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開始の兆し
「紫、これで良かったか?」
慧音はここにはいない、いやここにはいないがいる、賢者に話し掛けた。
「ええ、これで良かったわ」
すると、目の前の空間に裂け目ができ、八雲紫が出てきた。
「正直私には、不器用な感じにしか感じなかったんだが」
慧音は桜の情報と比較してた。
「確かに、不器用に感じられるわ。けどね、あの鬼の四天王の勇儀にトラウマを植え付けたのよ?だったら、彼の力を利用して、人里に被害が出ないようにした。それが得策よ」
「…そうか。わかった。それで、そっちは大丈夫なのか?どれくらい集まった?」
「永遠亭には怪我人を頼んでいるわ。けど、輝夜は戦うと言ってるから頼んだわ。天界の方は何故か仕事があって無理と言ってたから残念だったわ」
紫は苦虫をかじった顔でしかめてた。
「そうか…人里は任せてくれ。そっちも頑張ってくれ。この、戦争に」
「…ええ、勝つわ。阿求にもよろしく言っといて。それじゃ」
そう言って紫はスキマに入った。




