いつかの場所
翌日からのアルは多忙だった。
昼間は眷族とデートをし、夜はジョナの所へ訓練校の話をしに行っていた。
そうして4日が過ぎ、ユリカの幼竜探しとなった。
[あの、アルベルト様…………]
[なんだ?]
[ミエールに何も伝えなくても宜しいのですか?]
「やべぇ、忘れてた!」
アルは仲間を纏める所か存在すら忘れているようだった。
アルはミエールの元に急いで転移した。
アルの姿を見るなりミエールは
「アルベルト様、ユリカから聞かされて無かったのですか?」
と切り出した。
ミエールは争奪戦以来、町の運営のサポートをしていた為、アルの元に戻れなかったのでユリカに言付けていたのだった。
「ごめん、聞いていたけど忘れていた。」
奴隷として来ただけあって顔には現れてはいなかったが、忘れられていた悲しさがアルに伝わってきていた。
その為「本当にごめん!」と再度アルは謝った。
「次に忘れたらおねだりしますよ?」
「忙しくても顔を見せるようにするよ。」とキスを別れ際にするとアルは幼竜探しに出発した。
[オリビア様達が居なくて良かったですね。]
今、オリビア達は訓練校の講師役を務めているため此処にはいなかった。
[うん、あんな場面見せられないからな。]
[私も期待していること忘れないで下さいね?]
[ユリカもか?]
[何しろアルベルト様は私が一生尽くす相手ですから!]
[そっか、じゃあ行くぞ!]アルは照れくさそうに目を背けつつ応えると先に歩き出した。
カミラーデを出て暫くして…………
「ところで、その竜は何処に居るのか目星はついてるのか?」
とアルは今更ながらな質問をしていた。
「何処に向かえば良いのか分からずに出発されたんですか?」
「忙しくてつい確認するのを忘れてた。」
「常に確認を行うのは旅の基本ですよ?」
「うん、そうだよな……」
「ま、アルベルト様には私が居ますから心配は無用です!アルベルト様が手間が掛かれば掛かる程、尽くし概があります!」とユリカは嬉しそうに張り切っていた。
『それはちょっと嫌だなぁ~』
[では、しっかり頼みますね?竜が見付かったら私はその世話もありますから]
と言うユリカの爽やかな笑顔を見てアルは
なんだか既に操縦されている気持ちになっていた。
アルは気を取り直して「どの辺に居そうか分かるなら案内してくれないか?」とユリカに尋ね
アルはユリカに連れられる形ではシュタイン王国の森へとやって来た。
「あれ?、この辺って…………」
「来たことがお有りですか?」
「確か、オリビアとコナツが会っていた所に似ている気がする。」
そう!アル達が今いるそこはオリビアとコナツが竜を仲間にしようとしていた所だった。
短い文字数なのに間が空いてしまい、すみませんでした。
もう暫く週一になりそうです。




