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ざわつくカミラーデ

アル達がいち速く気付き迎撃に向かい、オリビア達が装備を整えていた頃。


「大変だ~!」と冒険者ギルドに駆け込んで来る者がいた。

この田舎町の見張りや防衛を担当している警備隊員だ。

田舎なだけあって初心者を卒業したような自前の装備である。


男の言葉を受け、

「何が大変なんだ?」と入口近くにいた落ち着いた中堅の冒険者が応える。


「モンスターだよ!」と隊員が慌てて言う。


「どの辺だ?規模は?」と回りの冒険者が口に出す。


「まだ、ここから半日から1日程の距離なんだが、物見の報告では相当量の土煙で規模は大きいとしか分からないらしい。」


ここで壮年の男のギルド長が「それは確かなのか?」と尋ねてきた。


「ああ、この警備隊長の書面と印字を見てくれ。」


「ふぅ、確かなようだな、では、緊急クエストを発令しよう!討伐報酬は二倍!限度は無しだ!」とギルド長が叫ぶものの、受付窓口が一つしかないようなこの田舎町には、大規模なモンスター退治に対応出来るほどの人員や強い冒険者が存在していなかった。


それが分かっている冒険者達は『自分達だけでは死にに行くのも同じだ』と考え誰も立候補する者は居ない。

それを見て取ったギルド長は

「では、モンスターが遠ざかるまで避難しよう」と判断した。


「ですが、何処にですか?」とギルドの可愛い(アルのメイドには劣るが)受付嬢


「隣国シュタイン王国だ!あの国の女王は良くできた御方だと聞くきっと力になってくれる。」


「待ってください!、確かに自国の都市に避難するより近く安全かも知れませんが、ミガール王家に知られたら恥さらしだと言われてしまいます。」


「だが、命には代えられんだろう。喩え帰ってきたとき罰金や刑、奴隷などにされようとな……」


「でしたら、いっそのことシュタイン王国に亡命をしませんか?」


「話は聞いてたぜ!この町全員でシュタイン王国に亡命も良いんじゃないか?」と若い冒険者が口を挟んできた。


そこへ、「良い知らせです!」と隊員が駆け込む


「良い知らせ?」ギルドの皆が呆気に取られる。


「はい、どうやら天龍神族が討伐に向かっている様です!!」

と隊員が応え


「となると、今話していたシュタイン王国の者か?」


「天龍神はシュタイン王国にしか居ないからそうだろう。」とギルド長


「天龍神が居るなら、大丈夫そうだな♪やってみるか!」


「そうだな」


「よし!緊急クエスト承けるぜ!!」


こうして静かだったギルド内に活気が戻り、

ギルドにいた冒険者の7割程がこの緊急クエストに参加していった。

新人や怪我を負っていた冒険者を除けば9割もの冒険者達だ。

残りの1割の冒険者は参加出来ない事情があるのか悔しそうにしていた。


総勢60名程の冒険者と警備隊70名の混成隊は15名の7部隊と状況を見て動く12名の遊撃隊の2部隊に分かれて行動する事になった。


そして、準備と打ち合わせを終えた討伐隊はカミラーデを出発していった。

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