プロローグ
おいちでございます!(о´∀`о)
新しいお話も書き始めて見たのでございまする。
お楽しみいただけると幸いです!!
私は、桜庭 佳奈28歳。
某有名企業に勤めいます。
会社にも馴染んできて、仕事にやりがいが生まれてきた頃、事件は起こった。
それは、雨がしんしんと降っている日だった。
「くぅ〜!やっと仕事終わったぁ〜!」
私は仕事を終え、自分のデスクの前で大きく背伸びをし、凝り固まったあらだをほぐした。
「お疲れ佳奈!私も仕事終わったー!」
どうやら同僚の麻子も仕事を終えたみたい。
「お!お前らも一緒に飲み行くかー?」
上司の高城さんが部下を引き連れて言った。
「行きます!」
と麻子が言う。
「あ、私は今日とても大事な用があるのでお先に失礼します!」
(今日はとても大事な用があるから早く帰らなきゃ!)
「お!なんだなんだ!男か!ははっ!」
「高城さん、それセクハラになりますよ!」
「おっと、悪いな!じゃあ訴えられる前に飲み行くか!」
「「「「おー!」」」」
と言って、高城さんは部下を引き連れて去って行った。
「それじゃあまた来週!」
「うん、また来週!」
私は麻子に別れを告げて、急ぎ足で会社を出た。
「あ!やば、雨降ってる…!」
私は慌ててカバンからあらかじめ入れておいた折り畳み傘を出してさす。
満員電車に揺られること30分。
やっと解放されたかと思いきや、駅から出ているバスに乗り遅れてしまった。
「あぁー!最悪!バス逃しちゃった!」
え〜と、次のバスは…
「40分後!?」
これは歩いて帰ったほうが早いかな…。
「仕方ないか…。」
私は歩くという選択をした。
後にこの選択で私の人生が大きく変わるということも知らずに…。
カツ
カツ
ヒールの音と雨の小さな音が静かな夜に響く。すると、
「うぅ…」
横から呻き声が聞こえてきた。
「え?」
横を見ると、薄暗い路地に人影が見えた。
「…た…けて…」
今『助けて』って言った?
「あ、あの…大丈夫ですか…?」
(死んでは…いないよね…?)
私は倒れている男の人に近寄り、恐る恐る声をかけると、
「血…血が…しぃ…」
「ち?あ!血が出てるの?どこだ?見たところないけど…あ!救急車呼びますね!」
私が救急車を呼ぼうとカバンから携帯を取り出そうとしたその時だった…
ガブッ!!
「いっ!?」
え…?私、今何された?
突然首元に走った痛みに呆気にとられる。
「あうっ…」
吸われてる…?
だんだんと意識が薄れていく感覚がする。
私、殺されちゃうの…?
「はぁ…ご馳走さま。」
薄れていく意識の中で、そんな声が聞こえた気がした。
読んでいただきありがとうございました!