カミラーデ部隊
討伐に出たカミラーデ部隊はどよめいていた。
「おい、これヤバくないか?」
「どうするよ?」
「無理だろ!」
カミラーデ部隊は遠くに見えるモンスターの死骸の多さと群がってくる多さに逃げ腰になっている。
「お前達、落ち着け!」
「此方に向かってきているのは俺達で対応出来るようなモンスター共だ」
とそれぞれのリーダー格が指示と状況を説明する。
そう、リーダー格の者達が言う通り此方に来るのは比較的に弱いモンスター共だった。
落ち着いてきた冒険者達が不思議に思い前方を見てみると、強いモンスターは天龍神が狙い打つかの様に倒していた。
落ち着きとやる気を取り戻し向かって来るモンスターを町に近付けないように応戦していく。
「魔法士と弓術士、迎撃開始!戦士は後方の盾役。剣士はあまり飛び出さないように気を付けつつ倒してくれ。」と部隊のリーダーが指示を出す。
指示を出したリーダーは部隊後方の魔法士と回復士の間から指示と部隊の隙や穴を埋めるために動いていた。
部隊全体を見ながら目前の敵を倒さなければならないリーダーは討伐数は回復士の次に少ないが一番気力と体力を使う大変な役割で自分が離脱したら戦線が崩れる確率が高くなる事も頭に入れながら戦う必要がある。
その為、リーダーに成れるのは人柄、状況判断、隊員の能力や性格の把握を見極め効率良く人も自分も動かせる適正を兼ね備えた者だ。
この9つに分けられた部隊数と構成は、連携を取って動ける人数、リーダー適正者から決められ、リーダーが倒されたり、離脱した場合は残りの隊員は近くの部隊に合流する事が取り決められていた。
各7部隊ともバランスの取れた偏りの無い構成と能力になるように組まれていた。
だが、そこに襲い掛かってくるモンスターは均一ではなく幾ら弱いモンスターが更にアルの重力魔法で弱められているとは言えども、先の見えない戦闘に疲れが見え始めていた。
モンスターが一番多く襲い掛かっていたある部隊リーダーは、
『このままじゃ厳しい』と思い始める。
暫くして、イヤな予感が当たってしまい隊員がモンスターの攻撃で転ばされてしまった。
一番外側だった為、リーダーの助けが間に合いそうも無く、『犠牲者が!』と周りが思っていたが、幸運にも投擲ナイフが飛んで来た為、モンスターの攻撃を遅らせ助け出す事が出来た。
『何処から飛んで来たナイフだ?』と隊員達が思っていると、
「少し休んでな!」という声が聞こえてきた。
辺りを見渡して見てみると、遊撃隊が助けに来てくれたのだと分かり、[ホッと]する部隊員達に「ここは戦場だぞ!今の内に隊形と装備品の確認と治療をしろ!!」とリーダーが隊員達の気を引き締める。
それに合わせて「そうだ!俺達は他にも困窮している部隊を助けに向かわなくてはならないんだ!」と遊撃隊リーダー
「有り難う。もう大丈夫だ」とリーダーが遊撃リーダーに礼をする。
「直ぐに駆け付けられる訳ではないから、あんまり無理しないで早目にサインの旗を揚げろよ!」
「済まない、まだ早いかと旗を揚げずにズルズルと来て揚げるタイミングを逃してしまっていた。」
「旗をセットするのにほんの少しだが時間は掛かってしまう。その時間も取れない状況じゃあヤバイぞ?」
「有り難う、気を付けるよ。」
こうして連携を取りつつモンスターの群れに応戦していくカミラーデ部隊だった。




