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抱き心地1000%の俺、なぜか女子に「一緒に寝よ」と誘われる  作者: ハルちゃん


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第12話 合同学習会、開始っ!

 合同学習会、当日。

 俺たちがやってきたのは、いつもの商業施設が立ち並ぶ街中……じゃなく森林。

 緑に囲まれたこの場所で、カラオケやゲームセンターの誘惑を断ち切りながら、三日間みっちり勉学に励む。


「はい、それじゃあ。班に並ぼうかー」


 バス移動を終えた俺たちは、担任の阿部ちゃんの指示に従って整列を始める。

 合同学習会の間は、4人1組の班を作って行動することになっている。

 勉強もレクリエーションも、すべて班の連中と一緒。

 ちなみに班はくじ引きで決められるらしい。


 ここで重要なのは、いかに班のメンバーと仲良くできるか。

 もし班の中でコミュニケーションが取れなかったら、三日間が地獄になる。

 だから最初の自己紹介が肝心だ。

 ここは明るく振る舞って、第一印象を良くしないと。


「…………」


 どうやら自己紹介する必要はなかったようだ。


「楽しい三日間にしましょう。陽」

「璃月お嬢様に少しでも変なことをしたら、即拘束ですからね、朝倉陽」

「これからよろしくね~陽くん♪」


 ………


「あぁ、よろしくな」


 苦笑いしつつ、俺は班のメンバーに軽く挨拶をした。

 班のメンツは、朝倉陽、月ノ瀬夢乃、氷室璃月、鈴木まゆ。

 ……マジっすか。


「なんか……くじで決めたわりには出来すぎたメンバーだな」


 俺がぼそりとつぶやくと、鈴木が視線を伏せながら答えた。


「あなたにしては勘が鋭いですね。その通りです。璃月お嬢様と私は、あなたと同じ班になるよう細工しました」

「……お前、なんで当たり前のように不正してんの?」

「忘れたのですか……朝倉陽? これは璃月お嬢様と月ノ瀬夢乃の女のプライドを懸けた真剣勝負。でしたら、璃月お嬢様が有利になるようあらゆる手段を使うのは、メイドとして当然のことです」

「くじで不正したなら、それは真剣勝負じゃないだろ?」

「……」


 鈴木がしばらく黙り込んだ後、鈴木は何も答えず、そのまま夢乃へ視線を向けた。

 こいつ無視しやがった。


「それにしても……まさか、あなたまで細工をしていたとは思いませんでした。何も考えてなさそうな顔をしていますが、意外と策士なのですね。月ノ瀬夢乃」


 名前を呼ばれた夢乃は、「ん~?」と首を傾げた。


「私は何もしてないよ?くじを引く前にね、『陽くんと一緒の班になりますように』ってお願いしたら、本当にそうなったんだ。神様っているもんだね~」


 ゆったりとした声で、とんでもないことを言ってのける夢乃。

 なんだその強運。


「生徒数は120名、班は30組もあるのですよ?それをピンポイントで朝倉陽と同じ班を引き当てたというのですか?」


 さすがの鈴木も目を丸くしていた。


「ふふ……さすが私に喧嘩を売るだけはあるわ。あんたとの勝負、退屈しなさそうね」

「うん、今日のためにギャルゲーやり込んだんだ。負けないよ璃月ちゃん」

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