日常 三
フランと俺は紅魔館を出て白玉楼を目指して飛んでいた。
「お兄様ー?何で私を連れていくのー?」
「フランの能力を利用するためにな」
「私の能力?」
フランは頭を傾げた。それもそうだ。分からないはずだ。
「ああ、フランの能力が必要何だよ。この封印は」
「封印?」
「それは着いてから話す。さて、こっちに来てるのは文かな?」
桜の予測通り文が来た。
「おやおや、これはデートですか?」
「またお前の腕を斬ってもいいぞ?文」
「それは勘弁してください…あなたの場合洒落になりませんから…」
すると文は青ざめた顔をした。よし、トラウマ植え付け成功!
「そんじゃ行くか。フラン行くぞ?」
「はーい!」
青ざめた文を放っておいて俺達は白玉楼に向かった。少しして白玉楼の門に着くと、そこに妖夢がいた。
「おーい、妖夢~!」
「さ、桜さん!?来てくれたのですか!?」
「いや今回は別件で来た」
「そうですか…」
あちゃー落ち込んだよこいつ。まあいいや。
「さて、妖夢?『扇子』はあるか?」
「扇子…ですか?しかし、幽々子様の扇子しか分かりませんが…」
あー、成る程。
「妖夢、少しじっとしててくれ」
「?」
桜妖夢の頭に手を乗せた。すると、妖夢はどんどん表情が変わっていき、驚愕の表情をだしていた。
「何故私はそんなことを忘れていたんでしょうか…」
「まあ大方、紫だろうな。…さて、フラン、妖夢。俺の側にいろ」
「「?」」
恐る恐る側に来たフランと妖夢は次の光景に驚愕した。
「結符『結界』」
桜がスペルを唱えると無数の弾幕が出てきた。
「妖怪の賢者のお出ましだ」
すると、スキマが出てきて、怒った表情をした紫が出てきた。
「桜、あなた何したの?」
「まあ、勝手にやったのは謝る。一先ず俺の話しを聞け」
「…何をしようとしてるの?」
「俺の力の封印だ。そして、フランにしかこの封印を解除出来ないようにな」
紫は不思議そうに尋ねてきた。
「どういうこと?フランにしか解除出来ないって…」
「まあそれは見れば分かる。そんじゃ幽々子の所に行くか」
そうして、俺達は幽々子の所に行った。屋敷に入ると、幽々子が出てきた。
「やっぱりばれちゃったわね~紫の能力も効かないし」
「俺の能力で見れないものは未来だけだ。『扇子』はあるか?」
「あるわ。けど、あれは『性格』がいいとは言え、死を操るのよ?」
「大丈夫だ。あれも封印に使える」
「そう」
そう答えた幽々子は妖夢に持ってきてくると頼み、妖夢は取りに行った。すると紫が俺に尋ねてきた。
「桜、どうやって妖夢に使った能力の力を無効化にしたの?」
「まずはお前を呼ぶため。それだけだな」
すると紫は呆れた表情をした。
「またあなたの術中にはまったのね…」
「あらあら、珍しいわね~紫がこんな風になるなんてね~」
「お兄様すごーい!」
「只今お持ちしました…これはどういう状況ですか?」
入ってきた妖夢がこの場の状況を把握できなかった。
暫くして、幽々子は俺に言ってきた。
「この扇子の名前は『紅桜』。この絵の桜は紅いでしょ?これをあなたにやるわ」
「ありがとう。よし、一回外に出るぞ」
俺は紅桜を持ってフランを連れて外に出た。
「フランはそのままじっとしててくれ」
「うん、分かった」
すると俺の周りに魔方陣がいくつも出てきて辺りが紅くなった。そして、それらが終わると紅桜に紫色の鈴がついていた。
「ありがとう、紅桜」
「封印は終わったかしら?桜」
「ああ、ばっちりだ」
「私は何したの?」
「フランの能力を使って封印を解除出来るようにした。つまり、フランがいないと解除出来ない。ということ」
「何で封印したの?」
「ん~なんとなく?」
「はあ、いいわ。それじゃ私は戻るから」
そう言って紫はスキマの中に入っていった。
「そんじゃ俺達も帰るか。フラン、帰るぞ?」
「うん、お兄様!」
「そんじゃな、また来るよ」
「また来なさいね~」
「また入らしてください」
二人に挨拶して、俺達は紅魔館へ帰った。




