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魔力無しの下克上  作者: ユタンポ
ノーマナーのジャイアントキラー
10/11

ノーマナーのジャイアントキラー 10

なぜ、俺がこの人の前では、いい子になっているのかは、とある事件が原因の一つにある

それは1年前、俺が4歳の時のことである

俺がこの体に慣れて、ララと広場にいるときは、走りまわり体力や、木の枝を振り回して筋力と剣術の向上を図っていた、

ある日、ララに用事があり、広場に行けない時に事件が起こった

1日ずっと家に籠って、何も鍛練出来ない状況に、俺は焦っていた、だから俺は家を抜け出した、

ララが戻る前に帰ればいいと判断し広場に向かった、その途中で同い年の幼なじみのフィーネがついてきた、

フィーネは金髪にウェーブのかかった髪を肩まで伸ばして前髪はぱっつん、瞳は右が同じく金だが左は銀のオッドアイになっている、顔立ちは整っていて、

将来は美少女になるのだろうが、今はぼーっとしてかわいい顔が台無しである

「、、、」

フィーネは何も言わずに俺の後ろを着いてくる、

この村では、同年代が俺しか居ないので当然かも知れないが、俺に良くなついている、

見てくれは可愛いので、村人達から良く注目されて、自主練の邪魔になるときがあった、

なので、着いてくるなと言ったのだが

「ん~、ん~、やっ!」

首を振って、大声で拒否してきた

その大声のせいで村人達は俺に非難の目を向けてきた、

居たたまれなくなった俺は、

「あ~、邪魔しなければ付いてきても良いぞ」

フィーネはそれを聞いて、満面の笑みを見せてきた、

それからは着いてくる事に、拒否出来なくなってしまった

そんな事もあって、俺とフィーネが道を歩いていると、村では見慣れない男達3人が周りを囲んでいた、

「君たち、ちょっとお兄さん達と一緒に来てくれるかな?」

男達は薄汚れた服に、無精髭、所謂盗賊スタイルである、

「いや、母に知らない人に着いて行くなと教わって居るので、無理です」

「君のお母さんと、俺は知り合いだから大丈夫だよ」

盗賊スタイルの男は、まさかはっきりと拒絶されるとは思っていなかったのか、ひきつった顔をして、返答してきた、

(多分嘘だと思うが、確認はとらないといけないよね)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

盗賊A

年齢:32

職業:盗賊

スキル:火魔法、

気配察知、逃げ足

ポイント:1

弱点:単独戦闘、異常事態


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


他の二人も同じ感じだった

やっぱり盗賊か、まあ知ってたけどな、

茶番に付き合ってやるかな

「そうなんですか?用事はどんな用事ですか?」

「まあ、付いてくればわかるから、こっちこっち」

素直に付いていった

人影が無い場所に着くと、男は振り替えってニヤリと笑った

「騙して御免ね~、俺ら盗賊なんだわ」

「知ってたよ」

そう言って俺は目の前の男に棒を突きつけた、男の目には、俺とフィーネしか映らない

「な?あいつらは?」

「途中で潰しといたよ」

俺は化け物でも見るような目で、顔を青くした男とは逆に、ニヤリと笑って見せた

「お前のような子供がどうやって」

「牢屋で考えれば?」

男は、その言葉を聞いて戦闘体制をとった、俺は右側から後ろに回り込んだ、

男はキョロキョロし始めたので、わざと隙を作って攻撃を誘っている

それにわざと乗っかって、上段から頭を叩く、

《パコン》

男は気を失った

隙はわざとじゃなかったらしい

(、、じゃあ帰るかな)

因みに俺のこのときのステータスは


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:ソラ

年齢:4

職業:無し

スキル:魔法体制1、

異世界翻訳、剣術2、体術1、速度上昇1、

透視1

ポイント:25

弱点:魔力適正無し、魔法禁止、呪い


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


である、

子供にしては、強すぎると思う、

しかし、魔法が使えないと囲まれたときや距離が離れていた時は、絶望的である

なぜ、今回俺がこんな危ないことをしているかというと、理由は2つある、

一つめは実戦経験を詰むこと、スキル習得にはポイントだけでもいいが、体がついていかないとポイント消費が馬鹿にならない

2つめは小銭稼ぎだ、今現在俺が出来る金稼ぎは、

薬草採集、犯罪奴隷売却、

の2つの手段しかない、将来何かするにしても先立つものが無ければ何も出来ない、

まあ、切り札は3種類あったので、盗賊には負けない

そんなこんなで、この盗賊達を村の自警団に引き渡そうとしたら、そこには、ララが居た

ララは涙目で俺に近づいてくると、

《パンッ》

俺の頬をひっぱたいて強く抱き締めてきた

「心配かけないで、何処に行ってたの、

あなたが居なくなったら、私はどうしたらいいの」

ガチ泣きされた

俺が家を抜け出した後、すぐに戻ってきたらしい

そして、部屋に俺の姿はない、パニックになり自警団の所に来たということだった

「ごめんなさい」

俺は素直に謝った、こんなに俺のことを、心配してくれるひとは、前の世界では居なかった、何か心が痛かった、

「何か危ないことしなかった?」

少し迷ったが正直に言う

「ごめんなさい、ひとさらい討伐した」

ララも自警団も目を丸くしていた、

「今何て?聞き間違えかな?」

「ひとさらい討伐した」

自警団の男は冗談だと思ったのか苦笑した

「じゃあ、そいつの所に案内して貰えるかな?」

論より証拠なので、連れて行ったところ口をあんぐり開いて驚いていた

「こいつは有名な盗賊のボロスじゃないか!?どうやって倒したんだ!?」

結構有名だったらしい、

「不意打ちで、木の枝をパッコーンって」

自警団の男は目頭を押さえてた

「まあ、ボロス一人でさらいに、、」

「あ、あと二人あっちで転がってるよ」

その場に居る俺以外のみんなが、無表情になった

「ソラちゃ~ん?ソラちゃんはしっかり者よね~?、今後は危ないことは禁止よ~?」

にこりと笑ってララが言ってくれた

目が笑ってないけど!?

チョー怖いんですけど!?

「もし破ったら~、、、、シバくから」

「、、、はい」

すごく低音で言われて、本気で怖かった

この人は多分、本気でシバイてくると直感した

まあ対人戦を学べたし、もうやらないと思うから心配はいらないね、ニッコリ


ノーマナーではある、

だが、いつから最弱だと錯覚していた!?


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