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転生したら脳筋一家の令嬢でしたが、インテリ公爵令息と結ばれたので万事OKです。  作者: 櫻野くるみ


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11/20

11話 君は本当にルーなのか?

あっという間にデート当日を迎えてしまった。

ヒューゴのお休みの日に合わせると伝えたら、「じゃあ俺の次の休みで」と言われ、あれよという間に決まってしまったのだ。


私は基本は白だが、袖に黒のストライプ、所々黒のリボンやレースが飾られたモダンなワンピースを着せられていた。

サリーが絶対この服がいいと譲らなかったのである。

なんだかヒューゴとのデートが決まってから、使用人達がずっと生暖かい目で見てくるので居心地が悪い。

予想通りにサリーが光の速さで噂を広めた結果だった。


おおっ!この服、ちょっとマイ・フェア・レディを思い出すなー。

あれはドレスだったけど。

あっちが『脱・田舎娘』なら、こっちは『脱・脳筋娘』ってところだね。

勝負服にピッタリだし、今日はヒューゴに釣り合う『インテリ女子』目指してやるぜ!!


鏡の前でクルクルしながら、私は脳筋を払拭するために奮闘することを心に誓った。

そして、最近私の頭を悩ませている「プロポーズはどこまで本気か問題」についても、ヒューゴの本心を聞き出そうと目論んでいる。

まあ、十中八九冗談に決まっているが。


迎えに来てくれたヒューゴは、私と示し合わせたように白と黒を基調としたコーディネートだった。


「ヒュー、素敵な格好だね。私達、リンクコーデみたい。仲のいい恋人に見えちゃうかもよ?」


「リンクコーデという言葉は知らないが、俺がルーと仲良くしたいと思っているのは事実だから光栄だ」


フッと笑われて、デートの始まりから私のHPがゴリゴリ削られていくのを感じた。


あれれ?おかしいぞ。

早速ヒューゴに、『結婚の意志があるかのような態度は冗談だよ。ごめん、ごめん』と白状させる作戦のはずが……。

だって、ルイーザと結婚したい素振りなんて今まで見せたこと無かったんだよ?

何より彼は『イケ夢』のヒロインの攻略対象なのだ。

ゲーム内でのヒューゴは独身のフリーで、女性の影なんて全くなかったし、目の前のヒューゴだって思わせぶりな態度を私に取るはずがないのに……。


わざと恋人という言葉を使えば、「俺達はただの幼馴染みだろう。兄妹に見える可能性はあるが」的な返事があると思っていたのに、想定外に甘い答えが返ってきて動揺を隠せないじゃないか。


おかしいよね?

幼馴染みとしてはずっと優しかったけど、なんだかヒューゴの瞳にそれ以上の好意と熱を感じてドキドキしてしまう。


ーーいやいや、気のせいだって!

推しが大好き過ぎて、自分にいいように勘違いして受け取っちゃってるのかも……。

私は前世でも喪女だったし、自意識過剰には気を付けなければ、うん。



ヒューゴはまず植物園に連れてきてくれた。

ルイーザは昔から花が好きだったし、前世の私も庭園に興味を持っていたから、「ヒューゴグッジョブ!!」と叫びたい。

なにしろ前世では空間デザインを専攻し、デザイナーの卵だった私だ。

ここの西洋式の庭と噴水、温室には非常にそそられる。

まぁ、まだ卵の内に死んじゃったみたいだから、経験は浅いんだけどさ。


「凄いなぁ。この温室、計算された空間美だわ。植物の高さと奥行き、光の差し方、絶妙だもん。勉強になるわー」


「思っていた反応と違ったな」


「ん?」


「『黄色いバラ綺麗!!一番好きー』とか言って駆け出すかと思っていたら、ルーは目の付け所が随分変わったな」


やばっ、急に変わり過ぎた?

ヒューゴに不審がられてる?


「黄色いバラももちろん好きだよ?でもここは他にも見所が多くて目移りしちゃうよね。そう思わない?」


誤魔化せたか?

あ、この庭園って歩道のどこに立っても噴水が視界に入るんだ。


「季節ごとに変化を楽しめるように考えられてるし、何度も来たくなるような仕掛けがあるんだよね」


ブツブツ呟く私をヒューゴが見ていることには気付いていなかった。



その後、植物園を出てヒューゴオススメのレストランに向かったら、見回り中のマッチョな騎士団員に出くわしてしまった。

みんな顔馴染みの父の部下達だ。

うーん、いつ見てもなんてゴリマッチョ。

見事すぎるぜゴリマッチョ。

でも私にはマッチョが過ぎるんだよな。


「お嬢!いい天気ですね!」


「お出かけですか、お嬢!」


騎士が声をかけてくれるが、ついヒューゴと見比べてしまう。


やっぱりヒューゴの細マッチョがベストだよ!!

スラっと見えて騎士より格好いい……。


騎士達には適当に手を振っておいた。



レストランはとても美味しかった。

特に鴨が。

ヒューゴとの会話も弾んだ。


「だからね、三百人の敵に一万五千人は勿体無いと思うの」


「確かにその通りだが、それが昔からガルシアのやり方だろう?」


「そうなんだけど、無駄な部分は変えていくべきじゃない?」


思っていたことも相談できた。

今日はなんて有意義なんだ!


と満足していたら。


最後に案内された図書館で思ってもみなかった言葉をヒューゴにかけられてしまった。


「ルー、君は本当にルーなのか?本当のことを教えてくれ」


ありゃ、バレてーら。

当たり前か。

さぁ、なんて答えよう……。


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