軍神敗れる
どちらも迷わず、相手に向かって走り出した。
「スペル 雷符『雷光咆』!」
「なに!?」
無数の電撃が神奈子に向かって放たれた。ひとつの電撃が神奈子に当たり、後ろに後ずさった。
「くっ!なるほど…あの八雲紫が恐れる訳だ。しかしな、貴様は許さん!早苗を傷つけたからな!」
「なるほど…怒りがそうさせてるようですね。これは面白くなってきた!」
「ふん!何が面白い?スペル 御柱『メテオリックオンバシラ』!」
桜はふざけた調子で、
「おっと、結界『多重結界』」
「なっ!?それは博麗の巫女のスペルだぞ!?」
桜はおどけた、というより、ふざけた感じに
「そんなの関係ない。使えれば使うただそれだけですよ~」
「ふざけるな!!神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』」
神奈子がすぐ様スペルを使ったが、
「桜符『舞え千本桜』」
幾多の桜の花びらが神奈子が放った弾幕をも巻き込み、神奈子を飲み込んだ。
「しまっ…うわあああああ!!」
軍神を飲み込んだ花びら達は少なくなり、残ったのは気絶した神奈子だった。
「まあ、俺にスペルを使わせたのはよかったよ。神様」
この光景を見たもう一人の神様は、
「このことは幻想郷中に知らせないと!」
一人、違う神社に向かった。
それを知りながら、
「次はどこに行こうかな~。そうだ!紅魔館にでも行こうかな。あそこは面白そうだし。決まりだな!」
桜は意気揚々と次なる行き先を決めていた。