俺の仲間だぞ?
翌朝、アルが起きてみると、オリビア達は朝食を食べている所だった。
「アル様、おはようございます!」
「おはよ、オリビア」
「昨日の件は夕食の時に皆に説明しております。」
頷いて着替えていると、
「皆さん優しくしてくれます」とミエールが伝えてきた。
「おはよ、ミエール」と言いながら食卓に着いたアルに、
フォルンとカナリアが「アル様、おはようございます!」と明るく言い。
「アルベルト様、おはようございます」とコナツも楽しそうにしている。
「お早う。皆、仲良くしてくれているようで嬉しいよ。」とアルは安心していた。
そして、アルが食べ始めると、昨日モンスター掃討を頼んだ三人が報告という名の自慢をしてきた!
相槌を打ちながら聞いていたアルは食べ終わった所で、
目的が分かっているので「報酬は何が欲しいんだ?」と聞いてみた。
三人は【二人の時間!】と分かりやすく言ってきた!
『コイツら本当に俺が好きなんだな。眷族は皆こうなのか?』と感じつつ、「分かった、考えておく。」と応えると喜んでいた。
さて、出発しようとした時、又もや訪問者が訪れた。
今度はギルド長オウンゴールだった。
「何か用?」
お腹一杯、眠気も一杯のアルは面倒そうに聞いた。
「昨日はモンスター掃討有り難う御座いました。」
此方はビクツキを堪えながら言ってくる。
『又か~……』ウンザリ思いつつ「俺、王族だから」と言うと、
「王族の方?すみませんでした!!」と走り去って行ってしまった。
『要らないからと言いたかったのに……ビックリしたのは分かるけど、あれは失礼じゃないかな』とアルが思っていると…………
「アル様に失礼だ!」とフォルン
「失礼です!」とカナリア
「失礼ですが、放って措きましょう。」とオリビア
「アルベルト様が健在なら問題は無い。」とコナツ
そこで反感を買ったと危機感を持ったミエールが、
「私がギルド長を捕まえて来ます。」と走って行った!
カミラーデから報酬として来たミエールなのでカミラーデ内なら危ない事は無いとアルは好きにさせることにした。
そしてのんびり帰りを待っていると、オウンゴールがナシガミと共にやって来た!
「知らぬ事とはいえ王族の方に数々の御無礼すみませんでした!」
「そんな事は構わないから、ミエールは?」
「ミエールを気に入られましたか?」とナシガミ
「報酬は女奴隷が宜しいでしょうか?」とオウンゴール
「質問に答えろ!ミエールを知らないか?」
「知りませんがどうなさいましたか?」とナシガミ
「朝、オウンゴールを追い掛けたっきり戻ってきてないんだ。」
「気付きませんでした。」とオウンゴール
「それより、報酬の件なのですが……」とナシガミが言うと、
「お前らふざけてるのか?俺の仲間が行方不明なんだぞ?」
「女奴隷なら幾らでも用意出来ますよ♪」
とナシガミとオウンゴールが口を揃えて言うと…………
『アル様の姿が消えた?』と眷族達が思った時には、
ナシガミとオウンゴールが縛られナイフでチクチクとされながら睨まれていた!
何も喋らず、睨み続けたアルが
「俺の仲間がこういう目に遭ってるかも知れないんだぞ!!」
と静かに怒りを込めて言うと……
二人は気絶してしまうのだった…………




