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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

点呼ちゃんの確認

作者: 孤独

先日、自分の会社で業務中による飲酒運転の事件が起きた。


「それ関西方面だから、こっちは知らん」


……まぁ、そうはいかないけれど。

その度に報道されていたのだが、適正な日常点呼がされていなかったという話がでていたが。



「してると思うか?……普段から?」

「あいつ等がそこを見ると思うか?」


◇         ◇



イライラ……


「暇人かよ」


作者は、異様なくらい、会社の上の連中が嫌いなので。マジで嫌いなんで。それ故、同じ会社に出て来る人物達もそーいった傾向にある。


「監査の連中って、……暇なのか?法律云々言ってくる奴、マジで嫌いなんだけど」


嫌な思い出が色々とありまして、……思い出すだけでイライラしますね。使えねぇ。こいつ等って、なんなの?


「矢木さん。そう仰らないでくださいよ」

「俺よりもお前が一番キレてるだろ?さね。俺は普段通りだぞ」

「そうですかね~?私も普段通りですよ~。2人分の仕事をするだけです」


色々とありますが、その監査というか、現場の労働環境を確認してきたりします。飛び込みだったり、予告だったり……構わないんですが、その度に労働環境が”正当”であることを証明しようって、現場はその日だけ四苦八苦するんです。要らないモノ片付けたり、あいつ等は重箱をつつくとかね。


「私としては、お客様にお荷物を届ける事が重要で、こいつ等の顔色を伺うのは仕事じゃないんですよね」


今回は日常点呼の方なんですが、休憩時間の有無とか言われると腹立つんですよね。休憩時間を飛ばして仕事するなんて、馬鹿じゃないですかってのも意見は分かりますが。


「こいつ等と同じ空間にいる時間を減らしたいんですがね。外の空気の方が1000倍美味しいですし、こいつ等は帰ってくれませんか?」

「食堂や休憩室も定員みたいなもんがあるからな……労働環境を見ねぇくせに、口だけ出るからな」


ピッピッピッ


会社の予算がないからというのもあるのですがね。アルコールチェッカーが壊れているのも何台かあります。1日1台で7~8人分のチェック。1年も使ってたら、息を吹きかけるところがおかしくなってたりします。使用後は拭いたりしたり、アルコールチェッカーが壊れてないか、アルコールを吹きかけたり確認するんですが。


「また赤だ (正常だと緑色のランプがつきます)」

「飲みませんよね?」

「当たり前だろ」


コロナの流行りからお酒を飲む方が減りました。私自身も酒を飲まず、そーいう情報は班内で共有しています。ほとんど免許証の確認だけです。飲まない奴にいくら試してもしょうがないですしね。

そもそも


「職務中に酒飲めるなんて羨ましいぜ」


話によれば、水筒の中にワインを入れて、仕事中に飲酒していたと聞きましたが。そこまでワイン飲みたいのか?って疑っていた。外で飲む酒は旨いとも言うが、そこまでして飲みたくねぇ。家に帰って飲むっつーの。


「監査の連中はその局に張り付いててくださいね」


他の局からしたら知らんがな状態である。

日常点呼をちゃんとやれというのは、そうなのであるが。毎日、ほぼ同じ面子だ(人事異動で4月・9月で変わったりするけれど)。


「酒飲んでる事を気付かなかった周囲が悪いだろ。言わなかったのも……一番はやらかした奴だけども」


◇       ◇



日常点呼はアルコールチェックだけでなく、車やバイクの点検もある。台数に限りがあり、固定になっている配達員とそうでない配達員がいるのであるが。

8:2の割合くらいである。

自分が頻繁に乗るものは決まっており、エンジンオイル、ブレーキの遊び具合、タイヤのすり減り……。そーいったところを確認するが。


「毎日確認しろって言われてもなぁ」


自分が休んでいた次の日に確認する程度でいいだろってのが、現場に出ている人達の考え方。毎日見ても変わってないと思う。逆に間隔が空いた方がしっかり確認する。(できない日があると大変だが)

とはいえ、会社としても整備不良で事故ってのは、考えたくないし。故障による整備費用も馬鹿にならないのだ。焼き付けはかなりお高くて、普段から整備してくれとのこと。

だが、消耗品だ。どんなに使っていても、壊れる時は壊れる。


キュキュッ


2~3分くらい見て、どんな確認事項だったか覚えてない、チェック欄に〇を記入する。今日も普通に動くだろ、これ。毎日適度に稼働している方が、車もバイクも健全だ。もちろん、人間も。

そんな様子を監査達が確認するのだが……。ホントにこれがイチャモンレベルなのだ。4~5年使っている車やバイクを、未だ新品のような状態にできないのか?とか、ハンドルの向きやらブレーキの遊び具合を変えたり(これは配達員に言わずにやったりするから、ガチで怖い。しかも点検後にやってる)。気にしない車の汚れを指摘するなら、その汚れを拭けばいいだろという気持ちだ。

よーするに、うざっ……である。


ブロロロロロ


配達時の運転の様子も確認したりする。ただ、それを会社近くでするのだ。住宅地なんて人も車も道も、複雑だ。そこと会社前でやる確認では、温すぎるし、……


「……みんな、真面目にやってるね!」


こいつ等は天気が悪かったりすると、外に出ないで会社の窓から見下ろして確認してます。舐めてんのか、こいつ等。

それと会社で確認する時、2~3人くらいがチェックするんですが……


「トラックや車の出入りがあるから邪魔だーーー!!」


出入りも激しいのに、機敏に動かないくせに、ぶつかるとやべぇんで。やっぱり外にいるんじゃねぇ。


「よーし!いってらっしゃーい!!」


なんやかんやチェックした後で、配達員を送り出すのですが。


「あいつ等、まったく積載量については頑なに言及しないんですよね」


本日届ける荷物の数については、ぜ~~~~ったいに、何も言わないんですよね。落失防止を謳うのなら、そうしない配置や業務にしてくれませんかね。


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