ノーマナーのジャイアントキラー 2
はい、起きました、
無理矢理眠らされて、私は怒ってます、
でも、文句を言いたくても言えないんだな~これが
(だって赤ん坊だから)
一度眠らされてから、再び起きた時に状況をおさらいしてみた
記憶はいつも通り、朝出勤したところまでは覚えてる、その後は何故か思い出せない
そして、気がついたら赤ん坊になってた、、、
(うん、意味わからん)
いや、33連勤とか、月2日しか休み無いとかで意識は朦朧としていたせいで、きっと夢を見てると想像していたが、こんなはっきりと同じ夢を連続で見てしまう事が有るのか?
そう、俺は所謂ブラック企業で働いていて、少し精神を壊してたかもしれないがまだ、余裕があった筈なのである
(確か何かあった筈なんだよな~)
そんな所へあの足音が、
「ソラちゃ~ん、村長さんに鑑定してもらいましょ~ね~」
と、間の抜けた言葉と共にやって来た
どうやら、あのおっとり系が母親で間違い無いはずだ、そして村長を連れてきたらしいのだが
(何だ?鑑定って)
「ララよ、まったくお主はのんびりなのか、せっかちなのか解らんわい」
そう言いながら白髪に白い髭のお爺さんが近付いて来た
「だって鑑定石の順番がやっと回って来たんじゃないですか~、ソラちゃんのステータスが早く見たくって~」
「まったく、年寄りをもっと労れい」
村長と呼ばれたお爺さんは、ぼやきつつ俺の頭に水晶見たいな透明な石を触れさせてきた、
すると、
「なんと、魔法適正が無いじゃと?まさかマナ無しとは」
「村長、マナ無しってまさかノーマナーですか?」
村長と呼ばれたお爺さんが驚きつつ喋り、ララに至っては、いつものおっとりした口調が消えていた
「ああ、そうじゃ、この世で魔法は一種類以上は使えるのが常識じゃ、しかし、千人に一人の確率で、マナに適正が無く魔法が一切使えない者が出てきたのじゃ、魔法は生活するにも魔物を退治するにも欠かせないもの、それらを行使出来ぬ者たちの事を、通称でノーマナーと呼ぶのじゃ」
(なん、、だと!?)
「そんな、うちのソラちゃんが」
「まあ、落ち込むでない、ノーマナーでも普通の職に就いている者もおる、例え殆どの者がスラムに行きになるとしても諦めてはいかん」
俺は、赤ん坊になって此れからってときに、人生積んでるって宣告された!?
何を言ってるか解らねーと思うが俺も解らねー
「いえ、大丈夫、私がソラちゃんをずっと面倒見続けるわ」
何ていい母親何だと、感動していると急に世界がゆっくりになり、ララも村長も動かなくなった
(何が起こったんだ?)
すると、先程まで誰も居なかった筈の場所に何者かが立っていた