表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1.狼女の究極の変貌

俺には付き合って1年経つ彼女が居る。

しかしその彼女。

少々『不思議ちゃん』なのが厄介なところ。


見た目は…俺が言うのも何だがまぁ可愛い方だし、行動も普段は至って普通である。

しかし、そんな彼女が変貌するのが月に一度…

そう、満月の夜だ。

満月が近付くと彼女はやたら感傷的になるのだ。

人間だし、ただ感傷的になる分には構わない。

けれどもそのとばっちりが俺にくることが…




今月もやってきました。満月の夜。


以前ならば満月がいつかなんて気付かずに過ごしていたもんだが、彼女と付き合いだしてからは毎月きちんとチェック出来るようになってしまった。


PM7:00

俺の携帯が鳴る。

彼女からのメール。


『ねぇ、なんで私と付き合ってるの?』


唐突にそんなこと訊かれてもなぁ…


悩んだ末に俺はこう返信した。


『なんでだろうな…運命かな?』


こんな俺だが、一応彼女は愛しているつもりだ。

恥ずかしい話だが、20年間生きてきて生まれて初めての彼女なのだ。

それに3度の飯よりゲームが好き、ゲームがなきゃ生きていけねぇって俺でも、彼女は見捨てることなく1年も一緒に居てくれてる。

俺の人生で最初で最後の恋愛になる予定だ。

まぁ関係ない話だが…


メールを返信したあと、俺はベランダに出て空を見上げた。

真ん丸の月と目が合う。

何かいつもよりデカく感じるのは気のせいか…?

今日はきっと2割増くらいの変貌を見せることだろう。

ったく…俺の狼女は…


彼女からの返信も早かった。


『じゃあ私と結婚して。』


…前言撤回…

5割増の変貌ぶりでした。


『いずれはなー

でも働いてからじゃねぇと無理だろ。』


因みに俺は今大学3年生。

正直結婚とかまだわかんねぇというか…


次に彼女からの返信を見て、俺は久し振りにチビるかと思った。


『妊娠したかも…』



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ