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誰か
薄暗い室内で、テレビのブラウン管だけが照明のように輝いていた。
テレビのニュース番組では、占星術師の投身自殺の事をキャスターが話している。表面的な出来事を淡々と喋るキャスターを 、ソファでゆったりと座っている誰かはまるで楽しいものを見るかのようにニュースを見つめていた。ゆったりしているというわりには、瞳だけは好戦的で氷のように冷たく光らせていた。
その誰かにとっては、占星術師の投身自殺はこれかは起こるだろう物事の一端に過ぎないと心得ていた。この事から、物事はゆっくりとはではあるが邪魔をされることなく進んで行くことだろう。自分の好ましい状況で。
「さあ、ショーの始まりだ。」




