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ユリカとアルベルト

翌日、昼前にアルが目覚めると側には一人しか居なかった。

「ユリカだけか?」


「他の皆様は町の修復活動に動き回っている筈です。」


「町の被害と怪我人は?」


「怪我は軽度ですが数名出ました。町は建物が元々簡単な軽い素材で作られていたので私達が協力すれば直ぐ元に戻せます。」と言うと直ぐ様ユリカは遮音魔法を唱え出していた。


いきなりの詠唱に「どうした何か有ったのか?」とアルは訊ねた。


「はい、アルベルト様の家が有るという事でコンテストで来た人がそのままこの町に留まっているようです。」


「田舎町に人口が増えて良かったじゃない!」


「そうも言っておられません、その者達の殆どがアルベルト様を頼ってきた職なしなのですよ!?」


「仕事がないの?」


「無いですね。」


「冒険者に成れば食べられるでしょ?」


「口減らしの為に捨てられた女性達が冒険者に成れると思いですか?成れたとしても生きていくのが精一杯だったり、常に命が危険に晒され生きた心地はありません。」


「この国は大変なんだなぁ~」


「これはこの国だけでなくアルベルト様が居た国が特別に裕福なんです!!」


ユリカが説明してくれたが、地球で育ったアルには良く分かって無いようだった。


分かってない様子のアルを見て、


「この町が長年田舎なのは主だった特色が無いからです。」


ユリカの話に依ると…………


一つ目、土地が貧しく作物が育たない。

二つ目、加工に使えるような鉱物が掘り出せない。

三つ目、他所に誇れるような技術や技術者が居ない。

四つ目、値打ちの有るモンスターが出ない。


と謂う事だった。


「何でユリカは色々知っているんだ?」


「それは、色んな方のお話を聴かせて貰っているからですよ♪」


「どうやって?」


「歌を歌っていると話し相手になってくれます。アルベルト様も歌いませんか?」


「イヤ、俺は目立ちたくないから…………」


「居るだけで目立ちますから今更です!」


「人の話を聞くのが役に立つのは良く分かったよ。」


「えっと、、、話が逸れてしまいましたが、この町に集まってきた人達をどう致しますか?放っておけばほぼ間違いなく飢え死にします。」


「俺の為に集まってくれた人が死ぬのは嫌だなぁ~」


「でしたら、訓練校でも作りますか?」


「訓練校って誰が何を教えるのさ?」


「私達が色々教えます!」


「なんかイヤラしぃ~」


「アルベルト様、何を考えているんですか?」


「何も考えてないよ?」


「恐らく、後十年もすればそれを考えるのも嫌になってくると思いますが…………」


『何でだ?』


「アルベルト様は女性に人気が大有り食いですから!」


「アレ?今さ、心読んだ?それに駄洒落も言うんだ?」


「思念が漏れていましたから、アルベルト様に気に入って頂く為なら駄洒落位言いますとも!」


「おぉ~♪」


「それはそうとして、それで宜しいですか?」


「それで?って?」


「訓練校です!」


「あぁ、宜しいですとも!!」

ある程度書けたので投稿致します。


読んでくださると嬉しいです。……

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