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Artificial Magi  作者: 津賀
第1章 目覚め
7/34

出会い

誤字脱字等ありましたら指摘していただけると喜びます。

5/18 累計1000PVを超えました!ありがとうございます!


7/28 改稿しました。

階段が長くて疲れてきちゃった・・・。ちょっと休憩したいなぁ。

「かなり深くまで続いているな」

「だねー」

「でも、もうすぐこのクソ長い階段も終わるみたいだよ」

「あっ!ほんとだ!」

はぁ~、やっとこの階段もおわりだー。でも帰りが・・・考えたくない・・・


「ここから先にも何があるかわからん、慎重に進んでいくぞ」

「おや、結構広い空間だねぇ」

「あっちの方に続いてるっぽいよ」

「なんだかよくわからないものが多いです・・・」

「ま、元研究施設だしな」

あたりを見てみると、何に使うのかわからないものが多くてなんだかすごい感じがする。


ちょっと進んで、サトシさんの方を見ると真剣な表情をしている。

「・・・おい、お前ら魔力の流れを感じてみろ」

「どうしたっていうんだい?サトシ。・・・ほう、これは」

「なんだこのすごい魔力の量は!?」

「これが、マナが消えた原因、ですか・・・?」

「わからねぇが、とりあえず尋常じゃない魔力の流れだ。もし、幻獣か何かがいて戦闘になりそうだったら即逃げるぞ。とてもじゃないが勝てん」

「「了解」」

いったい奥に何が居るんだろ・・・


「じゃあ、行くぞ」

わたしたちは緊張しながら奥の部屋に入る。


部屋の中にいたのは、カプセルに入った男の子だった。


「人っ・・・!?」

「なんだって!?アタシらが来る前に誰かが来たっていうのかい!?」

「この地下フロアにはあそこ以外の出入口はなかったぞ!?」

「バカな、ここは危険指定地域だぞ!」

サトシさん達が声を荒げているけど、わたしはカプセルに満ちた液体が淡く光っているのに見とれてしまっていた。

「きれいな光・・・」


--------------------------------------------------


僕がまどろんでいると、外から話し声がみたいなものが聞こえてきた。

「・・・!?・・・!?」

「・・・・・・!?」


(人が来ているのか・・・?【探索】!)

(・・・なんだ!?あの人達!)

僕が探索魔術で探った人たちは


熊のけも耳が生えてるおじさん(?)

トラ耳が生えてるお兄さん(?)

耳が長めのお姉さん

ちょっとかわいい女の子


の4人組だった

(待て待て、何だあの耳は!?)

(とにかく話してる内容がわかれば何かわかるかもしれない)

僕は耳を澄ませて話を聞き取ることに集中することにした。


「バカな、ここは危険指定地域だぞ!」

(お、言ってる言葉がわかる!ちゃんと【翻訳】は機能してるようだな!で、危険指定地域ってなんだろう?)

そうだ、体はどうなったんだろ?話を聞きながら調べてみるか・・・

「出入口には傷ひとつついていなかったぞ!」

(【サーチ:ボディ】、対象を上城カムイ)

『名前:上城カムイ

 年齢:17

身体:100%の最適化が完了。異常ありません。

脳:100%の最適化が完了。異常ありません。

詳細な診断データを知りたい場合には、時間を掛けて【サーチ:ボディ】を行なってください。』


おお、異常がないって言うことはもう動けるのかな?とりあえず手を動かしてみよう。


-にぎにぎ


動くッ!動かせるぞッ!そうとわかればこのカプセルから出てあの人達に色々聞いてみよう!

前に【探索】で色々探っている時に、僕が入っているこのカプセルがどうなっているのかということも調べといたのだ。


魔力をカプセルの魔石に与えて、その魔力をこうやって、流れを変えて、ここで増幅して・・・


-フィィィィン


高い音がなってカプセルが起動し、溶液が排出された。

「な、なんだ?動いてるのか!?」

お、あの人達動揺してるな。


-プシュー


空気が入ってくる音がして、カプセルが開いた。

「どうも、はじめまして。」

「「・・・はい?」」

「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!なんで呆然としながらも武器を出してるんですか!」

「なんだ、る気はないのか?」

「そんなもの最初っからありません!」

おお、危ない危ない。なんとか武器を下げてくれたよ。

というか僕、今素っ裸じゃないか!恥ずかしい!

「すいません、着るものがないので布か何かいただけるとありがたいのですが・・・」

「・・・ほらよ」

若干警戒しながらも熊のけも耳のおじさんが服をくれる。


頂いた服に着替えたところで気になったことを質問する。

「今って、西暦何年何月何日ですか?」

すると思いもよらない答えが返ってきた。

「今は西暦2352年の3月5日だ。」

「えっ・・・?」

聞き間違いじゃないなら今2352年って言ったよね。

つまり、僕が車にはねられてから300年以上経ってるってこと!?んなバカな・・・


「えー、確認しますが、今は西暦2035年じゃないんですよね・・・?」

「なにいってんだ?2352年だって言ってるだろ?」

残念な子を見る目で見られた。

「なんてこった・・・」

「・・・まさかアンタ、2035年からずっとここに居るっていうんじゃないだろうね?」

「いえ、たぶんそのまさかだと思います・・・」

しかし、これは予想以上に時間がたっちゃってたぞ。


「なんで分かるんですか?」

「僕は目が覚めたのが最近で、周りの状況を調べてたらかなり時間たってそうだなーって思ったからね。まさかここまで時間がたってるとは思ってなかったけど」

「そうだったんですか・・・」

「まぁいい、話はわかるようだし、とりあえず自己紹介からだ」

「俺の名前はサトシ=ブレンド。この冒険者パーティーで前衛のタンカーをやってる」

「僕の名前はカイル=ヒギンズってんだ。前衛でアタッカーだよー。カイルって呼んでね」

「アタイの名前はアニータ=ハイラだ。中衛?って言うのかな、射撃担当さ」

「わたしの名前はイヨ=ヤマガミって言います。このパーティーのメンバーではないですけど、お手伝いで主に回復をしています」

「僕の名前は上城カムイ、さっきの感じだとカムイ=カミシロって言ったほうがいいかな?」

「あぁ、それと俺達のことは名前で呼んでくれ。そっちの方が慣れてるんでな」

サトシさん、カイルさん、アニータさん、イヨさん、だね。

「なら、僕のこともカムイと呼んで下さい」


「とりあえずこんな暗いところに長居はしたくねぇ、車まで戻るぞ。カムイはどうする?」

「ご迷惑でなければ連れて行ってもらっていいでしょうか?僕一人ではどこに街があるのかもわからないので・・・」

「お前らもそれでいいか?」

「異議なーし」

「いいよ」

「賛成ですっ」

よかった、1人で放り出されることは無さそうだ。

「よし、じゃあまず外に出るぞ。カムイもしっかりついてこいよ。」

「はい」


そうして僕は久しぶりに外に出た。


会話が多いですね。

次の話で色々な説明をしようと思います。

イヨさんをもっとヒロインっぽくしたい。。。



5/19 修正 まさかの西暦にミスがありました。申し訳ありません

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