アルの気絶後…………
アルは大量の致死量とも思える血を流して気絶していた。
そのため、主人の状態が分かる眷族を除いた全ての者が慌てていた。……
特に、アルの母親である女王アルテミス・シュタインと父親オルガ・シュタインの取り乱し様は全く関係ない者が映画を観ている感覚で見ていたら、なかなかな見物であった。
もちろん、二人の矛先は三人娘に向かっていた。
三人にアルを託した途端にナイフで自殺行為に及んだのだから、、、
それも、アルが母アルテミスに話を聞き、三人娘を呼び出してから僅か10分にも満たない時間での事だったからだ。
誰が見ても原因は三人娘にあると思うだろう。
もちろん、三人娘がアルの告白に赤面せず冷静な対応を取れていたら、アルが沈黙に耐えてボッチの記憶が呼び起こされてなければ違っていただろう。
そもそも、アルは自分を過小評価し、三人を過大に評価していたためにあそこまで思い切った血を流してでも眷族にしようとしたのである。実際は信頼関係が深ければ深いほど少ない量で済んでいたのだ。
今回は両者の関係性が深かったため血の授受前にも関わらず、仮眷族化が発現する程であった。
それはともかく、アルを自殺未遂に追いやった三人をこれ以上近くには置いておいたら危険だと女王は判断し、牢屋に送るのであった。
今は、三人娘もどんな発言も聞き届けられないと判断し、大人しく牢屋に連れてかれていくのだった。




