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おとぎ話を考えるシリーズ

おとぎばなしの裏側で・・・Said シンシア

作者: ちしゃ

この話と一緒に前作「おとぎ話の裏側で・・・」も読んでいただけると嬉しいです。

原作シンデレラの幻想を壊す可能性がありますご注意ください。


私がこの国の王太子妃になって1っか月かしら?

今日はお友達が来てくれるの!楽しみ~。

今日はいつも以上に綺麗にしなきゃね!だって皇太子妃なんだもの!!

あっ!着いたみたいね!あら?見覚えのない娘も一緒だわ。

ああ、皇太子妃になったからツテを頼ってってやつね。さあ、私を褒めなさい?


「きゃあきゃあ!来てくれたのね!嬉しいわ~!!

あら?そちらの方は初めましてかしら?

改めまして、私王太子妃のシンシアって言います。よろしくね?」


うふふ、私ついこの間まで、セプト侯爵家で優しいお父様と、意地悪なお義母様、頭が良いのを鼻にかけた性格の悪い連子姉×2人達と暮らしていたんだけれど、ちょっと前にこの国の王太子殿下と結婚したのよ!

すごいでしょう?新居だって宮を一つ建ててもらったんだから!!


なんといっても、王太子殿下が沢山の女の子の中から私を選んでくれたんだから。

それだけで私がいかに美しくて、素晴らしくて、優れているのかがわかるでしょう?

でも、お義母様なんて本当に意地が悪くて私が王太子殿下に選ばれた時には、お父様に私が「家の恥になる」なんてヒドイこと言って結婚できない様に画策してたんだから。


普段とっても優しいお父様だって流石にお義母様が自分の子供が選ばれなかったから嫉妬してるんだってわかっていたからお義母様の策略は無駄に終わったけれど、ホント意地悪で嫌になっちゃうわよ。


結婚が決まってからもお妃教育なんて無意味なものが有って本当に呆れてしまったわ。

だって、私は完璧なレディなのよ?!それなのに改めて指導なんておかしくないかしら。


教師役だって、当然私の完璧なマナーや教養に教えることかなかったのね、必要のない無駄なことばかり教えようとしていて本当に嫌になったわ。

貴族史や、貴族たちの系譜や、歴史書の暗記なんて何の役に立つっていうのよ。

お茶の入れ方や飲み方の角度がど~の入れる温度がこ~のとか言われたってそんなのお付の侍女がやれば良いことじゃない。

私が覚える必要がどこのあるのかしら。

まったく私が王太子妃になるって理解できていなかったのね。


そういえば婚約期間中にお父様が青いお顔で「結婚を白紙に戻すか伺わなければ・・・こんなはずでは」って言ってなんだか様子がおかしかったはきっとお義母様がまた何か意地悪な事を吹き込んだにきまっているわ。

きっとお父様は可愛い娘が王太子妃になるとはいえ、お嫁に出すのが寂しかったのよ。

あの意地の悪いお義母様のことだものそこに付け込んだのね!!

ただ、この問題さらに大きくなって、王様達に本当に結婚を白紙に戻すか聞いたらしくて、一時本当に結婚は取りやめられそうになっちゃたのよ!

まったく、信じられなかったわ。


でもきっとこれは、若くて素敵なカップルである私と王太子殿下の愛がいかに素晴らしいか世に知らせる為に王様達が用意した愛の障害だったのよ!!

私達の愛をは試されて、素晴らしいものだと世に広められたんだから。素敵だと思わない?

あの時私と結婚しますって言ってくださった殿下は最高にかっこよかったわ!!


全くいかにお義母さんが意地悪でヒドイ人か、連子姉様達がどんなに嫌な人達だったか聞いて頂戴!!




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




私の本当のお母様は私が2歳の頃に生まれたばかりの弟と一緒に死んでしまったんですって。

だから、お母様のお顔は肖像画でしか知らないのだけれど、私同じ翡翠ひすい色の瞳の綺麗な方よ。


叔母様達がいうにはお母様がいなくても優しいお父様に愛されて何不自由なく暮らしていたんですって。


そしてお父様が今のお義母様とその子供の意地悪な連子姉9歳と5歳を迎えたのが私が4歳の時ね。

この頃はお義母様に普通に懐いていたらしいわね。

ただいきなり姉が2人もできたのにはびっくりしていたそうよ。


このお義母様が来て2年ほどした頃から淑女教育と称した虐めがスタートしたのよ!

はじめは、シルフィール(ああ意地の悪い連子姉歳の近い方よ)と一緒に文字のお勉強や算数なんかをやっていたんだけれど教え方がおかしかったのねよく分からなかったわ。

きっとシルフィールにだけ丁寧に教えて、私にはきちんと教えなかったに違いないわ。

だって、そのあとに来た家庭教師は私のことを「さすが、セプト家のご令嬢ですわ!」って褒めていたし、お行儀の練習中間違えたって、「シルフィール様が悪かったせいですわね」って間違えた原因が私のせいではないって分かってくていたんだもの。


だいたい、いつも美味しいお菓子や可愛いお人形をくれる優しい叔父様や叔母様達がお義母様のことを怒っていたし悪いのはお義母様だったのよねやっぱり。

叔父様・叔母様達もお父様の前ではっきり怒って差し上げれば良いのにって思っていたのよね私。

お父様は、叔父様が叔母様達が言うようにお義母様が意地悪な女だって、よく分かってなかったのね。

なのに、お父様ってば私にお義母様に対する言葉使いが悪いとか、お義母様の言うことを聞きなさいとか言っていたの。

私は当然の態度をとっていただけなのにおかしいと思わない?

お義母様は、私に対してはきちんとお勉強しましょうとか、授業がつまらないからってサボってはいけませんとか、ピアノが上手く弾けないからって癇癪かんしゃくを起こしてはだめだとか怒るくせに、自分の娘達はほめるってのはおかしいと思うのよ。

連子姉達の方が家庭教師から色々と注意されているのだから、怒られることが多いはずでしょ?

きっと、私が自分の子よりも美しくて優秀だから嫉妬してたのね。

本当にどうしようも無いわよね~?

私が美しいのなんてお父様の娘だから当然なのにそれもわからないなんてお馬鹿さんなのね。


連子姉達だって感じ悪いのよ、わざわざ人私の前で私がまだ習っていな詩を暗唱してみて、私の様子を観察してみたり。


音楽室に呼び出したかと思ったらいきなり知らない曲の楽譜を渡されて合奏しましょうと誘って初見で弾けないの私に恥をかかせてそれをおかしそうに見て、気がすんだらわざわざ「ごめんなさい」って馬鹿にしたようにいってみたり。


普段家庭教師には怒られてばかりだから、本当は自分たちの方が優秀だと私に錯覚させたかったのね。

でも、私は騙されなかったし、その他にもい~っぱい嫌がらせをされたんだから。

(注・シンシアがそう思っているだけで、実はギクシャクした姉妹関係を何とかしようと、お義姉さん達が色々な事をお父様に相談実施していただけ。)

全く、母親が性格悪いと子供まで性格が悪くなるのね。



王太子殿下の正妃選びのパーティーの時だってそうなのよ。

お父様がパーティー用に新しいドレスを作りなさいって言ったら、「今あるので充分です」って言ってたくせに実際パーティーの時に来ていたのは流行遅れで地味なドレスだったの!!

ヒドイでしょう?!

これでは、周囲に優しいお父様が実子には綺麗なドレスを着せて継子にはドレスを与えてないって思われてしまうわ!!

侯爵家の恥なわけじゃない?!

だからね、『そんな格好でパーティーに出るのはどうなの?』って聞いたらあいまいに笑うだけで無視なのよ?信じられる?


もしかしたら、他家の方達へ本当は虐められている私だけが、可愛がられてますよっていうアピールのつもりなのかしら?

本当はご自分たちが虐めてるくせに嫌だわ~。


第一、王太子殿下のパーティーなのよ?

思いっきりオシャレして行かなきゃ失礼だし、妃になれればその後はず~っと綺麗なドレスに様々な宝飾品に囲まれて暮らせて、国で一番偉くなるんだから皆がちやほやしてくれるはずなのよ。

そんなチャンス2度とないかもしれないのに何考えてるのかしらね。

王族ってやりたい放題で素敵なのに。。。


あの、意地悪母娘は何を考えてるんだか全くわからないわ!!


私?私はもちろん、すっごく素敵なドレスで参加したわよ!!

お父様も「妖精の御姫様みたいだね」って褒めてくださったんだから!


ダンスをしたとき、王太子様だってうっとりした目で

「この会場で、一番美しいのは間違いなく、君だね?」

っていってくれたのよ。嬉しかったわ。


きゃー!!恥ずかしい!!




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




ただ、ちょっと最近『あらっ?』って思うことも有るのよね~。

まあ、慣れない王族生活のせいってだけで、気のせいかもしれないけれど。

お散歩しようと、侍女と一緒に宮から出ようとすると止められるのよね。

王太子様が一緒の時はすんなり通してくれるのに・・・

一緒じゃないときは止められて、「確認しますので少々お待ちください」って、宮に戻されるの。

しばらくすると、違う方が見えて「お伴します」ですって。

身分の高い方の警護ってこんなに厳しいものなのかしら?

あと、思ったほどお客様も来ないし結構王太子妃って暇なのよね~。

まあ、だからお友達には「いつでも、遊びに来てね!!」って言うんだけれど。

でも、遠慮してるのかあまり来てくれないのよね。

まあ、その位だし大したことじゃないでしょ?

だって私はこの国の王太子妃なんだから誰よりも守られて当然だし、綺麗におしゃれして楽しまなくちゃね!



お読みいただきありがとうございます。

正直、シンシアさんが、かなり頭のかわいそうな子になってしまいました。

でも、彼女的には幸せかも。

籠の鳥(?)生活も警護が厳しいだけと思ってるしね。

彼女が暇なのはもちろん、公務を任せるほど王子様があっほーじゃないからです。

初心者のつたない文章で読みにくい所も多かったと思います。

コメント・評価などいただけると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白いとは思いますが、シンシア視点だと言うのであれば、元の話に加筆をすることで、シルフィール等の視点はこちらに入れない方が良かったかもしれません。
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