そしてどうしよう
一つあれば豪邸として成立するだろう巨大な庭が、複数あるくらいには広大な月城家の、地下。
地下室、という規模ではない。
膨大な広さと長さと複雑さを持つ地下の規模は、ちょっとした鉱山坑道ほどもある。と、リッちゃんは言った。
隠し階段を幾つ降りたかわからないうえ、途中、狭い個室みたいな妙な設備――えれべーたーなる機械でさらに降りた、相当の地下深く。
錬金術の産物である電灯とはまた違う。道を先行くリッちゃん曰わく、夜光石という、闇夜で薄い紫に発光する高価な鉱石。
それに照らされ、どこかうすひんやりと背筋が冷える通路を往き――辿り着い目的地は、辺りの通路とは完全に切り離された、厳重な扉。
いやさ、扉というよりは門に近い、重厚な金属扉。
その扉のどこかしら、何か呼び鈴のようなスイッチがあるのだろう箇所に指をつけるリッちゃん。身長の都合から、リッちゃん用と思しき段差のうえ、さらにぷるぷる爪先立ちしてるのがとてつもなくぷりちー。
そしてそんな心和ませる光景から、重厚がずずずと――どういう仕組みなのか――引きずり開いていく音と共に、景色が一変。
扉の先は広い。子供が数十人単位で駆け回れて余る広さ。部屋というのもはばかられる、大部屋も大部屋。
そんな大部屋の中、まず目に飛び込んできたのは、夜光石とは違い普通の電灯に薄く照らされた、無数の――棺桶。の、ようなモノ。
ひとつひとつが大人と子供一人ずつは入れそうな大きさのそれは、全て縦かけられてて。さらにどういうわけかガラスのような透き通る材質で出来ているのが謎な、棺桶のような物体。
唖然とするあたしをよそに、視線の先でリッちゃんが、棺桶もどきの一つを指差し――
「冷凍、保管?」
そうだ、とリッちゃん頷く。
「泉水 冥の肉体は脳死の手前にきていた」
ノウシ。それがなにを意味するのかは漫然としかわからない。
けど、それがどうしようもなく受け入れられないだろう事は、おぞましいだろう事は、わかった。
「だからとりあえず、その手前の状態に留める処置が、現状では必要なのだ」
それはつまり、手の施しようがない、ということ。だから凍り漬けにして、現状維持。時間を止める、ということ。
茫然自失。
あたしはただただ、棺桶のような容器越しに縦に横たわる妹の、まるで安らかに眠っているかのような顔を見ていた。
『……おねえちゃん』
「……ん、大丈夫」
透き通ったような声に、俯いていた頭を上げる。
視線を傾けると、半透明の精神体。へたをすれば後ろが透けて見えそうな妹の、姿。
「寒くない?」
たしか、冥はこの抜け殻みたいな体のほっぺたをつねられ、痛いと言っていた。それを思い出したから出た言葉。
『へいき。リンネさまがなんとかしてくれたから、大丈夫』
冥は、そのまま消えてしまいそうな微笑みを浮かべた。あたしを、安心させるように。
……挫けてなんかいられない。一番辛くて不安なのは、この冥なんだから。
「――魂の定着」
あたしが立て直すのを待っていたようなタイミングで、リッちゃんは説明を続ける。
「固有の肉体と精神を繋ぐソレ。魂の定着が緩やかに綻びていくのが、魂殻剥離。霊体――精神が肉体という器から露出しているのが、その証拠」
「……つまり?」
相変わらず、リッちゃんの言っていることはよくわからない。
ようはそのコンカク何とかの結果、なんか半透明になった中身が出てきて、それから具体的にどうなるのか――
「死ぬ」
そういう思考を読み取ったのか。リッちゃんは、率直に結論を口にした。
ひどく、冷たくてカサカサしてて、救いがない結論。
「肉体に精神。それらを繋ぐ魂の定着。総じて生命であることの証であるそれら。逆にどれか一つ欠けたらば生きているとはよべない」
精神が欠ければ死体だけが遺り、肉体が欠ければ精神は拠り所をなくす。
そして二つの繋がりが健在でも、二つの繋がりソレ自体が無くなれば――その二つが離散することは、言うまでもない。リッちゃんはそう語った。
――だから、それが欠けつつある冥は……
「魂の定着。その綻びを補強する技術は、現状のところ皆無だ」
死の淵にいて、救う術がない。つまりそれは、それは――
結果を、それから先を考えて、考えて考えて、忘我。
そこから先、何も考えられない。暗幕が垂れたようにそれ以上進めないあたしに、リッちゃんはただし、と続ける。
「既存の技術の外。人類の規格外ならば、可能性がある」
……可能、性?
それって、
「既存の常識の外に存在するのが規格外。その方向性に心当たりが二つ……片方は現実的に不可能だが、」
視界が明るくなって、心がいっぱいになって、リッちゃんを視る。
……なぜか、苦虫をすりつぶしたような顔をしてた。
「もう片方は、人格に致命的……いや、致死的な問題がある」
…………致死的って何。
というか、何でそんな微妙な表情してるの。
「いや、腕だけはたつ。うむ、腕だけは文句の付けようがない。そこだけは信用している。うむ、腕だけはたつのだ」
ねえリッちゃん、なんでそんな奥歯に食べかすが挟まったような物言いするの?
「――錬金術師の規格外」
あ、ごまかした。
「総ての錬金術師の頂点に立つ、変態超越者だ」
………………聞き間違いかな。最後の最後におかしな単語が聞こえたような、と耳の穴を指先でこする。
「総ての変態の頂点に立つ、超越的変態だ」
「悪化した?!」
というかそれ、その言い方だとタダのもの凄い変態さんだよねっ?!
『……わ、わたし、ヘンタイさんにどうかされるの、リンネさま?』
「心中察するが、堪えろ。背に腹はかえられん」
「いやそこはフォローしておこうよリッちゃん!?」
不安さと不信さと脅えを丸出しにする半透明妹が半泣きになるようなことを言わないでよリッちゃん!
それともアレ、弁解もできないくらいアレな人なの?!
「冷凍保管してある以上、とりあえずの時間はある。その間に、件のド変態を捕獲せねばならん」
ねえ、リッちゃん。さっきから、人間の事を言ってるんだよね?
あたしの根幹的な問いかけに、リッちゃんは素晴らしい動きで純黒おめめをあたしからそらした。
「足取りがわからん。目撃情報を詳解すれば多少はわかるやもしれんが、相手は人知を超えた物体だ。参考程度に推測を重ねるしかない。そして見つけ次第捕獲」
あのさあのさ、完全に珍獣か魔物の捕獲になってない?
「仕方ないだろう。そういう性質なんだから」
どんな性質? てかそんな変態さんに任せて大丈夫なの?
疑惑の眼差しに、リッちゃんはやや引きつった笑みを返してきた。
なんだろう。そんなにその、ヘンタイさんが苦手なんだろうか。周りにメイド長さんや司さんも居るのに。
「安心しろ。先も言ったが、奴は錬金術師の頂点に立つ超越的変態だ」
いや、それのどこに安心できる要素があるのでせう?
冥、頭撫でられたからって誤魔化されないっ。
「知識でも技術でも発想でも、奴は間違いなく有史来最高最悪の錬金術師だ。奴を超える錬金術師は存在しない。残念なことに」
「今サラッと本音出さなかった?」
「とかく」
あ、流した。
「奴を捕獲し、ここまで連れてくる事。それが現状唯一の、冥を治せる可能性のある、現実的な手段だ」
…………ううん、なんか釈然としないけど……それしか手がないというなら、仕方ないのかな。
「そんな状態だが、時間はある。悲観はするなよ」
「うん」
『……はいっ! ありがとうございます、リンネさま』
リッちゃんから、まるで肉体がそこにあるように肩を叩かれ、はにかみ笑う冥。既に様付けしている順応性の高さに、なんて言ったらいいのか。
まあ、リッちゃんと居た頃はまだ赤ちゃんと変わんなかったし、そんなに抵抗みたいなのは無いのかな。
『あの、それでリンネさま。あのお話しのつづきは、』
あれ、なんかめちゃ懐いてない?
キラキラした目でリッちゃんを見下ろす(体格的に)冥の、まるで親に絵本をねだる子供のような――
「ああ、首刈り地蔵とかち割り兎の続きか」
『はいっ!』
…………な、何のお話?! ポピュラーな単語の中におぞましいものがってか冥も元気にうなずかないっ!
「確か、月見虐殺から……首刈り地蔵の血濡れ鎖鎌が同朋の首を持った兎を捉え脳髄をぶちまけたところからだったか」
「なにそのグロテスクなお話?!」
虐殺だの血濡れだの脳髄だの、生々しすぎというか普通に恐ろしいんだけど!
「御伽噺なんて大概にそんなものだ」
いや露骨すぎるし! 子供が泣くよそんなお話!
『リンネさまリンネさま、それで兎さんはどうなるんですか?』
「なんで冥もそんな食いついてんの?!」
そんな特殊嗜好な子じゃなかったはずなのにー!?
半泣きでわめくあたしに、リッちゃんは意地悪くニヤニヤと笑う――ってあれ、よく見れば冥も?
「冗談だ。そんな露骨にグロテスクな御伽噺があるわけないだろう。常識的に考えて」
…………へ?
『おねえちゃんも、少しは本を読んだほうがいいよ』
そこまで聞いてようやく頭が回り、嵌められた事を悟る。
――畜生! リッちゃんはともかく冥……以前勧められたまな板ほどもある小説を埃かぶせた復讐なのか?!
二人の小悪魔がけたけた笑う。くそぅ、なにそのコンビネーション? ここ数日で、二人の間にいったいどんな親交が……?
「キミタ――――っ」
苦言を言いかけて、中断。
何か、実際とは違うけど一瞬、背筋に冷たいナニカをつけられたような、嫌な感覚。
振り向き、開け広げられたままの重厚扉の辺りを見る……しかし、そこにはこれといった異常は無く、嫌な感覚も無なくなっていた。
『おねえちゃん?』
「あ、いや。何でもないよ」
……まあ、ただの気のせいだよね。
舞には積もる話が済み次第、部屋の端の方で怪しい研究に勤しむ無能錬金術師に命じるように言い残し、適当な要件を告げて退室。
出る分には誰でも出られる造りになっている、重厚な仕掛け扉。入る分にはややこしい手順が必要になる門。厳重な地下の底に、更なる厳重がある。
つまりコレは、秘匿の中の秘匿の一つを意味する。意味していた。少なくとも、かつては。
「よう」
現在ではさしたる重要性のない門扉を閉め、踵を返そうとした矢先。
扉の内側からは死角になる位置――丁度、舞が一瞬気にかけた位置から、男の声。
親しみは無いがからかいは在る声に覚えはある。
先程、俺様が雨衣を叩きのめしてくるよう要請した、外部協力者の客人。
まあ、予想していなかった訳ではないが、
「何故此処にいる」
睨みを入れると、紫の夜光に照らされた白髪の童顔ロリコンが通路の端にもたれかかりつつ、冗談めかして笑いかけてくる。
「なに、道に迷ってな。偶然だ」
くだらない戯れ言に返されたのは、くだらない上辺の言い訳。
ふん、道に迷って、此処まで辿り着けるものかよ。遺跡並みの複雑さをもつ隠し通路の先だぞ、此処は。
「随分と、ひいきしてるみてぇだな」
主語が抜けた台詞。それは主語が必要無い台詞だった。
さてな、と曖昧に返す。
「冷凍保管ってのは、割と厳しい。まず必要な機材に設備、さらにはそれなりの錬金術師を常に張り付けとかにゃならんからな」
つまりそれは、大した対価が期待できない少女のために、一人の有能な錬金術師を延々張り付けにしているという、割に合わないひいき。に、見方に因っては見える。
確かに、短期的に見れば割に合わない、ひいきととらえられても不思議ではないだろう。
「それ以外に手は無かったからな」
しかし今回のそれは、ひいきであってひいきではない。実のところ中期的に見ればなかなかに割の良い対価とも思っている。
「そうかい」
「そうだ」
ま、いいけどよ、と。愉快そうに緩められていた男の口元が、引き締まる。
「――此処か、例の"アレ"の設備ってのは」
「ああ」
貴様が捜す"アレ"も。塔の事件で使用された詳細不明の人造生命も。
ノウハウの原点は此処である事はほぼ間違い無いだろうが。
「尤も、必要なものを抜き取られた後。バックアップも凡骨だしな」
最近でも、転移失敗させて貴重な戦力をどこぞへと飛ばしたし。その事で柳にも詰め寄られた。今後の活動にも支障がでる。散々というものだ。口には出さず、嘆息。
「……ま、そんな甘い奴でもなかったな」
「…………過去系ではない」
「……あ?」
初めて耳にした情報に、マイペースを保っていた男の表情に、始めて怪訝が宿る。
「現在潜伏している、最大規模の脅威だ」
――しばし、返答は無い。固まった表情は空気のそれと同質。解凍には、数秒もの時間を要した。
「……まじか?」
「九割方間違いない」
「……なんつーか、」
何かを口にしようとしたタイミングで、口を閉ざす。失言を思いとどまるように。踏んでいいラインを再び見計らうように。
「いや……あの小僧だが」
話題を逸らす俗人まんま、自分が叩きのめしたであろう少年のことを前置き。
「あんま、戦場に出すな」
それは、手を合わせ――否、戦闘というより暴力に近いやりとりをしたであろう者の、忠告。
「死ぬぞ」
……何か、なぜかとっさに反論が口をつきかけた。
的外れもいいところな戯れ言。
結果を見ろ。成果を見ろ。現実を見ろ。戦闘、殺し合いに関しての玄人の意見を聞け。忠告に耳を傾けろ。
期待された者はそれをのびしろにすることができる。
だが、過剰な期待は、応えられぬ者と期待した者を潰す。
それらを踏まえ、吐きかけた戯れ言の代わりに息を吐く。
「……参考にしよう」
「ああ……しかし、あの小娘の方は良いセンいってるな」
小娘。舞か。
「気配消してた俺に、ちらっと気づきかけやがった」
「本気を出していたわけではあるまい」
それはコイツの実力云々でなく、この程度で本気を出す程阿呆じゃないだろうという見解からだが、当たっていたようだ。
「手抜を差し引いても、その辺の二流くらいにゃ微塵も気付かれない自信があるんだがな」
魔物並みの勘の良さと言いたいのか。
「見所があるっつーてんだ」
「いわれるまでもないさ」
舞を招き入れたのは俺様だ。それなりに見込んではいる。
余計な助言だと言うと、奴は肩を軽くすくめて見せた。
「で、報酬の件だが。なんだって樹の奴は消えた?」
報酬。雨衣を叩きのめす代わりに、こちらの秘匿情報を譲るという取引。
まあ、コイツになら譲っても良い情報だから、捨て値で捌いたのだが。
「凡骨AIが空間転移の設定をミスった。それにより、施設の情報集積領外――帝国領外に跳ばされてしまったようだ」
しかし、思い出したらまた苛ついてきた。諸悪の根元である阿呆AI九十九にはヤキをいれたが、まだ収まらん。ドウシテクレヨウ。
「………………」
悠長に怨み事を考える隙間ができるくらいの、沈黙。
知識の外の事をいっぺんに語られたが故の弊害だろう。
たっぷりと数十秒かけての静寂。門扉越しには姉妹が会話に花咲せているだろうが、頑強な障壁は防音も完璧。
故にこの場は、タイマンの沈黙で満ちていた。
「ナルホド、」
何か、知性というか諦観と身の程とふてぶてしさをわきまえた目が、頷きにつき一度上下させ。
「要は、うちのチビガキみてぇなもんか」
とてつもなく微妙な理解を返してきた。
貴様の所のチビ、というと、わけの解らんスケールだと言いたいのか。
微妙な表情で宙を眺めていた男は、はたと何かに気付いたように眉をしかめ、
「つーかまさか、此処は"遺跡"なのか?」
核心を、確認してきた。
――遺跡とは、遺失文明の遺した跡を指す。
そこに眠っているのは、往々にして未知なる過剰技術の塊。
現在は普及している電灯も銃火器のノウハウも、全て遺跡から搾り出した技術。
宝の山とも形容される先史文明の遺跡。それは、宝物の番人と防衛設備も並みではないということの裏返し。
簡単に侵入できるものでなければ、また絶対数そのものも少ない。
発見も開鍵も困難な、国家レベルの宝箱。
だからこそ、遺跡というのは特別な意味がある。
――此処が、この月城の地下は、その遺跡ではないのか。
男が吐いた疑問は同時に、俺様にとっての嫌疑でもある。
「可能性は高い」
広大な月城家の、広大な地下。
まるで人間サイズの蟻の巣のような地下を、そうまで広げ複雑化させた真意。その奥底に隠された過剰技術の数々。
月城の家は、元々在ったその上に建てられたものなのか。それともその逆か。
それを語るべき者は、いない。
少なくとも、声の届く所には。
「お前は、知らねえのか」
「ああ」
推測をたてることはできるが、ソレはあくまで推測。確定ではない。
「……ま、知らねえならしょうがねえか」
疲れたように嘆息すると、親指で横――堅牢な門扉を指差し、
「中を見たいんだが」
率直な発言。考えるまでもない意図を明確に汲み取り、頷きを返しつつ腕を突き出し、
「俺様の従僕に何をするつもりだこのロリコン野郎」
親指を上から下へスナップ効かせるジェスチャーで応えた。
「…………いや、いい加減そのネタ引き摺るのヤメようぜ、な?」
色々なものに疲れ果ててしまったように肩を落とすが、騙されるものかロリコン、またの名をロリータホイホイめ。
「ネタなものか。万一、貴様を舞や冥に接触させて旗の一つでもたてられてみろ。貴様を慕う幼児共から、一体どんなとばっちりがくると思う」
「あああ゛……反論しにくい所をを……ッ」
女の情念とはげに恐ろしいものなのだよ。触れずに済めばそれに越した事はない。
そして貴様、苦虫を噛み潰した顔をしている場合ではないぞ。聞けばなんでも貴様が蒔いた種だそうではないか。幼児性愛者め。
「ええぃ糞、弁明すんのも一々面倒クセェ……」
何やら苛立ち紛れに頭掻きむしり、ああクソっ奴かまた奴だなあのド畜生とぼやき。
「……まあ、さっさと地上に上がるぞ」
「俺様に指図するな。というか、ついて来たんなら帰路くらい記憶しておけ」
「できるか! どんだけ複雑でクソ長いと思ってんだ!」
確かに、此処までくる道筋には百を越える枝分かれに騙し道、転移トラップまであるが。大袈裟な奴だ。
鼻で息を吐き、まあどうせ俺様も戻るのだから好きに付いてくればいい、とは敢えて口に出さず、さっさと歩き出し、近道の転移方陣に入った。