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Artificial Magi  作者: 津賀
第2章 トウキョウ
15/34

充実した1日

誤字脱字等ありましたら連絡していただけると喜びます。

6/17 ヤシロとヤマトを混同していました。すいません

翌朝、目が覚めた僕は階段を降りる。居間に行くとご飯を準備しているアザミさんと出会った

「あら、おはよう。早いのね」

「おはようございます。なんか目が覚めちゃって」

「今ご飯を用意してるからちょっとだけ待っててね」

「すいません。ありがとうございます。ちょっと顔を洗ってきますね」

「はい、いってらっしゃい」

僕は洗面所へ向かう。


蛇口から出てくる水を見て、結構インフラはしっかりしてるんだよな・・・トイレも水洗だしなどと考えながら顔を洗う。

顔を洗い終わり、タオルで拭いていると人の気配を感じたので入り口へ視線を向けると、眠そうなユウナが立っていた。

「おはよう、ユウナ」

「おはようございますぅー・・・」

まだ目が覚めてないのかな?

「もう少ししたらご飯もできるみたいだよ」

「ご飯ですかぁ」

だめだこりゃ、完全に寝ぼけてる。そこで僕は、目を覚ますかな?と思って頭をポンポンと撫でるように叩いてみた

「ひゃ!あ、お、お兄様!?何をなさっているんですか!?」

「あ、あぁごめん。寝ぼけてるみたいだったから起きるかなと思って」

ユウナがビクッとしたかと思えば顔を赤くして慌て始めた。

「大きな声で話しかけてくれればいいじゃないですか!もうっ」

「ごめんごめん。それと、もう少しでご飯みたいだよ」

「そうですか。では手早く顔を洗って今へ向かいますわ」

「じゃあ、僕は先に居間に行ってるね」

「はい」

そう言い、僕は居間へ向かう。

「(気がついたら目の前にお兄様の顔があるなんて・・・はしたないところなんて見せてませんわよね?)」

ユウナは1人、悩みながら顔を洗っていた。


-----------------------------------------


居間に行くとアザミさんとヤマトさんがいた。ヤマトさんは庭でトレーニングをしていたらしい。

「これでも元S級冒険者だからね」

という話で体が衰えないように毎朝のトレーニングが習慣となっているそうだ。

「おはようございます」

とユウナが居間に入ってきて全員揃って朝食を食べる。

今日の朝のメニューはご飯、味噌汁、焼き魚、お漬物という純和食な感じだった。この時代にまたこのメニューを見れるとは・・・!

感動しながらご飯をいただいた。


以下味の感想

味噌汁は合わせ味噌のようで具は豆腐だった。塩加減がちょうどいい感じで出汁の味もしっかり感じられ美味しかった。焼き魚は鮭のようで、こちらも絶妙な塩加減でご飯がすすむ味付けになっていた。漬物はきゅうりとナスの浅漬けが出されたが、こちらの塩味は抑えめとなっていた。しかし、漬け汁に何か工夫があるのか非常に旨みを感じた。

味の感想ここまで


朝ごはんを食べ終わった僕たちは冒険者ギルドへ出かける準備を始めた。

(今日は時間があったら初クエストも行っておこうかな・・・ということはこのナイフも持って行こう)

基本的に僕には【硬化】があるため並の攻撃ではダメージを受けない、はず。昨日の夜一応【硬化】を使って腕にナイフを押しつけておもいっきり力を入れてもきずあと1つつかなかったし。

(イヨとユウナにも見てもらって防御力を確かめないとな)

などと考えつつ部屋を出て玄関へ向かう。


玄関にはすでにユウナが待っていた。

「ごめん、待ったか?」

「いいえ、私も今降りてきたところですわ。それでは、行きましょうか」

「そうだね、じゃあ」

「「いってきます」」


-------------------------------------------


冒険者ギルドの前で仁王立ちをしている人影を見つけた。

(あれは・・・もしかしてイヨじゃないか・・・?なんであんな所で仁王立ちをしているんだ?)

「カムイ君!ユウナちゃん!」

できるだけ関わりたくない人種が声をかけてきた。

「おはようございます」

「おはよう、イヨ。どうしてこんなところで仁王立ちなんかをしてるんだ?」

「今ちょっと中が混んでるからね。中で待ってたら会えないかもしれないと思ってねっ」

「とはいえ仁王立ちする必要はなかっただろ・・・」

「気にしないのっ。それで、教科書を見せればいいんだよね?」

「あぁ、頼む」

「そのかわりわたしを初クエストに連れてってね!」

「いいけど、なんでまた?」

「記念すべき初クエストだよ?ドキドキなんだよ?ということでついてきたいのっ」

わからん・・・

「私も着いていきますわよ?」

「ユウナ、お前もほんとに来るつもりなのか・・・」

「えぇ、もちろんですわ!」

ええい!もう好きにしろい!

「じゃあ、中に入って開いてるテーブル探そうか」

「わかった」「はい」


冒険者ギルドに入ると、確かに人が多かった。しかし、殆どの人がクエスト掲示板に集まっているため、ちらほらとテーブルには空きがあった。奥のほうで開いているテーブルに座る。

「じゃあ、とりあえず科学系の教科書からだね」

イヨが本を数冊取り出す。

「これが化学でこっちが物理、んでこれが生物だよ」

「ありがとう」

イヨにお礼を言い、教科書をパラパラとめくる

(これは・・・最後の方のページを見ても普通に分かりそうだな。物理の最後は電磁気学の触りくらい、化学の最後は有機化合物の触りくらいだし)

「化学と物理と生物って全部取らないとダメなのか?」

「そんなことないよー。2科目とっとけば大丈夫。わたしは物理と化学取ってるよ」

「私は化学と生物を取っていますわ」

「なるほど、それは助かる」

僕、生物は履修してなかったからな

「うん、これなら大丈夫そうだ」

「じゃあ次は数学~」

以降も同じように教科書を渡され、内容を確認していった。元日本の学校では古語として日本語をやるみたいだ、何たる幸運。

歴史については3年生からは1900年代以降をやるらしい。こちらも問題なさそうだ。

最後に魔術学、これは今使われている魔術に関する事全般を扱うらしい

「3年生から魔術学は実習が多くなるよ」

「どんな感じの?」

「そうだねぇ・・・刻印魔術を魔石で動かしてみたり、魔石にいろんな属性の魔力を入れてみたり・・・」

「なるほど、それは面白そうだ」

「2年生までで習う基礎の部分で分からないことがありましたらどうぞ私に聞いてください」

「わたしでもいいからねっ!」

なんか二人が張り合ってる気がする。

「あぁ、わからないところがあったら頼らせてもらうよ」

僕はさらに全部教科書をざっと見、イヨに返した。


「その様子だと問題なさそうだね」

「あぁ、なんとか付いていけそうだ」

「では母に連絡してお兄様が学園に通うえるように手続きをしてもらいますわ」

「よろしく頼む」

なんか最近人に頼ってばっかりだな・・・いつか恩返ししないと


------------------------------------


教科書の確認が済むと、お昼ごはんを食べようという話になった。冒険者ギルドに教科書の入ったカバンを預け、昨日お昼ごはんを食べたお店に向かう。

イヨやユウナと喋りながら歩いているとお店が見えた。

「やっぱりご飯は『止まり木』がいいよねっ」

「そうですわね」

「『止まり木』?」

「あれ?昨日来た時に名前見てなかったの?」

「あぁ、恥ずかしながらお店の名前を見ずにご飯を食べてた・・・」

「じゃあ覚えといてねっ。ここは冒険者達に大人気のお店なんだよっ」

「私もお昼はよくここで食べていますわ」

「そうなのか。そんなに美味しいのか?」

「美味しいだけじゃなくて量もあるし、ケーキとかだってたくさんあるんだよ!」

「紅茶も美味しいですわ」

「じゃあはいろっか」

イヨに急かされ店に入る。


「いらっしゃいませ~。あ、ユウナ!」

ん?この店員さんユウナの知り合いなのか?

「ティナ!今日はシフト入ってる日でしたの?」

「うん、ここのところ毎日手伝ってるの」

「それはなかなか忙しそうですわね」

「もう慣れちゃった。ところでこちらの方々は?」

後ろにいる僕達に気づいたようだ、ユウナが彼女を紹介してくれる。

「お兄様、イヨさん、こちらは学園の友達でティナと言いますわ。ティナ、こちらはカムイお兄様とイヨさんですわ」

「イヨ=ヤマガミだよっ」

「カムイ=カミシロだ」

「ティナ=エイセルです」

お互いが名乗る。

「ところで、お兄様って・・・?ユウナって一人っ子だったんじゃ?苗字も一緒だし・・・」

「遠い親戚ですわ!」

「ふぅん・・・まぁ、いっか。じゃあ席に案内するわね」

ティナが意味有りげにユウナを見、席へ案内してくれる。


席に来るとエイセルさんは仕事モードになっていた。

「注文はお決まりですか?」

「僕はオススメにしようと思ってるけど、二人は」

「わたしもー」

「私もそれにしますわ」

「じゃあ、オススメを3つですね。少々お待ちください」

今日のオススメはなんだろなー


待つこと10分ちょい、エイセルさんが料理を運んできた。

「お待たせしました。こちらが本日のオススメ、鮎のオイル焼きになります」

「おおっ!」

イヨがはしゃいでいる。その気持ち、わからなくもない。なにせ鮎から香ばしい香りが漂ってきているし。

「ありがとう、エイセルさん」

「すいません、ティナと呼んでもらってもいいですか?苗字では呼ばれ慣れてないもので・・・」

「わかったよ、ティナ。僕のこともカミシロじゃあユウナと被っちゃうからカムイと呼んでくれ」

「わたしのことはイヨって呼んでね!」

「ありがとうございます。カムイさん、イヨさん」

「では、ごゆっくり」

さぁ、それじゃ目の前に置かれている美味しそうなご飯を食べますか!


うん、鮎の焼き加減がちょうどいい感じでふっくらとしてる。パンは昨日と同じで非常に香ばしくて美味しい。スープは・・・今日は野菜スープか、野菜の甘味が出ていていくらでも飲めそうだ。

「うん、美味しかった」

「ごちそうさまです」

僕とユウナがほとんど同時に食べ終わる。

「はふはふ・・・今日も抜群の安定感で美味しいです・・・もぐもぐ・・・」

相変わらずイヨがすごい勢いでご飯を食べている。あれ、何個目のパンだ?

「すごいですわね・・・」

ユウナも若干引き気味だ。


ちょっと待つと、イヨも食べ終わったようだ。

「ごちそうさまでしたぁ」

「よくあそこまで食べれるなぁ」

「おいしいものだったらいくらでもいける気がするよっ」

「いや、いくらでもはさすがに無理じゃないか・・・?」

イヨならやりかねないのが怖い。


ちょっと一服しているとこれからの予定について話し合うことになった

「これからどうしますか?」

「まだ時間有りそうだから簡単なクエストを受けてみようと思ってる」

「おっ!今日初クエストやるんだね!?」

イヨのテンションが急上昇してる・・・

「午後で終わるようなクエストといいますと、配達とかの運搬系や荷物持ちなどですわね」

「とりあえず冒険者ギルドに行ってそのへんのクエストを探してみよう」


「あれ?もう行くんですか?」

「あぁ、ちょっとクエストを受けようと思ってね。」

「そうですか、頑張ってくださいね」

「ありがとう。じゃあ、ごちそうさまでした」

「ありがとうございました!」

僕達は席を立ち、冒険者ギルドに向かう。


---------------------------------


冒険者ギルドに戻ってくると、クエストを選ぶ前に二人にある提案をする。

「訓練場って借りられないかな?」

「多分借りられると思いますわ」

「なんで今訓練場?」

「二人にちょっと見てもらいたいものがあってね」

「見てもらいたいもの、ですか?」

「あぁ、【硬化】を使った時の防御がどれくらい硬いのかっていうのをね」

「それは面白そうだねっ」

「では、私が手続きをしてきますわ。先に訓練場へ行っててください」

「頼む」

僕とイヨは訓練場へ向かう。


ユウナが手続きを終えて合流したところで僕はアニータさんにもらったナイフを取り出した。

「とりあえず、今からやることを見ててくれ」

「はい」

「わかりましたわ」

「いくぞ、【硬化:部分指定『右腕』】」

別に口に出して言わなくてもいいんだけどね。これで右腕に【硬化】がかかった。

そしてその右腕に左腕でおもいっきりナイフを突き立てる。

するとナイフと腕があたった瞬間キィィンという高い音が辺りに響き渡った。

「きゃ!」

「お兄様!何をやっているんですか!」

イヨは驚き、ユウナには叱られてしまった・・・

「腕をよく見てよ。傷ひとつないだろ?」

「ほんとだ・・・」

「あれだけの勢いでナイフを突き立てていらしたのに」

「これってどれくらい硬いんだろ?」

「少なくとも、サトシさんの鎧くらいの防御力はありそうだね」

打撃に対する防御力は調べてなかったな、そういえば

「イヨ、ちょっと右腕を殴ってみてくれないか?杖で」

「え!?いいの!?」

「おもいっきりやっちゃってくれ。杖が壊れないようにな」

「わかった。いくよぉ!」

イヨが気合を入れて杖を振る。しかし、イヨはカムイの腕にあたった瞬間、壁を殴ったかのような衝撃を受けた。

「いったたた・・・杖を持ってる手がしびれちゃった・・・」

「お兄様は大丈夫ですの?」

「あぁ、衝撃をちょっと感じたくらいだな」

「すごい防御力だね。さすが固有魔術」

「ところで、【硬化】というのは自分以外にはかけることができないんですか?」

「あ、それはやったことないな。試しにこのナイフにできるかやってみるよ」

昔はできそうだけどなぜか出来なかったんだよな・・・今ならできるかも?

「こんな感じかな・・・【硬化:対象指定『左手に持つナイフ』】」

魔術を発動すると、ナイフがかすかに光った。うまくいったか?

「うまくいったのかな?」

「ちょっと貸してみてください」

言われ、ユウナにナイフを渡す。すると、ユウナは何やら目を凝らしてナイフを見ている。

「確かに、何かの魔術がかかっていますわ」

「どうしてわかったんだ?」

「【ディテクト】という魔術ですわ。目で見て対象に魔術がかかっているか見分けるための魔術です」

「なるほどな」

どうやら【硬化】はうまく行ったらしい。前できなかったのは魔力不足かな?

「ねぇねぇ、このストラップに【硬化】をかけてよっ」

「いいけど、なんでだ?」

言いながら僕はストラップに【硬化】をかける。

「ちょっと、対魔術も調べたくて」

「なるほど」

「じゃあ、このストラップに向かって魔術を撃ってみるね」

イヨがちょっと離れたところにストラップをおいてスタンバイをする。

「じゃあいくよっ!【ウィンドバレット】!」

イヨの構えた杖の先からストラップに向かって何かが飛んでいく。

何かがストラップにあたった瞬間、轟音がして地面が抉れた。

「今のは?」

「風を圧縮して放つ魔術だよ。結構力込めて撃ってみたんだけど・・・」

イヨはその場に鎮座するストラップを見て、若干凹んでいた。どうやら自信がったようだ。

次はユウナが魔術を撃つようだ。

「私も魔術を撃ってよろしいですか?」

「うん、やっちゃってー」

「それでは、手加減なしで行きますわ!【エクスプロージョン:コンプレス】!」

ユウナが魔術を放つとストラップを中心にして小さい爆発が発生し、先程よりも大きな轟音を辺りに響かせた。

(魔術の名前からすると爆発系の魔術かな)

「ちょっとだけ焦げていますわね。コンプレスを使って圧縮もしたのですが・・・」

「ほんと、頑丈だねぇ」

「さっきのは爆発の魔術?」

「えぇ、通常は与えた魔力に比例して大きな爆発を生む魔術ですわ。今は圧縮を使ってエネルギーを小範囲に留めたので、通常の物よりは威力が高かったはずですわ」

「それを食らってもストラップは壊れてないんだよねー」

ということは爆発までは普通に耐えれるってことか。


「これで鎧を買わなくてもいいかな」

「そうだね・・・というかあの防御力は反則だよ」

「そうですわ!」

「じゃあ、初クエストに行きますか!」

二人に文句を言われながら僕は冒険者ギルドのラウンジに向かう。


------------------------------------------


ラウンジでEランクの僕でも受注できるクエストを見ていたが

『引越の手伝い』

『樽の運搬』

『屋根の修理』

という3つのクエストしか見つからなかった。

(2つは力仕事で1つは器用さも必要かな)

「どれにするのー?」

「私的には樽の運搬がよさそうだと思いますわ」

「ここはユウナの意見に従って樽の運搬にしよう」

僕は受付へ向かい、手続きをする。

「すいません、『樽の運搬』を受注したいんですけれど」

「ではギルドカードをお見せください」

「はい」

「確かに。このクエストの期日は明日までとなっております。また、クエスト終了の印をこの紙に忘れず貰ってきてください。それではいってらっしゃいませ」

こうして記念すべき初クエストを受注した。


結論から言うと、初クエストは特になんの面白みもなく終わった。

クエストの内容としては30分ほど歩いたところの蒸溜所にある酒樽を酒場に運ぶというものだった。いつもは台車を使って運ぶそうだが、台車が壊れてしまったため、依頼を出すことにしたそうだ。

蒸溜所のおっちゃんに言われて酒樽2つを無事酒場に届けたところでクエスト終了となった。おっちゃんにクエスト終了の判子をもらい冒険者ギルドに帰ってきて報告をした。

ちなみについてきた二人はにやにやしながら酒樽を運ぶ僕を見ていた。


「クエストの迅速な達成おめでとうございます。こちらはクエスト初達成の証となっております。これからもどうかご活躍をなさってください」

報告を済ますと初クエスト達成を受付のお姉さんに祝われた上に、何かを貰った。

「これは・・・もしかして携帯通信機ですか!?」

「その通りです。クエストを初達成した方にはこれをプレゼントしております」

「マジですか・・・」

なんと太っ腹な

「魔獣襲撃の際などの仲間と情報を共有するのにお役立てください。また、特殊な魔獣などを発見した場合にはギルドに連絡をしてくださいね」

「わかりました。ところで、これってどう使えばいいんですか?」

「自分のギルドカードを挿すと通話ができるようになります。通話相手はこちらのボタンで選択してください。お互いの通信機を5秒間接触させると連絡先の登録ができます。ご自身の魔力を込めていただくことで内蔵されている魔石に素早く魔力をチャージできます。放置していてもマナを取り込むので徐々に魔石の魔力は回復していきます」

「通話以外の機能ってありますか?」

「この端末にはありません」

「ありがとうございます」

貰った端末を手に持ってイヨやユウナが待っているところに戻ってきた。

「さぁ、さっそくだけど連絡先おしえてっ!」

いきなりイヨが連絡先を要求してきた。

「あぁ、いいぞ。確か端末同士を5秒間ひっつけるんだっけか」

「そうだよー」

イヨも端末を取り出し、お互いの連絡先の交換が終わった。

「お兄様、私とも連絡先を交換しましょう」

「おう」

続いてユウナとも連絡先を交換した。


「さぁ、今夜はお祝いですわ。家に帰ったらごちそうが待っていますよ」

「ええ!?」

いつの間にそんなことに・・・

「イヨさんもぜひいらしてください」

「じゃあ遠慮無くいかせてもらうよっ!」

今夜は騒がしくなりそうだ。


家に帰った僕たちは、アザミさんの用意した豪華な料理に舌鼓を打ちつつ、ワイワイ夜まで騒いだ。イヨが家に帰り、風呂に入って、歯を磨いた後、寝るためにベッドへ入るとどっと疲れが押し寄せてきた。

こういうのもいいなと思いつつ僕は眠りについた。


予定以上に長くなってしまった・・・


6/1 さすがに硬化が強すぎたので少し修正

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