表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/86

貯金残高100円

全校生徒が終業式のために体育館に集まっている。何か不吉なことが起こりそうな私は校長先生の話どころではありませんでした。


「今子、あんた顔色悪いわよ大丈夫?」


可奈に声を掛けられても全く耳に入ってこない。何か起こりそう、心配がいっぱい、もしや私じゃなくて刈谷先輩の身に何か起こるのかも?えっと刈谷先輩、刈谷先輩はどこかなぁ……あっ……ガーーーーーーン。


刈谷先輩が高藤さんと楽しそうに話している。高藤さんと言えば可奈の話だとコロコロと彼氏を変えることでおなじみの高藤さん、あああ高藤さんの魔の手が遂に刈谷先輩に!


あああ、そんなぁ~


私の頭の中の回路は完全に悲劇のヒロインモードに切り替わってしまっていたのです。


バタンッ


「ちょっと今子!今子!しっかりして」

「おい!間宮大丈夫か?」


可奈や先生が声を掛けてくれている。


私は薄れてゆく意識の中でよく『体育館の天井にバレーボールが引っ掛かっている』と言う"あるある"を聞くけど私の学校の体育館には無いみたいね、なんてことを考えていました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ