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本日は妹の為の読み聞かせは先日行われた。
内容は良家のお嬢さんが王子さまに見初められ困難を乗り越えていくていく話。結構子供に対しては王道な話らしい。
どっかで聞いたときがあるけど気のせいかな?気にしてないけど。
さながら児童館のお姉さんになった気分でテンションがあがった。
さぁ!始めるわ!と勢いよく子供部屋に向かったら、両親もいてとても驚いた。メーサが是非お読みになるならと、呼んだらしい。
余計なことを。両親すっごくメアリちゃん~って甘やかすんだから。恥ずかしいじゃないか!
まぁ……邪険に出来ないから仕方ない。なんだかんだ言って私お父様たち好きだもんね。
腹をくくって、緊張しながら恐る恐る読むと、所々から「うぅ……メアリちゃん大きくなって……」とすすり泣く声が聞こえて大変居たたまれなかった。
ナンナンダ。皆様お話し聞いて?
なんか思っていのと違うが、妹が喜んでいたので良しとするか。
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最近令嬢勉強に力を入れていると、勉強が楽しくなってきた。
読み書きなら大抵出来るようになったし、前世の記憶を生かして計算は先生に天才ですね!と誉めちぎられた。
小学生レベルならお手のものよ!と、内心調子に乗ってるが、学生時代に苦労したから、この世界でlogとかsinとかを求められなくて安心した。
勉強してると分かるのだが、エルモンド伯爵家は財政があまり宜しくないように感じられる。
貧乏ではないが、農産品が主な収入源であることから災害などでの損害が心配になってくる。
そろそろ日本食が恋しくなる頃でもあるから、ちょっと改革でも提案してみようかしら。と考えている所で私はそろそろ妹の攻略対象と対面することを思い出した。