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「貴方は....白沢ミカさんですね。私は古谷コトと申します」

古谷さんは俺の顔を一切見ることなく資料に目を通している。

興味がないことのが丸わかりだ。

「これは!、貴方霧浦の未来予知を当てたんですか!?」

資料をめくる手を止め、俺の顔の方を見る。

「いや、まぁ殆ど天野のおかげですけどね....。ハハッ」

「なるほど、霧浦があれほど推す理由がわかりました。その観察眼、その怖気を知らない精神力。戦うために生まれたみたいな方ですね」

先と違い、資料をめくるスピードが半端ない。

いやぁ、褒められるのは嬉しいねぇ。

「で、貴方に憑いてる妖怪はなんなんですか?霧浦から受け取った資料には記載がないんですが、」

古谷さんの眉間にしわがよる。

これが尋問モードってやつか!

「実は....その、自分もわからないんですよね....」

うっわ、圧やべぇー!

「ですが、天野から貴方の背中から羽が生えてたと証言があったみたいですが、」

「あー、なんかそれ俺も聞いたかもしれないっスネ、」

「しかもその時自我が失っていたと聞いたのですが」

「いやぁ、それは知らないっス....」

勿論知ってます。

怖くて本当のこと言えねぇよ!

「何が起きたか私もわからない。こんな危険を孕んだ貴方を特怪で使うことができません」

話の雲行きが怪しくなってきたな。

「いや、さっき僕の能力を買ってくれた---」

「こっちは国の防衛機関です。100のメリットより、1の危険を重く見ます」

この人を言い包める舌はこの俺にあるか?

なんか言い返せ、あのビンタ野郎と対面した時みたいに自信を持て!

虚勢を張れ!

「....しかし、貴方はまだ成長は始まったばかりです。それに霧浦のからの推薦を、幾ら上官である私も蔑ろにすることはできません」

ん、何? 脅して、勝手に納得したの?

「そ、そうですね....」

なんと返せばいいのかわからない。

「これで終わりです。外に出て、右のベンチに職員が居ると思うので、その方の案内にしたがって帰ってください」

あの脅しなんだったんだ?

ま、終わったからいいか!

なんか特怪入れそうだし!

考えるだけ無駄だよな。

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