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エッセイ

臆病な『陰口』と強気な『罵倒』

作者: 朝日 橋立

 早速だが皆様は『陰口』と『罵倒』を受けたことがあるだろうか?

 稀代の嫌われ者の自負がある私は、どちらも受けたことがある。

 そして、思う。

『陰口』なんかよりも、『罵倒』の方が如何に素晴らしいか、と。


 さて、ここでの定義としては『陰口』は裏で隠れている悪口、『罵倒』は表立って本人に言う悪口として認識して欲しい。

 罵倒の意味が異なるかも知れないが、相応しい言葉が思い付かなかったためです。申し訳ない。


 では、皆様。

 皆様は陰口と罵倒どちらの方が唾棄すべきものと言えるでしょうか?


 私は勿論最初に述べた通り陰口です。

 直接言われるのと異なり、どの様に叩かれていたのかが分からず、偽りを流布されている可能性も捨てきれない、そしてそれらに加え、反論を行えないのですから当然でしょう。


 それに、陰口なんてものはどうせ後からバレるものです。

 経験談ですが、私も『A氏が君の事を貶めていた』と告げ口の様に言われたことがありますからね。

 人の悪口、というのは興味深く、面白いものであり、純粋な善意、もしくは少しの悪意を持ってして本人に伝えたくなるものなのでしょう。

 どの様な反応・対応をするか、という純粋で凶悪な疑問ゆえに。


 陰口、というのは他にも、背びれ尾びれが付く、ということもあります。

 例えば、先ほどのバレるという話で出した事の続きですが、実は陰口について本人がどの様に言ってたかを私は聞いていました。

 ちらっと聞いただけではありますが、言われていたものは、多少の悪意と失敗を責め立てる物でありました。


 人から人へと伝えていくのですから、その度に言葉も変わりますし、認識も変わります、このような顛末を迎えるのも当然かもしれません。


 それでは、『罵倒』はどうでしょう?

 これでは殆ど傷つくことがありません。

 何故なら、陰口の予想外の攻撃に比べ、予想しやすく、そして反論も可能だからです。


 少し古い話で多少発言は曖昧でありますが、私は昔、

「頭の悪い大馬鹿」

 と言う様に言われたことがあります。

 正面切って。

 そのものには蹴られたこともありますので、冗談ではなく、100%の悪意でしょう。


 ですが、それに傷つくことはあまりありませんでした。

 そのものは私の中で『敵』であると認識できるわけでありますし、簡単に反論も出来るからです。


 それに『罵倒』というものの素晴らしさには、混じり気のない本心を直接的に伝えれるところにもあります。先ほども言った通り、陰口は広がる過程での脚色が入りますからね。


 さて、ではここでもう一度問いましょう。

『陰口』と『罵倒』はどちらが素晴らしいものでしょうか?


 悪意を持って陰口を用いている人以外は、きっと罵倒と言うでしょう。

 仲間内、個人で他者の悪口を言うのは気持ち良いかもしれません、ですがその分、知れてしまった際の衝撃は大きいものであります。

 当然、直接的な罵倒も衝撃という物は有りますが、陰口の衝撃とは非にならないものがあります。


 今陰口を使っている人、使おうとしている人は勇気のない『陰気』な人が使う卑怯なものですから、使うのは全くやめ、勇気を出して、

「オラァ今からオメェを罵倒してやる、下郎」

 とでも言い、そして使う人に対しては「やい卑怯者」というのが良いでしょう。


 まあ、私はこのような『暴言』に無駄な勇気を費やすのではなく、新たな挑戦に使うべきである、と思いますがね。

 他者を罵倒、侮辱するよりも有意義なこと、と言うものは案外世の中に転がっているものでありますから。


 それに、わざわざ嫌いな人の為に、頭を使い、言葉を選び、勇気を出して暴言をわざわざ言うなど、無駄骨にも程があると言えるでしょう。

 自分の品位、品格を落としてまでその時の快楽を優先する事は、大変に愚かしい行為でありますから。

よければ感想お願いします、参考になるので

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