桜の力 弐 そして…
紫「ん…ここ…は?…はっ!霊夢達が危ない!急いで行かなきゃ!」
紫はすぐに戻ろうとすると、
???「どこに行く気ですか?」
紫「誰…え?あなた…何故ここにいるの!?」
紫は驚愕した。先程、自分を刺した人物がここにいた。
紫「桜!!」
桜?「まったく…少しうるさいですよ?紫さん」
紫「うるさい!ここはどこ?あなたは何故ここにいるの!?」
桜?「少し落ち着いて…」
紫「これが落ち着いていられるか!早く答えて!!」
桜?「わかりました。けど、本当に落ち着いてください。それから話します」
落ち着かせようとしてる桜を見て、おかしいと今更気が付いた。
紫「あなた…桜なの?私が知ってる桜は、好戦的だったと思うけど…」
桜?「?ああ、自分は桜の分身です。過去の桜です。」
紫は目を見開いた。
紫「過去…の桜?」
過去の桜「はい、そうです。…それにしても、あいつは!いい加減止めた方がいいのに!」
紫「あなたは、見る限り、普通のようね」
過去の桜「え?いや、俺も戦いは好きですよ?」
紫は頭を抱えた。やはり同じだったことに。
過去の桜「ですが、これはさすがに止めた方がいいです。このままだと、暴走して呑み込まれます。鬼に」
紫「鬼?」
過去の桜「ええ、俺達の身体には鬼がいます。そして、いつからいたかも、知っています。あいつが生まれた時に鬼がいました。あなた達のスペルカードルールにそると、『倶利伽羅』と出てきます」
紫はまた驚愕した。その鬼の名前に。
紫「倶利伽羅!?何故あの鬼が!?」
過去の桜「知ってるのですか!?」
紫「ええ!倶利伽羅は昔封印されたのよ!」
過去の桜は少し考えて、顔を上げた。
過去の桜「そうか…だから、あんなに壊れたんだ。俺達の精神が」
紫「けど…もう無理ね。ああなったら倶利伽羅を出すことは」
過去の桜「そうですね。それはもう知ってましたし。ああ、すみません。どうやらあっちから来たみたいです」
過去の桜は何かが来てるのに気が付き、謝った。
紫「どうゆうこと?」
過去の桜「実はあいつから、閻魔とその部下を連れてこいと言われてたので、その口実であなたを仮死状態にしてます」
紫「何故私なの?」
過去の桜「あいついわく、博麗霊夢を怒らして、さらに閻魔達を呼ぶのだったら、紫を仮死状態にした方がいいと」
???「そうそう。おまけにあんたは妖怪の賢者。あんたが死んでくるのは、まだ早いからね。そうでしょ?映姫様?」
???「ええ。小町の言う通りです。八雲紫はまだ死にません。いや、死ねません、と言った方が合ってますね。そうでしょ。八雲紫」
紫「確かにまだ死ねないわ。映姫様、帰らしてもらうわね?」
映姫「いいですよ。それに今回は彼に頼まれましたから。桜、あなた達は、死んだら必ず、地獄行きですからね?」
映姫様はニコリと目を笑わせないで、過去の桜に伝えた。
過去の桜「大丈夫です。死にませんから」
それに応えて、過去の桜も同じように笑った。
小町「それじゃ、私達も行きましょうか。映姫様」
映姫「ええ、そうしましょう。それと桜、あなたも来なさい。これは命令です」
過去の桜「元からそのつもりでしたよ?八雲紫、あなたの大切な者がいる。その者の場所へ帰れ!」
過去の桜は紫に手を掲げ、紫を帰らした。
映姫「それじゃ行きましょう。小町、お願いします」
小町「あいよ。もう着きます」
それぞれの思いは違う。しかし、それを承知の上で行動を共にしている。あっちに着いたら、敵同士になってしまう―




