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8月物語  作者: 右京
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バナナの日

今日は、「バナナの日」。

夏休みが終わり1週間もするとほぼ当たり前な日常が


戻ってきていた。たまの日曜日ゆっくり朝寝できる事


が小さな喜びだ。勉強や部活に忙しい中高生なら皆同


じなんじゃなかろうか。昼過ぎに起きて居間へ行くと


テーブルの上の書き置きが目に入った


「山登りへ出掛けます。夕飯までには、戻ります」


両親は揃って山登りへ出掛けたらしい。私が小さい頃


は、よく一緒に登ったものだが私が年を重ね年々山へ


の興味が薄れてゆくのを肌で感じた両親は、自然と誘


わなくなっていた



冷蔵庫に入った朝昼兼用のチャーハンをレンジでチン


して黙々と口に運ぶ。さて今日は、何しよう。そんな


事を考えてた矢先玄関のチャイムが鳴った。インター


ホンに出ると宅配便の元気な兄ちゃんの声が返ってき


た。玄関のドアを開けると見てるだけで元気になると


いえば聞こえは良いが、個人的には暑苦しい笑顔な兄


ちゃんが荷物を抱え立っていた。丁寧に荷物を降ろす


と手際良く伝票とペンが差し出される。名前をサイン


を済ませ兄ちゃんへ手渡すと元気一杯なお辞儀をして


ドアを閉め次の宅配先へトラックを走らせて行った


荷物は外箱こそバナナの絵が書かれてたが、貼られた


伝票を確認すると田舎で採れた野菜っぽかった。婆ち


ゃんの笑顔を思い浮かべた。ほんのりと土の匂いが香


る荷物を台所へ運んだ。


つづく









明日は、「親孝行の日」。

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