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六話

刻々と日が迫る中、懊悩する光秀は、一部の重臣に計画を打ち明け意見を求める。


驚愕する重臣たちの中、筆頭家老の斎藤利三が尋ねる。


「殿は何故その使者を斬り捨てるか、信長様に引き渡されなかったのでしょうか。使者を無事に返した今、信長様に申し開きは出来ませぬ。御成敗は必定でございましょう」


一度疑えば信長の処断は迅速にして冷酷、酷薄を極める。


人々のよく知るところでもある。


「最早後に引くことは出来ませぬ。我らは殿の下知に従い何処までもお供致しましょう」


光秀も覚悟を決める。重ねて利三が問う。


「今一つお尋ね申し上げます。主人を討てば世上、逆臣の汚名は免れませぬが如何に」


光秀が答える。


「心配は無用である。義昭様がご自分の家臣を成敗をなさることに何の不都合が御座ろうか。我は命を受けただけのことであろう」


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