悩むアル
帰宅後、アルは悩んでいた。
眷族だけでも手を焼いているのに、さらに新しい仲間を迎い入れられるか心配だったからだ。
確かに人数が増えれば何か在った時に心強くはある。
だが、自分に皆を纏めるだけの力があるかが、不安であった。
アルのそういう不安定な状態は、眷族達にも伝わっていた。
「アル様、何を悩んでいるのですか?」
アルを抱き締めながら尋ねてきた。
「オリビアか…………、いや、結果は明日に発表すると言ったが、新しく入った皆を纏めて行けるか不安なんだ。」
「そんな事【気にする必要無いです】」眷族とミエールが口を揃えて言ってきた!
黙ったままでいるユリカが気になったアルは「どうしたら良いと思う?」と尋ねてみた。
ユリカは[私はアルベルト様の考えた結果なら受け入れます。]
と念話で返答した。
[何故念話で返事を返してきたの?、それに念話出来たんだ!?]とアルは驚きつつも念話で問い掛けた。
[アルベルト様が奴隷や周りの意見に左右される方だと分かると色々と言ってくる者が現れる可能性があるからです。念話は近距離でアルベルト様の顔を見ていないと出来ません。]
[そう、じゃあ、二人の時は声を聞かせてくれる?]
[すみませんが…………いつ何処に誰が居るか分かりませんので、、、]
[ユリカの声を聴くと落ち着くんだよ!]
[分かりました。では、二人の時に遮音魔法を使った状態でしたら直接お話しします。]
[宜しくね!]
とアルがユリカに微笑み掛けると、、、
【ユリカばっかり!】と眷族四人が間に入ってきた!
「アル様!」
オリビアが珍しく怒り顔だ!
「私の事も……」
普段は勇ましいフォルンが涙を潤ませている。
「見てください!」
カナリアは普段通りだが、怪しい拘束具を手に笑い掛けてくる!
コナツは武器を整備しながら、「フッフン」と笑顔だ。
カナリアの恐ろしさは十分に知っているアルだが、コナツはまだ期間が短いため未知数だ……。
『まさか、寝ている間に拘束具でオモチャにされないよな?』とアルが想像していると、、、
[私が常に付いておりますから]とユリカが伝えてくる。
しかし、眷族四人に〈ギョロ!!〉っと睨まれてしまったユリカは、
[やっぱり、私一人ではダメかも、、、]と早くも挫折しそうであった。
[厳しい?]とアルが聞いてみると、、、
[やはり、数人は必要かと思われます、、、]
[分かった]とアルは漸く寝る支度に入ると、
『明日は眷族達に対抗出来る人材を探してみよう!!』と眠りに就いた。




