桜の過去 終
その能力は未来以外なら全てを見通せる。未来以外な。何故見れないのかはこの後知る。そして、色んなものが見れた俺は、だったらこれを活かそうと思った。そこからだ。俺の人格が壊れ始めたのは。そんときから立て続けに俺の前で事故やら殺人やらが起きだした。俺はそれを止めるべく、守ろうとするべく、戦ったり、助けようとした。けど、それは全部失敗した。そんときはまだ、もう一つの能力がなかったからだ。おかげで周りから死神だ、疫病神だと言われ嫌われた。そして、両親が殺されて二年がたって、また俺の前で殺人が起ころうとした時、意識が無くなった。そして、目が覚めたら、もう一つの能力『全ての能力と力を操る程度の能力』が覚醒した。俺は大喜びしたよ。今度こそ助けれるって思った。けど…その希望は呆気なく壊された。能力を使っても助けれなかった。そして五年後、周りから嫌われ、一人だった俺は、未だ助けようとした。けど、そんな中、俺に話し掛けてきた奴がいた。そいつは俺と仲良くしたいと思っていた。けど、結局俺はそいつを助けれなかった。そして、俺は、俺達は壊れた。ただ人を傷つける者になった。そして、そんときから未来は見れなくなった。それが理由だ。
「これが俺の過去だ。聞いた感想は?」
桜が話し終わるとみんなはどんよりとした空気になっていた。
「おいおい…大丈夫か?」
桜の声に咲夜が答えた。
「大丈夫では…ないです…」
「まあ大丈夫じゃないだろうな」
「桜」
紫が桜を呼び、言った。
「おかしいわ。そんなことが起こっていたんだったら私が気付いてるはず。けど、あなたの過去は本物。私もあなたの過去を見たから分かるわ」
「確かにな。けどそれは俺にも分からん。すまん」
そして紫は考えていた。みんながどんよりしてる時、桜はその場を離れていた。
「全く、情けない…と思ったけど俺があれを経験してるからそう思うんだよな」
「桜」
いつの間にかレミリア達もあの場を離れ、桜についてきた。
「なんだ、どうした?」
「どうしたではないです。あれ、まだ言ってないこと、ありますよね?」
そう桜はまだ、隠してる過去があった。しかし桜はそれを話さなかった。
「べつにいいだろ?話したくないこともあるんだし」
「…まあ確かにね。でも、私達は知ってるから」
「ああ、分かってる。もう少しで夜が明ける。レミリアとフランは大丈夫か?」
「あら、大丈夫わよ?何故か太陽の光は私達には聞かないから」
「ん、そうか」
そして、夜が明け、幻想郷に朝日が登った。




