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6月 皇子3
「魔術披露大会」にノウンと一緒に出ることにした。
ノウンの家族は彼が目立ったり功績を上げようとするのを邪魔して居る様だ。普段は無視をして居るのに邪魔をするなんて!特に妹って奴がしつこい!いつも僕に「あの人は貴方様に相応しく有りません!」と囀って来る!あまりにもしつこいので、護衛に奴が近づかせない様にと言って有る。
ノウンにも護衛をつけたい所だが、国から護衛の数から無理だった。
それに学園の生徒達と一部の教師もノウンを嫌って居る。
勝手なことを言う連中だ!彼をどれだけ虐げれば気が済むんだ!
最近は彼に対して嫌がらせも激しくなって来た!
レポートが未提出になって居たり、通る道に泥水やひどい時には汚物が撒かれていたりと、地味な嫌がらせばかりだ。
だったら、功績を積めば良い!誰も無視できないものが良い!国の重鎮たちが出てくる「魔術披露大会」でノウンの魔術を披露すれば、ノウンの素晴らしさが分かるはずだ!
彼に自然魔力を引き寄せてもらい、僕が魔術を使えばすごいものができるに違いない!
早速練習することにした。