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貯金残高―――

「刈谷せ~んぱい!」


晴れた日の昼休みは刈谷先輩はいつもグラウンド横にあるコンクリートの観戦スタンドでお弁当を食べて日なたぼっこをしているのでした。


「おう間宮」


「今日も爆弾おにぎりですか?」


「今日゛も゛だけど、よく知ってるな?」


「そりゃもう毎日あそこの校舎の窓から見てましたもん」


私は自分の教室の方を指差して先輩に教えました。


「ストーカーって奴じゃん」


「違います、遠くからそっと見守る奥ゆかしさ なんです、あれ先輩ちょっと待って!とおくから そっとみまもる おくゆかし…… ああっ!おしいもうちょっとでキレイに5・7・5だったのに!」


「…… 」

「…… 」


「とっ!ところで刈谷先輩、今度の土曜日おウチにお邪魔してもいいですか?」


「土曜日?俺夕方までバイトだわ」


「おウチには誰も居ません?」


「婆ちゃんはいるよ、幸乃は保育園だし幸次はたぶん遊びに行くよ」


「お婆ちゃんがいるならお昼からでもお邪魔してもいいですか?」


「別にいいけど、なら婆ちゃんの話し相手でもしてやってくれよな」


「はいっ!任せて下さい!じゃあ教室戻りますね!先輩もこのあとちゃんと冷水機に寄って水分補給して下さいね」


「いちいち俺の行動パターンチェックしてんじゃねえよ!」


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