表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/86

貯金残高―――

私は友達に書いてもらった地図を頼りに刈谷先輩の家を探していました。


「えっと…ラーメン屋さんがあってその先が刈谷先輩のウチ…なんだけど…あれれ?通りすぎちゃったかな?」


地図にはたしかにラーメン屋さんのすぐ隣に赤い丸印が付けられていて『ココ』って書かれてあるのです。


「まったく地図が下手過ぎなのよね!ラーメン屋さんの隣に家なんてないじゃないの!あるのは小屋だけ・・・んっ!?まさか?」


私は恐る恐るその"小屋"だと認識していた建物に近付き、そして恐る恐る恐る入口らしき扉の横にあるプレートを確認しました。


『刈谷』


「ハハ・・・アハハハハハ」


落ち着こう私、大丈夫落ち着いてるわ私


先輩はたしかに経済的理由で付き合えないって言ったわよね、ってことは生活が苦しい。つまり貧乏、んんん、ごめんなさい先輩!正直な感想を言います。先輩んちはチョー貧乏だったんですね。


「何してんだ?他人(ひと)んチの前で」


「オヒョッヒィ!先輩!」


振り返ると小さな男の子と女の子を連れた先輩が買い物袋を片手に立っていました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ