コンテスト
コンテストの内容はまず一段階目として、料理の腕前だけでなく、掃除の手際の良さ、礼儀作法や知識、護身術や戦闘術、有りとあらゆる能力が求められた。
この段階で志願者は始めの約十分の一(二千程?)となっていた。
明らかに、田舎町カミラーデだけでは集まる数ではなく他所の町からも集まってきていると分かる人数である。
それらをクリアした者が料理を作り、アルの口に合えば二段階目合格とされた。
だが、此処ではさほど人数は減った様子がなく、さらに三段階目として、アル好みの着る服を作れるかが試されていった。
それでも、数え切れない志願者が残って居るため、アルやオリビア達は自分でも出来ない、又は要求されたら拒否する課題を出していく。
その様にして合格者0(ゼロ)を目指した名目上だけのコンテストが続いていった。
しかし、残念ながらとうとうこの日は0を達成する事が出来なかった。
「え~、本日中には決まらなかった為、明日もコンテストを続行致します!」とナタリーは司会をしていたが、頬には泣いた後が残っていた。
ナタリーは四段階目の課題である鳥ラミーの世話が出来なかったのだ。
野生鳥ラミーに世話は必要無かったが、志願者を0にするためにアル達は課題の一つにしていたのである。
結局、一日では志願者0を達成出来なかったアル達はナシガミ町長が用意してくれた家に帰ると作戦会議を夜を徹して行った。
そして翌朝、コンテスト会場には前日迄に残った志願者11人が待っていた。
「さぁ、コンテスト二日目を開催致します!」昨日に引き続きナタリーが司会をするようだ。
『たった一人の受付嬢が居なくてギルドは大丈夫なのだろうか?』
「あっ!今日ギルドはやっておりますので冒険者だけでなく依頼者も来てくださいね!」とナタリーは声を張り上げて宣伝した。
皆が不思議に思っていると、、、
「昨日落選した中に有能な者が居ましたので、受付嬢を増員致しました。」とオウンゴールが理由を話した。
アルはそれを聴き、落とす為のコンテストをやっていた罪悪感が少し軽くなっていく。
「さぁ、今日はアルベルト様達と志願者とで相性を確認してもらいます。」とナタリーが今日のテーマを説明した。
「まず、アル様との相性を確認する前に私達との相性や連携出来るかを見ていきたいと思います。」
とオリビアが言うと、志願者一人をオリビア達五人で囲み面談していく。
アルはその様子を見て『六者面談だ!』と笑みが零れそうになった。
順に11人を面談した五人は結果をアルに報告してきた。
「私はこの子が欲しいです!」
とオリビアが手を繋いで来たのは、天犬族だ。
『いや、オリビアの奴隷選びではないし…………』
「私はこの子だ!」
とフォルンがエルフを押し出してきた!
『いや、選ばないから!』
「私はこの子なの!」
とカナリアが兎人族に抱き付きながらやって来た!
『いや、ペット感覚で連れてこないで❓』
「私はこの者を推薦する!」
とコナツは狐人族を後ろに従えやって来た!
『まぁ、役に立つ種族だよな』
「私は……」
と言いにくそうにしているミエールを見たアルは『奴隷一人で肩身が狭いから奴隷仲間が沢山欲しいとか言ってこないよな?』
と思っていると、、、
「皆さんが選んだ志願者達は大変優秀だと思います。」
とだけ述べた。
誰も連れて来なかったミエールを見て、「友達になりたい子とか居なかったの?『俺が言えるセリフではないな』」と聞くと、
「アルベルト様が居れば…………」
と赤らんで答えるのを見たアルは思わず抱き付いてしまっていた!
それを見た眷族達は【『しまった!そういうアピールがあったのか!!』】と後悔したという…………
すこし、話が荒いかもしれませんが、後日気づき次第直します。




