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結果…………

争奪戦となった場所は原型を止めていなかった。

辺りには穴ぼこや焼け跡が所々に見られている。


そして肉片が飛び散っていた。

この肉片はアルが眷族に近付く時に被弾してしまった爆裂魔法で出来たものだ。


志願者達がその肉片と眷族を見て怯えているところへ肉片を食べに来たラミーを見て『私達も食べられる!!』とさらに恐怖が加速していく…………


『これでは眷族やラミーを近寄らせないな…………』と判断したアルは

「後で反省はして貰うから、今は町の片付けに向かって怪我人がいたら治療をしてやってくれ!!」と眷族に頼むと自身は志願者のケアに向かった。


[ラミー落ちている俺の肉片を食べきったら、この場から去ってくれ。]


「グゥ~![あんまり放置していると仲間呼んで暴れるからね!!]」と言い捨てて行った。


これでこの場に居るのはアルと志願者達だけだ。


アルは治療薬を取り出しながら、志願者達の様子を窺った。


どうやら、怪我といっても軽傷で済んでおり安心したが、その代わり心に傷を負っていた…………


『どうしよう?俺、心の治療なんて分からないよ?』

生前から独りを好んでいたアルには人の癒し方なんて分かる訳がなかった。


取り敢えず此処に居る者達には休養が必要だと思ったアルは宿を借りきる事を決めた。


そして、カミラーデに志願者達を連れ戻る途中、他の志願者達を気遣っている女の子がいるのに気付いたアルは、

「君は大丈夫なの?」と声を掛けていた。


「私はもっと酷い環境で生きていましたから、皆の気持ちも分かるんです。」


『やべ!不幸少女か?「皆の気持ちって?」』


「このままでは殺される!安心出来る人の側で幸せに成りたい!!という気持ちです」


「そうだね、それなのに酷い目に合わせてゴメン。」


「暫くのんびり休めば元気になりますよ!」


少女と話をしていると町に着き、町の半分が被害を受けているのが分かった。


幸いにも田舎町だった為、建物の被害は思ったより少なかったが、だからといって良い訳などない。


取り敢えず、少女に宿での事などを頼みアルは町の状況把握と修繕に取り掛かった。


町を動き回っていると、アルが登録者側から採用を決めた女の子が何もせずに町の広場で待っていた。


「ここで何しているの?」


「ご主人様を待っていました!」


「この状況下で?」


「はい!」


「この町は俺の責任で被害に遭ったんだ。それなのに俺の奴隷に成りたがったお前が何もしないでいてどうする?」


「奴隷が勝手に動いてどうするんですか?」


言い返されてしまった…………


「いや、そもそも俺は奴隷なんて要らないし、奴隷として扱うつもりはない!」


訳が分かってない様子だが、ご主人様の意にそぐわない動きをしていたのだと分かった女の子は愕然としていた。


折角最後まで残ったのに不憫に思ったアルは「来年、再会した時までに俺の言った意味が分かったら考えてあげるよ」

と伝えるとアルは眷族達の元へ向かう事にした。

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