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破壊神と妹勇者  作者: 朝寝東風
第一章
8/136

かまくら

 どれ位眠っていたのか?


 かまくらの周りを徘徊する何かの気配で目が覚めた。爪でかまくらを引っ掻く音が聞こえる。


 狼の類か? ゴブリンやコボルトとは違う。


 どうするか?


 まずは体のチェックだ。右腕にはやはり違和感が残っている。脇腹はどうやら治ったみたいだ。《光魔法》を再度腕にかけ続ける。少ししたら違和感が無くなった。どうやら治療不足だけだった。他に理由があったとしても、今は分からない。


 魔法の反応がしたからか、外が少し騒がしくなった。特に気にする事も無い。


 今回の戦闘を振り返る。HPは飾り、MPは本物。これに尽きる。HPが10だろうが1000だろうが、致命傷を受けたら死ぬ時は死ぬ。そうなるとHPにはどんな意味があるのか、考え直さないといけない。MPは魔法を何発撃てるか分かる。そう言う意味で数値の意味を理解しやすい。


 戦闘そのものは、油断大敵の一言に尽きる。雑魚と思った相手でも群れたら強敵になる。ライでもコボルトが集団戦術を使ったり、仲間のために犠牲になるとは知らなかった。ここだけなのか、魔王復活で何らかの補正があるのか? 魔王復活も確実では無いので、なんとも言えない。


―――――――――――――――


名前  ライ・フリージア

種族  人族

レベル 5


HP:400/400

MP: 80/100


筋力: 40

体力: 45

器用: 35

敏捷: 35

知力: 35

精神: 40

魅力: 20

幸運: 30


【スキル】

《剣術 4》

《槍術 1》NEW!

《斧術 1》


《土魔法 1》NEW!

《空魔法 1》《光魔法 1》


《スキル隠蔽 1》

《スキル解析 1》


【称号】

《アウローラの使徒》

《プロトブレイバー 15pt》

《シスコン》、《復讐者》、《転移者》、《転生者》


―――――――――――――――


 ステータスを見る限り、大きな変化は無い。ゴブリンの使っていたスキルは何一つ手に入らなかった。どうやら見るだけでは駄目で、そのスキルの対象になる必要があるみたいだ。


 コボルトが俺相手に使ったスキルはちゃんと解析出来ていた。《槍術》は有っても無くても大差無い。《土魔法》は便利だ。しかし地味として敬遠される傾向にある。簡易野営陣地を作れるんだ。その有用性は疑いようも無い。


 勇者システムで知力アップ2を選択する。22上がって57になった。どうやらアップ2系は2ポイント消費で22上がる。精神、魅力、幸運にも振っておく。知力と精神を上げれば魔法の威力が上がるはず。魅力と幸運にどんな効果があるのか不明。魅力だけかなり低いし、これでそこそこ底上げ出来たはず。


 妹に「お兄様、格好悪い」なんて言われたら即死だ!


―――――――――――――――


知力: 35 + 22 = 57

精神: 40 + 22 = 62

魅力: 20 + 22 = 42

幸運: 30 + 22 = 52


―――――――――――――――


 筋力などはそのままにしておいた。能力に不満は無い。ポイントは貴重だ。これで良いはず。


 そのまま寝転がり、朝になるのを待つ。狼は俺の恐れたのか、かまくらから遠ざかった。


 このかまくらは思ったより頑丈だ。明日からはこうして寝るのも一興かもしれない。


 そして数時間後に夜が明けた。

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