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ウラバン!~SF好色一代男~  作者: 万卜人
銀河の副将軍
217/236

焦り

 助三郎と格乃進は、殺到する〝伝説のガクラン〟〝伝説のセーラー服〟を身に着けた群衆に向かって駈けていく。


 群衆は皆、敵意を剥き出しにして、何か訳の判らない喚き声を上げながら二人に襲い掛かった!


「こうしちゃ、いられねえ!」


 茜の兄、まさるが目を剥き出し、顔には戦いへの喜びを顕わにし、くるりと背を向け走り出した。

 校舎の裏手へ駆け込むと、すぐ【バンチョウ・ロボ】がどすどすと足音を響かせ、姿を現した。勝が搭乗したのだ。


「うおーっ!」と【バンチョウ・ロボ】は勝の雄叫び声を轟かせながら、全速力で二人の賽博格の戦いの中へと飛び込んでいく。忽ち【バンチョウ・ロボ】の巨体が、群がる暴徒を蹴散らし、次々と悲鳴が上がった。


「もう、お兄ちゃんったら、喧嘩となると、目がないんだから……」


 茜はぼやいたが、それでも興奮に頬を染めている。

 世之介は焦燥感に、じりじりとなっていた。

 自分も何とかしたいと思っていたが、いかんせん世之介の本体は【リーゼント山】の制御室に横たわり、立体映像を投射しているだけである。指一本たりとも、触れることはできない。


「どうすりゃいいんだ……」


 呟いた声を、水戸光邦──いや、今までと同じ光右衛門と呼ぼう──が聞き咎めた。

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