表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
至高の弟子は召使い  作者: 十川アオイ
森を抜けて
9/9

投稿遅くなってしまいました…。

ちょっと体調がやばかったのです。申し訳ありませんでした。

「申し遅れました。私はリヴァーレント・シンディアと言います。至高の魔女の召使いです」


まぁ、魔女様が亡くなってしまったので、正確には元召使い…ですが。


「…至高の魔女の?わたくしは…いえ、私はアメリアよ。ローゼン家の長女だったけれど、お父様に勘当されたから」


「こんな物騒な場所にですか」


父親と言い、次女と言い、ローゼン家はろくな事しませんね…。


「そうね…この子の父親が平民だったのが、お父様の癇に障ったのよ」


そう言って、アメリアは大事そうにお腹を擦った。


「勘当されたのは仕方がないと思ってるわ。権力至上主義のお父様が、平民との子を産むなんて許すはずないもの。でも…だからって、こんな場所に転移させなくても良いじゃない…。私は家を出ていくつもりだったのよ!ローゼンの名前なんか要らなかった!この子と二人で生きていければ、何もっ…!!」


お腹の子の父親は、事故で亡くなったらしい。ローゼンの名前を捨て、平民になる覚悟をして、父親にお腹の子の事を打ち明けた途端に、『穢れた娘など要らない』と言われ、問答無用で此処に転移させられたそうだ。


一晩中結界を張って隠れていたが、魔力切れで結界が消え、ジャイアントオークに見つかり、先程の悲鳴に繋がる訳で。


「取り敢えず、此処から移動しましょうか。ちょっと臭いが耐えられないので」


「え?でも、外にはまだジャイアントオークが…」


アメリアは不安そうな表情で、思案している。ジャイアントオークに、また遭遇するかも知れない事が、怖いのかもしれない。でも、心身ともに衛生上、これ以上此処に居たくないんです。


「此処にいても、状況は変わりませんし。一か八か試してみるのも有りかと」


「………そうね」


アメリアは決心したように、ゆっくりと…だが、しっかりと立ち上がった。




アメリア的には、本当に一か八かの賭けに出たつもりであった。


僅かな可能性に縋り付く思いで、ジャイアントオークの巣穴から出た。ジャイアントオークに見付からないように、こっそり忍びなから、逃げるのだと思っていた。


奴らは匂いに敏感だから、見付からない可能性なんて、皆無に等しいと分かっていた。僅かな可能性なんて、現実逃避も良いところだ。自分よりも幼い少女の後ろを、何も考えずに歩く。本当に藁にも縋る気持ちだった。の、だが…


それがどうだろう。目の前の光景に、アメリアは軽く目眩を覚えた。これは夢なのかしら?と、本当に現実逃避した。


ジャイアントオークには直ぐに見付かってしまった。彼女が隠れもしなければ、逃げもせずに堂々と歩いていた為だ。案の定、ジャイアントオークは此方に襲い掛かってきた。


「邪魔です」


そんな一言を忌々しげに呟いたリヴが、火力過多な魔法で塵も残さず消し飛ばしてしまった。


単体討伐でAランク、一群討伐でSランク、巣の駆除ともなれば、SSランクのジャイアントオークを、一撃(・・)で。




投稿ペースはかなりスローになると思われます。

リハビリになるので、書くことは止めませんよ!

ちまちま更新していきます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ