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最強の成長するユニークスキル異界の心臓で、異世界無双 ~エルフ美少女に愛され養われ、精霊美少女にも愛されてハーレム状態~  作者: 手ノ皮ぺろり
第一章『精霊の森』二幕『生きて来た証』

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ウィークポイント

 アイシャを壁際へと追い詰めていたが、唐突に興味がなくなったかの様に、動作を中断し、颯爽と振り返る。そんな俺の様子に困惑したのか彼女は恐る恐る声をかけてきた。


「え!? 急にどうしたの? カイト? も、もう私の身体に興味なくなっちゃったの?」


 そんな訳ないだろう!? いつでも全宇宙のどんな神秘よりも興味があるぜぇ!

 知られたくはないけど、興味を持たれないと言うのも不満なのかも知れないな。複雑な乙女心……かな?


 まあ、これは経験から来る野生の直感ってやつさ。これ以上、彼女を追い詰めてもまた俺がぶたれまくるだけで何も良い事はない。断言できる。


「も、もう! 無視しないで、答えてよお! ちょ、ちょっとくらいなら――、触らせてあげても――」


 放置されてしまったせいか、焦らされて、一人で盛り上がる彼女の口から意外な言葉が躍り出す。


「首回りとか、腰しかダメだからね! ほ、他はダメなんだから!」


 いや、それでも十分すぎるご褒美になってしまうぞ!? 人差し指で首筋を撫でながら、細い筋肉のおうとつを確かめ、少しずつ舌を這わす様に動かしていき、華奢ではあるが、明確に主張をする鎖骨に触れ、その裏側にあるくぼみに指を挿し込みなぞり弄ぶ。そして鎖骨まわりを確かめるフリをしつつ、デコルテに素早く指を伸ばし、荒い息を吹きかけ、それに肌を上気させながら耐え忍ぶ彼女の様子を余すところなく堪能し愛でる。


 うおおお!? 良いぞぉ! 実に良い! 考えているだけで興奮してきて、また目覚めそうになっちまう! そ、そしてぇ! デコルテに触れながら、少しずつ迷いこんで行くのだあ! そう! 『豊かな実り』の大迷宮になあ! ……まあ、その時点でぶたれるわな。ふっ! 自分の想像力が恐ろしいぜ……!


「カイト? どうしたの? またえっちな事を考えてるの?」


 腰回りはそれはそれでいいな……。まず後ろに両手を回し、背骨に沿ったくぼみに指を這わせながら周辺を丹念に揉みほぐし、少しずつ側面から前へと回り込んで行く、勿論、指先が自らの行為の跡を残すくらいに絶妙な力加減でな。目の前には『豊かな実り』が巨大な山脈の様に立ちはだかるが、その妨害をものともせず、視力には頼らず、指先にとどまらず、ひいては感覚の全てを彼女の滑らかな皮膚に集中して行き、程よい脂肪と筋肉が混じり合った、腹筋のおうとつを確認し、遂には生命の神秘の最奥たる臍へと到達する。


 興奮を抑え切れず、荒い息を吐きそうになるのを堪える彼女の美しく妖艶な顔を眺めながら、徐々に臍の縁をなぞり、中心へと渦を巻き蛇の様に這いまわるのだ。ここで彼女は堪え切れず長い息を吐き、俺に向かって潤んだ瞳を向け、こう言う。「ダ、ダメだよぉ、カイトォ。そんなにされたら我慢、出来なくなっちゃう……」うひょおおお!? さ、最高! 鼻血でそ!


 だがぁ、まだだ。まだ足りねえ! あるだろぉ? エルフ特有の『特別』なやつがよぉ。


「そ、それだけじゃダメだあ! み、耳も徹底的に触り倒してやるぜぇぇぇ! ふひひっ! 先端から揉みほぐしてぇ、複雑なくぼみを指先で舐めまわす様に、隅々までなあ!」


 振り返りながら大声で宣言する。普段なら脳内の妄想で済ます部分を声に出したからか、彼女は耳まで赤くしながら、こちらから見えない様に覆い隠した。く、くくく。だがぁ、耳を隠せば『豊かな実り』はがら空きになっちまうぜえ? まさに耳を隠して実り隠さず。


「へ、ヘンタイ! 目の付け所が普通じゃないよぉ! み、耳なんて絶対、触らせてあげないんだからっ!」


 今度は指先をくねらせながら、空中で弄ぶ。勿論、彼女の隠しきれない長い耳を凝視しながら、その形状に沿う様にイメージしながらだが。


「ううう、信じられないヘンタイだよぉ。胸とかお尻とかならまだ分かるけど、耳だなんて……!」


 アイシャは目を潤ませながら侮辱して来るが、そんな状態ではこちらをより付け上がらせるだけなのを理解していない様だな。


「弱点発見!」


 言葉と共に今度は視線を『豊かな実り』に移して、舐めまわす様に観察する。


「ダ、ダメだよぉ! ここも触らせてあげないもんっ! ヘンタイ!」


 別に『豊かな実り』に触りたいとは言ってないんだけどなあ。くくく、この距離から見ているだけならどんなにされようが、何も出来まい! さあ、今度は耳ががら空きだぜ!

 すぐさま耳を凝視する。彼女は慌てた様子で耳を覆い隠すが、やはりはみ出している。からかう様に、再び『豊かな実り』へと視線を移し、彼女が対応したら耳を見る、それを何度か繰り返した。


「ううう。へ、ヘンタイ過ぎるよぉ……。そ、そんなに色んな所をえっちな目で見るとかずるいよっ!」


 無力感に打ちひしがれている様だな。くくく、いいザマだぜぇ。こっちは、二点を交互に見ているだけなのになあ。腕だけじゃ隠しきれないよなあ。


「み、耳にまで興奮してたなんて……! お姉さん、そんなの全然、気付かなかったよ……! どっちもダメだもん!」


 アイシャはその場にしゃがみ込み、『豊かな実り』を脚で隠す作戦に出た様だ。ほほう、確かにこれなら正面からは見えにくくはなるな。だが、無意味だ。前にも見た光景だが、『豊かな実り』はそもそも隠しきれる様なサイズではないため、必ず何処かがはみ出して得も言われぬ肉感を提示してしまう。


 耳と『豊かな実り』を同時に隠そうと言う姿勢は評価できるが、全くの無意味であり、こちらの加虐心をそそるだけなのだ。

 くくくく、昼間の罰ゲームとは立場が逆転だな。今、主導権は俺の手の平の中にある、余すところなく楽しみ尽くさねば勿体ない。

 遠慮もせずにはみ出した『豊かな実り』を凝視し、また揉む様な動きで弄ぶ。


「ううう、その嫌らしい手の動き止めてよぉ。直接、触られなくても――!」


 何だ? そこで言葉は切られた。彼女は自分の発言に不備があった事に気付いたのか、赤くなり俯いてしまった。身体ぜんたいが小刻みに震えている。


 これは――。


 後に続く言葉は、意識しちゃうとか――、こ、興奮しちゃうとかか!? うおおおお!?

 これは、期待に応えなければ! 更なる奮起を!


 先ほどまでより高速で指を動かし、今回は腕の動きも加えて淫靡さを演出する。そして少しずつ彼女ににじり寄って行った。エスカレートすればぶたれる? 大丈夫だ。限界まで近づいたら、すぐに何事もなかったかの様に、止めてしまえばいいのだ。


 今の俺は理性と本能の狭間に立ち、そのどちらをも手中に収めているのだ。


「うううう」


 また小さな呻きが聞こえたと思ったら、突然、部屋が真っ暗になる。


「え? 何だ? 何も見えない!?」


 暗さで視力を奪われた状態で、手探りで周りの物に掴まろうとしたが、運悪く何か柔らかい物体に触れてしまった。


 これは――! ま、不味いぞ、このパターンは! 『豊かな実り』を握っていてぶたれまくる未来を予見し、震えあがる。


 いや、何かが違う――!


 ふにっ。とでも形容されそうな感触、そして細くしなやかなフォルムは明らかに想起される『豊かな実り』とは別物だった。


 何だこれ!?


 暗闇の中で遠慮せずに、それの感触を何度も確かめる。そこで目の前の闇の中から上擦った声が響いた。


「や、止めてよぉ! そんなとこ触ったらダメ……だよぉ。ううう、う……」


 アイシャは目の前にいるのか? 身体を無遠慮に触られているにしては、覇気がないな。いつもの調子なら怒声が飛んで来そうなものだが。


「ううう、カイトォ。もう許してぇ……。ち、力が抜けちゃうぅぅぅ」


 いつもの彼女からは想像できない緩慢で力のない声が漏れ出す。


「そんな事いわれても、暗くて何が起きてるのか分からないんだ……!」


 半分は嘘だけど、半分は真実だ。眼前の闇からはまた小さな「ううう」という呻きが漏れ出した。そして僅かな後に部屋の明かりが戻った。


「まぶしっ! いきなり何だ!?」


 眩しさに目を瞑ったが、両手は謎の物体を握ったままだった。それの正体を確かめるために、目を開く……。


 これは――!


 目の前には、顔を紅潮させ金色の瞳を潤ませたアイシャが、床に座り込んで震えていて、俺の両手は――。


 彼女の両耳を掴んでいた。


「ううう、カイトォ。はやく離してよぉ。ヘンタァイ……」


 また力のない声が響く。

 もしかして――、耳を触られると力が抜けるのか? 超敏感な部位だったりするのか!?

 彼女は潤んだ瞳で睨んでくるが、手で払い除けようとはしない。力なく座り込み両手は床についたままだ。


 彼女の耳を掴んだ手を動かし、親指で耳のくぼみをなぞってみる。


「ああっ!」


 煽情的な声が空気を震わし、服の布越しに刺激して来る。思わず前屈みになりながら、更に反応を試す様に弄んだ。てか、顔ちかっ! 『豊かな実り』もほぼ真上から見られて……。な、何という絶景だろう……! い、一秒でも長く維持したい光景だ……!


「カ……」


 んん? カ? 何だ?

 謎の声が漏れ出した次の瞬間、彼女の両手は突然、機敏に動き始め、瞬く間に両の手首を掴まれてしまう。その手に信じられない力が込められて行く。


「カイトのバカ! ヘンタイダメニンゲン!」


 うおおお!? もう後半、合体しちゃってるしぃぃぃ!?

 両手に加えられた途轍もない力に耐えられず、彼女の耳を離してしまい、そのまま肘を無理やり曲げられ、重圧に屈して膝を付き、後は何が起きたのか分からないうちに、床へと叩き伏せられていた。まるで床が超重力を発した様だ。


「ふごぉ!?」


 うわあ。ゆ、床とキスしちゃったよ。お、俺のファーストキスがぁぁぁ。

 喪失感に打ち震える暇もなく、背中に鈍い痛みを感じる。


「ぐへぇ!?」


 重いけど、何処か柔らかい感触。これは――!?


「ふふぅん。あんなに止めてって言ったのに……。酷いなぁ、カイトはぁ」


 背後からアイシャの冷たい声が響く、位置関係から彼女に乗られているのは間違いなかった。


「ふふふ、今回は罰とは言わないよ……。でもお姉さんから、一石二鳥な提案をしてあげちゃう」


 罰はないのか!? だ、だったら何故せなかに座っているんだ!?


「このまま私を背中に乗せてぇ、十回、腕立て伏せを出来たらぁ、許してあげちゃうよぉ。どう? カイトもトレーニング出来て得をして私の鬱憤も晴らせちゃう。いい話でしょお? ちなみにカイトに拒否権はないからねぇ」


 んなぁ!? ま、待ってくれ。十回は無理だ! 彼女に前に乗られた時の重さを思い出し、戦慄する。


「はい! 一回目だよぉ。頑張ってね?」


 そう言って、アイシャは両足を宙に浮かせたのだろうか? 背中に更なる重圧を感じる。身体が床にめり込んでいきそうだ。や、やるしかないのか。顔を上げ、両手を開き、肘を曲げ、手の平を床に付く。そして両脚を揃え、少しずつ力を込めて行く――!


「ふ、ふぐぬぬぬぬ……!」


 歯を食いしばって力むが一ミリも動いている様子はない。

 ダメだ、全く上がらない!? 絶望的なまでにびくともしねぇ!? ……そりゃそうだよな、自重だけでも結構な負荷なのに、そこに彼女の全体重がプラスされているんだ。今の俺の筋力じゃ土台無理な話だった。


「ふふぅん。どうしたのかなぁ? ちっとも動いてないよぉ? 貧弱少年!」


 屈辱的な言葉が投げ掛けられるが、どうすることも出来なかった。く、このままでは一生、床掃除がかりになってしまう……!


「十回なんてずぅっと、低く見積もった回数なのになぁ……。一回も出来ないだなんて……。虚弱少年!」


 くそぉ! ダメだぁ。今さっきの試行だけで残っていた体力の半分は持ってかれてる……! つ、次の挑戦で死ぬ!?

 身体の方は特に危険も感じていない様で、あの力が発動する気配はない。まあ、こんなことで出てきても困るのだが。何もしていなくても体力は時間と共に消耗していく。


 うぐ、もう姿勢を維持するのも無理だ。そのまま情けなく潰れてしまった。また床が唇を狙って迫り来る。それを左頬を下にして既の所で躱す。


 しまった!? また顎を痛めてるの忘れてたぁぁぁ! 押し付けられた左顎が悲鳴を上げる。いや、それだけではなく身体ぜんたいが軋んでいた。きょ、今日、身体つかいすぎだ……。目が覚めてからの止まる所を知らない怒涛の展開の数々を、去来する流星の様に思い返す。


「ふふぅん。ダメみたいだねぇ。脆弱少年!」


 とどめの言葉と共にアイシャは立ち上がる。立つ瞬間に、接触した部分に強い力がかかり、思わず「ぐえっ」と情けない声を上げてしまう。彼女は床に這いつくばる俺の背に更なる侮辱を続けた。


「ほんっとに、全然ダメダメなんだからぁ! やっぱり私が指導してあげなきゃいけないみたいだねぇ? ふふふふ、ふぅ」


 足音が背中越しに響き、ドアが開き閉じられる音がした。アイシャは不気味な笑いを最後に、倒れた俺を残したまま寝室へ移動してしまった様だ。


「う、このまま置いて行くなんて……。も、もう動けない……」


 床の熱い抱擁を受けながら異世界での初めての夜は更けていく――。

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