5月 皇子2
彼と魔力を撃ち合う様になって数日、だんだんコツを掴んできた様で、魔力がちゃんとしたボール状になって来たちょっとした運動にもなるから一区切りついたら、彼は少し息切れをしている。
体を動かす様になってなにより
昼食も魔力で浮かさず手を使う様になった。前はサンドイッチ浮かび上がってびっくりしたけど今は手でかぶりついて居る。
彼はノウンは生活の全てを魔力で補って居るみたいだ。
服に泥水をかけられてもすぐに乾いて綺麗になるし、食べ物や飲み物は魔力で引き寄せているか部屋にあるものを適当にかぶりついて居るみたいだ。
皆は汚い汚いと言うけど、ノウンの体から嫌な匂いはしないし、髪も手も綺麗になって居るし、歯も綺麗だ。
髪が伸びっぱなしで、顔を隠して居るからだと思う。今度髪を切らせよう
きっと魔力で体を綺麗にして居るんだろうな。
重いものをを手を使わずに魔力で浮かせて居るのは驚いた。
教師達が評価しないのは可笑しいと思い、教師の一人を呼び出して聞いてみたら、
「魔力がコントロールできて居ないし、指導しようとしてもコミュニケーションが上手くとれない」
と他人と交流を持とうとしても睨むばかりで、何を言いたいのか何をしたいのかが分からないから何も教えることが出来ないと、
面倒臭いだけじゃないか?彼の様な才能溢れる人を放っておくなんて!
何を言って居るんだと思った。そこをどうにかするのが教師の役目では?と
「他の生徒への指導も有りますから彼一人に指導するわけにはいかない」と
彼の相手をするのが嫌みたいだ。
調べさせたらどうやら彼の家が彼に関わるのをのを邪魔しているようだ。