つかの間の一時
さとり「もう…一人の、桜…?」
さとりは驚きの表情を顔にだした。
桜「ああ、今回はあいつの力をなんとか使えたから良いけどあと一歩で暴走する所だった…」
さとり「ですが、私が見た時はそんなものはなかったはずです!」
桜「現代ではもう一人の人格を持ってるやつの特徴が、一方の人格が出てる時はもう一方の人格は一方の記憶は覚えてない、という特徴が目立っている。あん時の俺はその特徴があった」
さとり「それで私が見ても分からなかったと…」
桜「ああ。けど、俺はもう一人の俺を思い出した。これはレミリアは知ってる。あいつの能力で分かったみたいだ」
さとり「レミリアさんの『運命を操る程度の能力』ですね」
桜「ああ、内部から見るんじゃなくて外部から見る。レミリアにしか出来ないことだ」
桜は一呼吸いれて続けた。
桜「スペカの俺は、機桜は機械だ。機桜はまだ心を持ってない。感情を失うが、その分力は絶大だ。だが…」
さとり「何かあるんですか?」
桜「これは勝っても負けても、このスペカは解けないかもしれない」
さとり「確かにそれは危ないですが?何でですか?」
桜「言ったろ?機桜は機械だと…」
さとり「機械…はっ!まさか!?」
桜「勝てば他のやつらを殺し、負ければ仲間が危険な時に自分には関係無いとそのまま見て見ぬふりをしてしまうからだ。俺はそれが怖い…」
さとり「フランさんには…言いましたか?」
桜「いやまだだ。さとりから言ってくれ。あいつは止めに来るからな」
そう言った桜は苦笑した。
さとり「そこは桜も…」
桜「さとり、話しておいてくれよ?だいぶ良くなったから先に行ってるぞ」
桜は逃げるようにさとりの前に出て飛んだ。
さとり「……桜…」
博麗神社には神奈子や諏訪子、早苗、椛、文がいた。
桜「よっと、もう大丈夫か?お前ら」
早苗「助けていただきありがとうございます!」
神奈子「本当にありがとう。心から感謝したい。」
桜「い、いや。そんな畏まらなくても…」
文「流石にそれは無理ですよ。桜さんは命の恩人ですから」
諏訪子「そうだよ。現に、今にも飛び出しそうなのもいるし」
諏訪子が指してるのは椛のようだった。桜は椛の方を見ると、まるで睨んでるように顔つきが険しかった。
桜「…おーい?椛ー?」
椛「今話し掛けないでください。飛び付いてしまいます」
桜「そ、そうか。悪いな」
桜(何で飛び付こうとしてるんだ?)
それから桜は紫に伝えた。
紫「そう…あなたはそれで良いのね?」
桜「ああ、これがせめての罪滅ぼしだ。まあ、閻魔には怒られると思うがな」
紫「確かにね。あとは…」
桜「ああ。彩音、あと一人だ」
紫「桜、あなたから見て、勝てると思う?」
桜「…実の所、厳しい。あいつの能力、力は未知数だ。あいつの場所は分かってもあいつの力を見通すことが出来ない。あいつの能力は結構厄介だ」
紫「…そう、私達も全力でサポートするわ」
桜「その必要はない。これは俺達の勝負だ。手出し無用だ」
紫「…分かったわ。けど、危なくなったら出すわよ」
桜「それでいい。そんじゃ、行ってくるか。決着をつけに」




