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閑話

 ある日を境に、その人は全く姿を見せなくなった。楽しかった毎日が、急に色褪せていくように退屈で、窮屈に変わっていった。

 一人でするおままごとはただのつまらない日常になり、返事のないおしゃべりはただの独り言。何も楽しいことはない。ただ同じ毎日の繰り返し。

 楽しいことは見つけられない。楽しいことはあの人と共にあった。あの人が居たからこそ、毎日が楽しかった。だから私は、あの人と共にありたかった。

 今日も一人で部屋の中。訪ねてくるあの人を待って、今日も一日を過ごす。

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