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東方孤独記  作者: black cat
狂い人の戦い
11/67

紅魔館への襲撃 終

フランは暗い空間にいた。

「ここ…どこ?確か、お姉様が男に!?お姉様は!?どこ?どこなの!?」

フランが発した言葉は暗い空間に吸い込まれた。

「…それにしてもここはどこ?…あれは?光りが見えるけど…行ってみましょう」

フランは光りの正体を見て驚愕した。

「嘘…ひどい…」

それはあまりにも残酷な光景。次々と人は死に、残された者は悲しみの涙を流してた。あまりにも残酷過ぎて、フランは口に手をつけた。

「ひ、ひどい…。?次は何?何を見せるの!?」

フランは叫んだが、その声は吸い込まれた。

「えっ、う、嘘…!何で!?助けようとしてたのに!彼は助けてたのに!何で責めるの!?彼は…彼は!あなた達を助けようとした!何でわからないの!?待ちなさい!」

フランはその光景に手を出そうとした。しかし、その手は掴まれた。

「え?」

「君はこれ以上見てはいけない。見ると元に戻れなくなる」

「あなたは…さっき、お姉様に…。けど…さっきのはあなたの記憶?」

「そうだ。俺はこの能力で人を助けようとした。けど、結局助けれなかった…現実は残酷だな」

「…何で…あなたは平気なの?あんなことされたのに…何で私を助けようとするの?」

「君には俺と同じようになってほしくない。ただそれだけだ。…君は今まで、たくさんのものを壊した。そして、俺はたくさんのものを助けようとした。まさにこれは正反対だ。けど、俺は今、ものを壊そうとしてる。だったら君は?君は、たくさんのものを助けろ。それが出来る君の誕生だ。わかるかな?」

「…うん。でも!あなたは…それでいいの?私は…嫌だ…」

桜はこれには驚愕した。

「何で…?」

「お兄様!」

「お兄様!?」

「私は嫌だ!お兄様は救われるべきよ!そうしないと、釣り合わない!」

「確かに…そうだけど、俺は楽しいからこういう風にする。ただそれだけだよ」

「お、お兄様…」

「何で俺のことをお兄様で呼ぶのはわかんないけど…ありがとう」

フランが見た桜の笑顔は、純粋な笑顔だった。

「けど…もう時間だ。戻ろう。俺は君達の敵になる。そして、君は彼女達を助ける。さあ、戻ろう!」

フランはもう一度、意識がなくなった。


これはどういうこと?いきなり彼はフランに向かって、そして、目を瞑った。まるで瞑想をするかのように。そして、私の元に咲夜が来た。

「!…これはどういう状況ですか?お嬢様」

「私も…と言いたいけど私はわかるわ。彼は…フランを助けようとしてる」

「なっ!?お嬢様!今すぐにでも…」

「止めなさい。咲夜」

「ですが…」

「彼の過去は、計り知れないわ…それも、あなたや、私達以上に。ね」

咲夜は驚愕した。それもそうだ。たかが人間が、あそこまでの過去を持ってるはずがない。彼は、人を助けようとした。けど…助けれず、そして、彼に矛先が向いた。

「終わりました。レミリア」

はっ!忘れてた。考え事に集中しすぎたようだ。 

「そう…フランは?」

「お嬢様!」

「咲夜、少し黙ってて」

「は、はい…」

「フランはもう大丈夫だ。そして、ここに誓おう。この紅魔館には攻撃はしない。しかし、そちらが俺に対抗するんであれば…次に会った時は容赦しない。わかったな?」

「ええ、いいわ。けど、八雲紫に集められることがあるから、期待はしないで頂戴」

「それはわかっている。それと…レミリア」

「何かしら?」

「フランが俺のことを『お兄様』と呼ぶんだ。どうすればいい?」

「「え?」」

私と咲夜は驚愕した。あのフランが…

「それは…どういうこと?」

「さっき、フランと話してたら、フランが急にそう呼んできたんだ。どうすればいいんだ?」

本当に困った表情を出して困っていた。

「そ、そうね…そのまま呼ばしてあげたら?」

「い、いいのか?」

「別にいいわよ…フランがそうしたいならばね」

「そうか。それじゃ、俺はもう行く。またどこかで。…まあその時は敵同士だがな」

彼は笑ってそう言った。そして、どこかへ消えた。

「お嬢様。本当によろしかったのですか?」

「ええ、いいわ。それに…」

「あれ?ここは?お兄様は?」

「フラン。彼は行ったわ。そして、次に会う時は敵よ」

「嫌だ」

私と咲夜は驚いた。

「えっ、今、何て…」

「お兄様とは戦いたくない」

哀しい表情で、しかし、はっきりと言った。

「でも、それで彼は救われるわ」

「えっ?」

「彼と戦い、勝たなければ、彼は救われない。あなたはそれが出来る。いい?彼を止めるわよ?」

フランは納得した表情で、うんとはっきり頷いた。

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