、存在しているだけで吐き気がするぜ!」


「ふざけるなっ私は王なのだ、この女神の水晶さえあれば、私はむてきなのだあああああああ!!」


【人形へ妄執する者】タレント発動


「リッツさん!」


【太陽の愛娘】タレント発動


【太陽の息吹】


タレントを発動したリッツさんの神聖魔法【太陽の息吹】がへりオットの精神系魔法をシャットアウトする、人の魂を封じ操り人形とする魔法は脅威だが、来ると分かっていれば防ぐ手立てはある。


「うっ嘘だ・・・私の、私の無敵の力が効かないわけ無いんだ」


「お前のじゃないだろ?借り物の力で強くなったと勘違いするんじゃねえっ!!」


へりオットの首を白銀で跳ね飛ばす。


「ふぅ、あとはアーサーをあの台から降ろせば終わりだな」


「そうですね、早くアーサーたんを助けましょう」


十字に縛られたアーサーの瞳は虚ろで先ほどから何の反応も見せない。


くそっ様子がおかしい!


「大丈夫かアーサー!今降ろしてやる、俺がわかるか?ジンだ」


アーサーに手を伸ばし触れようとした瞬間俺は弾き飛ばされた。


ズザァァァァと塔の床をすべる。


《ふっふふふ、ふふふふふふふ》


「アーサーたん?」


ぐぅぅ、何が起きた?いきなりすごい力で吹き飛ばされたぞ!


《ふふふふふ、あはははははははははははははははは》


「アーサー・・・じゃない、誰だ?」


応えは、分かっている、だがどうしても聞いてしまう、お前は誰だと。


《私か?私はセフォネア、死の妻であり豊穣の娘セフォネアよ!とうとうあそこから抜け出した、私は体を手に入れたのだ!あはははははははは、あははははははははははは》


「間に合わなかった?」


「リッツ様危険ですお下がりください!」


僧兵4人がリッツを後ろにさがらせ前に出、昆を構える。


《ふむ?何のつもりだ?女神である私に逆らうというのか》


僧兵4人が無言でセフォネアに突進する。


《愚かもの!!!!!》


ただ怒りの言葉を聴いただけで、体が強張り気力が萎える。

直接気当たりを食らった4人はピクリとも動かない。


アーサー・・・お前はもう・・・いないのか?


「ジン様!諦めてはなりません!最後まで力を尽くさなければ、神を如何にかするなどと奇跡を起こすような物、しかし奇跡を起こす物は、いつでも最後まで諦めない人が起こす物です!」


「っっっ!!その通りだ、俺が諦めてどうする!」


《ほう、まだ刃向かうことが出来るのか、丁度よいこの体の使い心地を試させてもらおう》


【フレイムランス】【サンダーボルト】【ウインドスラッシュ】


炎の槍が、雷の塊が、風の斬撃が俺を襲う、体がまだ旨く動かない!


【陽光の盾】


リッツさんが俺の前に立ちセフォネアが放った魔法を受け止める。

炎の槍を逸らし雷の塊を耐え切り、そして風の斬撃に吹き飛ばされた!

ゴロゴロと床を転がり階段の入り口で止まる。


「リッツさん!!」


《なかなか良い体をしておる、使い勝手がよさそうだ。そこの人の子よお前はどうするのだ?私に平伏し許すを請うならば見逃してやろう》


許しを請う、誰に? 逃げ出す、何から? 使い勝手がいい、何をだ!!


「ふざけんじゃねえええええぇぇぇぇ、俺は許しなんて請わない!特に貴様なんぞには!俺は逃げない、それは俺が決めた生き方だからだ!そしてアーサーの体は返してもらう、俺の大事な仲間の体からでていけえええ!!!」


《愚かな人の子よ、ならば死ぬがよい》


【フレイムストーム】【サンダーストーム】【レイ】


炎の竜巻が襲う、雷の嵐が巻き起こる、光の光線が塔を斬り裂く

アーサーの中からどうやって女神を追い出せばいいか分からない、だから俺は叫ぶ、あいつは泣き虫で体も弱く、甘えたで、だけど最後には起き上がってきた!


「アーサーお前はそれでいいのかっ女神に体を乗っ取られて!」


【ウインドボム】吹き飛ばされる


「お前は泣き虫で、甘えたで、世間知らずで、直ぐ心が折れる、だけど父親と母親のためになけなしの勇気を奮い起こし、達成したんじゃないか冒険者試験を!」


【スパークアロー】強烈な電撃が流れる


「一人で勝てないなら・・・仲間を頼れ・・・ミアもバルアも・・・リッツさん達もお前の力になってくれる!」


【グラビティ】重力が押し潰す


「ぐぅぅぅ、負けるなアーサー、諦めるな最後まで。お前は一人じゃない、言っただろう?俺が助けてやると!俺が守ってやると!だから返事をしやがれええええええええええええ!!」


《ふむ、しぶといの、しかしこれでおわらそう・・・   (ジン) 》







そこは、真っ暗だった、何もない 光も、音も、感覚さえも、何もない、痛みも、苦しみも、悲しみも、だからここがいい・・・もう悲しまなくてもいい・・・もう苦しまなくてもいい・・・だから・・・私のことはもう放っておいて、もう苦しくて悲しくて痛いのは・・・い・・・


              「返事をしやがれええええええええええええ!!」


声が聞こえる、初めて見た時は目が怖かった、二度目に合ったときは意地悪をされた、イズィーから助けてくれた、仲間だと言ってくれた、助けてくれると言ってくれた、守ってやると言ってくれた、今も・・・私のために・・・戦ってくれている     ジン!   暗闇が晴れる








《なんだと?この娘の魂は確実に封じたはず、なのになぜ表にでてこれる!》


「アーサー!馬鹿野朗が起きるのが遅い・・・さぁ言え、お前はどうしたい、どうして欲しい!」


「私は・・・死にたくないよ・・・皆と・・・ジンと一緒に生きたい・・・助けて・・・ジン!」



<ドクン> 鼓動が鳴る <ドクン> 力が漲る <ドクン> 俺はあいつを助けたい!


白銀俺に力を貸せ!アーサーを助ける、俺は、女神を、斬る!


松永神明流一の構え豪!


白銀が鳴く、キィィィンと震える、光の粒子が噴出す


【全ては其の一撃に賭ける、太刀を握れば一太刀で切り伏せる、槍を握らば一突きで貫く!】


俺は白銀を上段に構える、光の粒子が刀に纏う


【ただ全てを一撃の威力に変える、つま先から頭の先まで全てを力を通す一個の武器と化せ】


白銀が問う、お前は何を成すのかと


俺は応える、この世界の(ことわり)を斬ると!


全ての力が刀に乗る


《何だっその刀は、なぜ太陽のっっ》


「いいいいいいりやああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


刀を纏う光の粒子が力の塊となってセフォネアを斬った!


《ああああああああああああああああああああああああああああああああ》


セフォネアの魂が弾き飛ばされる!


アーサーが崩れ落ちる、ジンは走る!アーサーが両手を前にだしてジンにすがる、そして2人は抱き合いながら・・・意識を失ったのだった。


お気に入り26件になりましたありがとうございます>w<

これからもがんばります応援&評価のほどをお願いいたします・w・ノ

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