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破壊神と妹勇者  作者: 朝寝東風
第一章
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変なスキル

 次の日は宿屋で大人しくしていた。日々の鍛錬はしたが、それ以外はいつもと打って変わって静かな日になった。


『珍しいね』


『休養は必要だ』


『それだけ?』


『次の一手を打つ前に噂が広まらないといけない』


 ベリアは昨日の昼過ぎから噂を広める手筈を整えたはず。今日一日である程度拡散すると考える。明日、不動産に行けば、噂の白髪として厚遇される。これが10日後ともなれば、噂が変質して俺が行っても厚遇されないだろう。


『そうなんだ』


 羽虫の理解を軽く超えたか。


『ついでにそろそろ必要な物を考えようと思う』


 必要な物は3つ。


 以前言った通り、2つは手勢と金。規模が数百倍になったので同じと言えないかもしれない。


 最後の一つは情報。これには俺の名声も含まれる。とにかく、ライ・フリージアの名前を売り込まなければならない。英雄として誰もが認知すれば、それだけで手勢も金も手に入りやすくなる。


 ワイバーンを売って噂を流したのもこの一環。俺に辿り付き、なおかつ仕えたいと言う人物が見つかれば幸い。今回だけでは無理だ。しかし数回ワイバーンかそれ以上のモンスターを狩れば、人は来る。


 英雄のおこぼれにあやかりたい者は多い。個人の栄達、お家の再興、他色々。有能なら歓迎する。無能なら無視か使い捨てだ。


 この線で勇者のお世話係を狙いたい。しかしやり過ぎると魔王に特攻して死んで来いと言われる。バランスが難しい。王国と公国が俺の身柄を求めて権力闘争をする限り、死んで来いとは言われないだろう。


『ちょっと! 噂の中に美しく健気な妖精が入っていないよ!?』


『何のことだ?』


『きぃぃぃ!』


 羽虫との漫才は程々にして、久々にスキルを取得するか。


 理想は相手のスキルが分かる《スキル鑑定》だが、そんなスキルはリストに無い。しかし《スキル隠蔽》と《スキル解析》があるのだ。無いのがおかしい。リストに無い何らかの理由が在るのか?


 仕方が無いので代用できそうなスキルを探す。


 《スキル確認》は相手がそのスキルを持っているか確認出来る。相手が知らなかったり嘘を付いた場合はスキルが役に立たない。


 それに世界一般のスキルと俺のステータスで表示されるスキルにはかなりの違いがある。今までの経験からすると、世界一般の見解が間違っている。《スキル鑑定》が無いから、スキルの有無を確認できないためだ。


 《スキル共鳴》は相手が自分と同じスキルを持っていれば分かる。相手のスキルレベルが自分のスキルレベルより上なら、共鳴のスキルレベルで相手のスキルを発動出来る。


 勇者同士がスキルを融通し合うためのスキルか。俺が《スキル共鳴 5》と《鍛冶 1》で相手が《鍛冶 8》なら、俺は《鍛冶 5》を一時的に使える。もちろん相手の許可がいるので無制限に使えるわけでは無い。


 《スキル希少》は相手が希少なスキルを持っていれば分かる。スキルの詳細までは分からない。名前からして変だし、効果もいまいち不明。


 手持ちは26ポイント。


 ここは数打てば当たるで行こう。


 俺は《スキル確認》、《スキル共鳴》、《スキル希少》を取得した。


『何したの、宿主様!』


『スキルを取っただけだ』


『スキルって、これ変だよ』


『どういう事だ』


『ええとね。スキルって魂と融合してその一部になるでしょ? でも一つだけ融合しない黒光りした結晶があるの』


 色々初耳だが、知ったかぶろう。


『黒の結晶は何個目のスキルだ?』


『3つ目』


『なら最初の2つは問題無かったか』


『そうだよ』


『分かった』


『一応、隔離する準備だけしておくね。やばいものかもしれないし』


『門経由だから大丈夫と思うが、任せる』


 《スキル希少》だけ勝手が違うか。


 スキルは魂と非可逆的化学反応を起こす。《スキル希少》だけは無反応か可逆的化学反応を起こした。貴ガスみたいな安定核種なのか?


 このスキルは問題無く使用できる。思わぬ副産物として、勇者システムで取得出来るスキルの希少度が判明した。未だ用途不明だが、勇者システム用のスキルなのかもしれない。


 スキルの有用性を確認するために希少度Aになっていた《魔力可視》を取得。魔力の流れが見える様になった。ライの記憶には魔力は不可視となっているので、相当珍しいスキルなのは間違い無い。


 魅力と幸運を上げようかと思ったが、この二つは高すぎると問題を起こしそうだ。不動産と奴隷商でハズレしか無ければ上げる事にした。


―――――――――――――――


名前  ライ・フリージア

種族  人族

レベル 15


HP:850/850

MP:850/850


筋力: 63

体力: 64

器用: 46

敏捷: 48

知力: 80

精神: 84

魅力: 52

幸運: 56


【スキル】

《剣術 7》《槍術 1》《斧術 1》


《火魔法 4》《水魔法 4》

《土魔法 4->5》UP!《風魔法 4》

《空魔法 4->5》UP!《光魔法 4》


《魔力障壁 2》

《魔力可視 1》NEW!


《スキル隠蔽 1》

《スキル解析 3》

《スキル確認 1》NEW!

《スキル共鳴 1》NEW!

《スキル希少 1》NEW!


【称号】

《王権》NEW!

《アウローラの使徒》

《プロトブレイバー 22pt》

《シスコン》、《復讐者》、《転移者》、《転生者》


―――――――――――――――


 我ながら人間を余裕でやめているスキル群だ。魔王と戦ったり国を興すにはこの程度あって当然なのかもしれない。

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