ノーマナーのジャイアントキラー 6
いやぁ、本格的にどうしよう、
魔物がいる世界で何の自衛手段も、持たないってことは、只の餌じゃないか
きっと、俺をパックリ食べて、(びゃぁぁ~うまひ~)とか思うんだぜきっと、ララの世話になりっぱなしっていうのもカッコ悪いし何か考えないとな、
そんな事を考えていると、遠くからまた、来訪者が現れた、
「ただいまー、帰ったぞー!」
声が聞こえて来る方からドスドスと、重量級の歩く音が聞こえてきた
「今日も、元気だったかー、ソラ」
そう言いつつ覗き込んできた顔を見るとそこには、
(熊がいる!?)
いや、訂正しよう、熊と人間を足して2で割ったような顔だ、異世界だから獣人とかなのかもしれない、すると、
「ん、今日は泣き出さないのか?もう慣れちまったのか」
熊の顔が、少しずつ人間に変わって行った、すると整った顔立ちの青年に変わっていた、青年は黒髪で横を刈り上げている短髪、黒目、体型は細いながらも筋肉質である、所謂イケメンというやつである、
(イケメンは爆発しろ)
そう思ったらイケメンの顔が煙に包まれた、
(マジで、爆発した?)
煙が晴れた所には狼男がいた、
「次は、これかな、、うごっ」
狼男が姿を消しつつうめいていた
「御免ね~、私今、冗談通じないの~」
あ、ララさん切れてる
「いてーな、いつものおふざけじゃねーか、何かあったのか?」
狼男は人間の顔に変わっていく
「3日に1回しか帰って来ないくせに何かあったか?ですって?」
ララはなみだぐんでいた
「ちょっ、何でそんなに切れてんだ?説明してくれ」
男はあわてて村長の方を見て、助けを求めた
「ワシから説明しよう、今日、鑑定石でソラを見た所、あるスキルがあった、そのスキルが、」
「まさか、ノーマナーか!?」
村長の話を途中で遮り正解を口にした、それを聞いた村長は、コクりと頷き、場に静寂が訪れた
「そうか、ソラでは無かったか、逆に良かったのかもな」
「あなた、ソラがノーマナーでよかったって言うの?」
ララが顔を真っ赤にしながら男に詰め寄った
「世界の均衡が崩れし時、災厄の魔物が現れるだろう、災厄に攻撃は通じず、魔法も通じず、人々は絶望に苛まれ、世界を混沌が支配する、時も空間も空も海も、すべてが災厄により絶望に染まる、しかし、ソナタ達と縁の深い者により災厄は倒されるであろう、絶望に染まる前に、その者を鍛え上げ予言を覆せ」
男は無表情で答えた
「それは、あのときの占い師の言葉!?」
「ああ、そうだ、頭に刻み込んで、災厄の破壊者〈デザストラ〉を探していたんだ」
(世界もヤバいって!?、こりゃ本当に鍛えて自衛は出来るようにしないとな)