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エレメンタリストの手腕

 菜園へ移動する。花畑から数メートル程度しか離れていないし、すぐ近くなんだけどな。


 近づいてみると三種類くらいの野菜が目に入る、幾つも葉が伸びてるけど、地面に隠れている部分も多いし、これを見ただけじゃ何が植わってるのかは分からないかな……。ん? あれはキャベツかも?

 ふむ。野菜の外見とか地球とあんまり違いがないのかな。他の野菜は何か分からないけど掘り出して確かめる訳にもいかないな。


 んん? そういえば、ここ周りと少し空気の感じが違う気がする……。何が、とは言えないけど……。


「ここではねぇ。ニンジンとタマネギとキャベツを育ててるよっ! そんなに面積が広い訳じゃないからいっぱい収穫とは行かないけどねっ。はんぶん趣味みたいなものだからいいのっ。さっきのシチューにも入ってたんだけど気付いたかなっ?」


 キャベツと言えば、遠目から見て異様な姿に映った巨大な葉野菜。これだな。どうしてこれだけこんなに大きいんだ? 俺の身長を完全に上回ってるな。二メートル近いのか。


「気づいちゃった? ふふぅん。それはねぇ。実験的に育ててるんだけどね……。毎日、水、風、土、草木の精霊たちに頼んでその子だけに、たくさん栄養が行く様にしてもらってるんだよっ。そうして毎日ちょっとずつ大きくなっていって、今はそんな姿になっちゃったの」


 野菜で実験とかしちゃうのか……。先ほど感じたこの場所の空気の違いは精霊の力が影響しているのかも知れない。野菜の方もこんなに巨大になるくらいだから見た目は同じ様でも根本的に何かが違う可能性があるな。


「でも周りに植えてた他の子が枯れちゃったから、ちょっと反省中……」


 まあ、何事も好奇心は大事だよな……。

 精霊と聞いて思い当たった事がある。先ほどから気になっていたのでひとつ聞いてみるか。


「なあ。さっきの花畑でも感じたんだけど、確か数日前に酷い嵐が来たって言ってたよな。ここの野菜たちも全然ひがいの痕がないと思うんだけど」


 アイシャは俺の問いに目を輝かせる。


「ふふぅん。気付いちゃった? 実はねぇ。あっちの花畑もこの菜園も、後は家も何だけど。精霊による自動管理システムが働いてるんだよっ!」


 思いもよらない言葉が飛び出してきたな。


「毎日ね、ずっと私がお世話してなくても、精霊たちがお水をあげたりぃ、虫や動物に食べられたり、病気にならない様に見張ってくれてるんだっ! ……極め付きはねぇ。天候の変化にも対応して、自動で守ってくれる所なのっ!」


 精霊の力でそんな事が可能なのか……。はんぶん趣味って言ってたけど、もしかしてアイシャは何もしてないのか? あれ? そういえば、さっきの花畑じゃ虫に食われた葉もあったよな。


「ん? ああ、お花の方は虫たちをあまり締め付けずに、緩やかにお世話してるんだよ。虫が育たないとお花も子孫を残せないし、その辺は臨機応変だね」


 なるほどなぁ。どこも同じ様にやればいいって訳じゃないのかぁ。


「この管理システムのおかげで家の周りの監視と防衛だけで私のマナ総量の二十五パーセントくらいは吸われちゃってるんだけどね。それが玉に瑕かな」


 ああ、そうか。思えば、家の屋根にも緑が茂っているし、嵐があればあそこも被害を受けてそうだよな。……いや、それ以前に家じたいが飛ばされていてもおかしくないか。封鎖された道を直接みてみないと、どの程度の嵐だったのか想像がつかないけど、かなり強力な防衛システムなのかも知れない。

 エレメンタリストと言うのは、皆そんな強力な魔法を行使できるのだろうか? んん? ここでまたひっかかったぞ。


「さっきの青いテントウムシだけど、そんなに強力な精霊の力があるのなら、それで捕まれば良かったんじゃ?」


 アイシャは俺の言葉を受けて、勝ち誇った様な顔をした。


「ふふぅん。あまぁい、甘々! カイトったらエレメンタリストの矜持がなぁんにも分かってないんだからぁ! いいかなっ!?」


 気迫に押されて思わず頷く。


「虫たちは自然のままに自分たちの力だけで生きてるでしょ? そこに私だけが超自然的な精霊の力を持ち出しちゃったらフェアじゃないでしょ? だからぁ、普通の生き物が相手なら極力、精霊の力は借りない様にしてるんだよぉ!」


 アイシャは得意気に背を反り胸を張ったが、どこか矛盾している気がするな。ここでこれ以上つっこむのも得策とは言えないか……。


 そういえば精霊との親和性なんて言葉を聞いた覚えがあるが、アイシャはどの精霊が一番なじんでいるんだろう? また質問する事になってしまうが、好奇心は抑えられない。


「えっとねぇ。風が一番でぇ、次が水。草木は結構なかよしで、火と土は普通くらいかな? 一番びみょうなのは血の精霊だねぇ。血の子ともっと仲良しだったらカイトの怪我も私が簡単に治してあげられたんだけど……」


 光と闇もいるって聞いた様な?


「光と闇はね。誰でも扱える訳じゃないんだ。私がその系統の魔法を使おうと思ったら、かなり無理しないとダメかなぁ」


 ここでアイシャは釘を刺してくる。


「そんなに質問してたらまたえっちな事を考えついちゃわない? 大丈夫? 私、カイトのその方面の想像力には一目おいてるんだよ?」


 うぐ、今のセリフ、思春期のガラスのハートに突き刺さっちゃったかも!? そんな所だけ評価されても嬉しくないし……。まあ、いいか。次はそこの地下への入り口らしき所に行ってみるかな。

 家の正面から右隣にある建造物は思った通り、地面が掘られており、入り口は地下にあった。


「ここはねぇ。氷室だよっ」


 日光の入射角の影響か、地下部分にも明かりが届いており、奥まった場所にある入り口が視認できた。手前の空間には俺とアイシャの影が並んで落ちている。


「氷室って。冷凍庫の事か……」


 アイシャは俺の発言に不思議そうな顔する。


「え? レイトウコって何かな?」


 しまった!? うっかりしてた。この世界にない物については、あまり喋らない様にした方がいいよな!?


「い、いやぁ。俺の故郷だと氷室の事をそう呼ぶんだ。忘れちゃっていいぜ?」


 腑に落ちない様子だな。でも、あまり地球の話はしない方がいいよなあ。多分。

 説明できない概念について追求されたらどうにもならないし、相手によっては下手すると異端者みたいな扱いを受けるかも知れない。アイシャが相手でそうなるとは思わないけど、肝心な所で口を滑らせないためにも普段から注意しておいた方がいいだろうな。

 アイシャに氷室についての説明を促す。


「ふぅん? まあ、いいけどねぇ。……この氷室はね! 純度が高くて大粒なエレスティアルとクリオライトが設置してあってね。水の精霊の力でいつも一定の温度が保たれてるの! まあ、ここでも私のマナが常に一定量すわれてるんだけど、それは置いといて。狩って来た獲物のお肉を一時的に保存したりしてるのっ。とっても便利なんだ! それにね! 夏になったら中に入るとすごく涼しくて気持ちいいんだよっ! 後はぁ、氷も作れるよっ!」


 ええ!? 肉と一緒に涼むのか!? 夏は肉の腐敗も速くなるだろうし、保存された肉に囲まれてるイメージしか湧かないぞ!? ま、まあ、あまり触れないでおくか……。氷が作れると色々な事に使えて便利そうだな。


 氷室の隣にある簡素な小屋からは何やら不穏な空気が漂っている様だ。……何だろう? あの壁面の怪しげな様子は、板の隙間から染みだしている赤黒いモノは何かの痕跡か……。色褪せてはいるが、元は血であった様に見える。

 むむむ。ここは元都会の人間的に何か見てはいけない気配を感じるぞ……。後回しにするか。


「次はあっちの井戸の方に行ってみようぜ?」


 アイシャは不思議そうな表情でこちらを見る。すぐ隣の小屋の方が近いからか、井戸を選んだ俺の判断に疑問が浮かんだみたいだな。


 小さな屋根つきの井戸の側には石材で出来た、半筒形の物体があり、そこから両端を区切られた斜めに伸びる滑り台の様なスペースがあった。その先は途中で切れ終端は地面へと向かっていた。

 何だ? この先の地面に生えた草だけ他よりも大きく育っているな?


「ええとねぇ。今はお水が汚れちゃってて使えないけど、普段は井戸から汲み上げたお水をここに貯めて洗い物とかお洗濯をしてるんだよっ! それで、溢れたお水はこっちの流しに行く様になってるの」


 今の言葉で閃いた。分かったぞ! ここの草が何故こんなに育っているのか! それはぁ! こ、こいつら、毎日の様に、『アイシャのエキス』を吸ってやがったからだ!? そうに違いねえ! くそぉ! 植物の分際でよぉ!? 随分いいご身分じゃねえか!?


 植物に嫉妬する人間もそうそういないだろう。自分の想像力のたくましさを再確認してしまった。

 環境汚染だとはこの際いわないでおく、ここは地球じゃないんだ。

 いや、待てよ。そう考えるとここの植物たちは『アイシャのエキス』に耐性を持つ所か、成長の糧としている変異種の可能性が浮かんでくる。やはり……芽は摘まねばならないのか……!


「それでね。ここで洗った物は、あそこの物干しで乾かしてるんだよ。ってこれは言わなくても見れば分かるかなっ! あ、お皿の場合はこっちね」


 アイシャの指した場所を追って、半筒形のスペースの陰を覗き込むとそこには、小さな石材の棚が置かれていた。水が切りやすい様に、細かな穴が開いている。

 屋根つきではあるけど、ここに皿を置いてたら、乾かしてる間に虫とかに這われそうだな……。ふむ、妙な想像ばかりしてしまうな。衛生意識の違いを感じるが、アイシャは綺麗好きそうに思えるし、そんなに重大にとらえなくてもいいのかも知れないな。もと日本人な俺は何回も腹を壊したりしそうだけど……。


 あれ? そういえばさっきの食事の後片付けをしていないぞ。あの時は、そんな事を考える暇もなかったけど。


「なあ、さっきの飯で使った食器とかそのままだよな? いいのか?」


 そう問いかけるとアイシャも忘れていた様で、驚きの表情に変わる。


「いけないっ。完全に忘れてたよっ! ……でも、お水がこんな状態だし、今は簡単には洗えないかな……」


 ああ、言われてみれば、そうなんだったな、忘れてた。あの時に彼女が持ってきてくれたコップの中身の汚濁を思い出し、見てしまったモノとそれに付随する感情が呼び起される。


 うあああ!? あの虫に身体中を這われたイメージがまた甦って来た!? ベッドの上で転がった時と同じ様に、その場で自分の身体を抱きしめながら横転したくなる。身の毛もよだつおぞましい経験だった。

 まあ……。虫に這われたってのは想像で、実際の所は汚れた水を絞ったタオルで身体を拭かれただけなんだが……。いや、それでも大問題じゃないか!? てか、アイシャも絞る時に汚水に触れちゃってる!?

 思わず隣に立つ彼女の手を盗み見てしまった。う、美しいこの手を拡大すると魑魅魍魎が蠢いて……! そんな訳ないか。


「あれ? 聞かれると思ったけど、今回は質問して来ないんだね?」


 んん? 何の事だろう? 心をざわつかせるイメージのフラッシュバックでそれ所じゃなかった。あ! もしかして、さっきの発言の『簡単には』ってトコがポイントか? 心に浮かんだ疑問をそのまま口にする。


「ふふぅん。気付いたみたいだね。イイ調子だよっ。実はねぇ、水と風の精霊の力を借りれば、食器洗いもお洗濯も簡単に出来ちゃうんだよ」


 そうなのか!? だったら全部それで洗ってしまえばいいんじゃ……? いや、簡単には出来ないのに、簡単? どういうことだ?


「でもね。これも精霊魔法と言うよりも、魔法じたいの制約みたいなモノなんだけどね……」


 ここでいちど言葉は切られた、期待を込めたまなざしで続きを待つ。


「水分の少ない場所で綺麗なお水を出すだけでも大変だし、それを使って自動で洗おうと思ったら、風の精霊の力も維持し続けないといけないし、マナの消費量が大きくなりすぎちゃうの。作業じたいは簡単だけど、それだけで疲れちゃうから出来てもあんまり意味がないんだ」


 そう言ってアイシャは空を仰ぎ見た。

 いまいちイメージが湧かないな。食器や洗濯物の自動洗いってどうやるんだ?


「あれ? 伝わらなかったかな? こうね。空中で水を一点に集めてぇ、ちっちゃな竜巻みたいにしてぇ。こう、ぐるぐるっとやって一気に綺麗にするんだよ! その後もゆっくりふわっと降ろすのに風の力がいるんだけどねぇ……。どうかな? 今度は分かったかなっ?」


 彼女は身振り手振りをまじえて、自動洗いのイメージを伝えて来た。

 何となくは……分かったかな。綺麗な水を集めるのに水の精霊が、それを竜巻の様に動かして洗うのに、風の精霊の力がいるって事か。空中洗濯機って感じかな?

 ここで一つ引っかかる。あれ? でも、ここに水桶と流しがあるのなら全自動である必要はない様な……?


「あれ? それって、綺麗な水だけを集めて、ここに張ればそこで洗えるんじゃないのか?」


 俺の言葉にアイシャは目を丸くして硬直していた。


「それ! ぜんぜん気付かなかったよっ! ぜんぶ自動で終わらせる事ばっかり考えてたっ! 盲点だったな。……いつも精霊の力に頼りすぎなのかなぁ?」


 目から鱗が落ちた! そんな様子だ。


「ああ、でも。綺麗なお水を集めるのも周りの環境に与える影響が大きいからあんまり出来ないんだ」


 そこでアイシャは何かを思いついた様に手を叩いた。


「そうだ! 汚れたお水を綺麗にするだけなら、もっと少ないマナで出来るし、環境への影響も少ないよっ! 見ててねっ!」


 彼女は腰のベルトにかかっていたポーチから何かを取り出し、井戸を覗き込んだと思うと、右手を『豊かな実り』に当て、左手は手の平を上に井戸の底へ向けて斜めに伸ばし、神経を集中させるかの様に指先を揃える。そして徐々に背筋を伸ばし目を閉じた。


 まただ。彼女の手を中心に微かな光が放たれ始める……。『豊かな実り』に当てられた右手からも呼応する様に、輝きが漏れ出す――! ッ!! これは、前の時より数段ひかりが強い!

 光はみるみるうちに大きくなり、周囲も包み込んでいく――。その中心に何かが見えた――あれは、水色の小さな人魚の様な姿と、もう一つは薄い羽が生えた青色の妖精? 次の瞬間、井戸の奥から突風が吹いたと思ったら、水の塊が空中で渦を巻きながら現れた。同時に巻き上げられた水が小雨の様に降り注いだが、力の中心から発せられる風に呑まれ周囲に四散していく。彼女の長い金の髪も風にあおられて宙を舞っていた。

 これが、水と風の精霊のコンビネーションなのか……。アイシャは状況を確かめる様に、目を開いた。


「ふう。力の調整に手間取っちゃったけど、こんな物かな? 後は……」


 小さな人魚と妖精が渦巻く水塊に近づいたと思うと、水は激しくうねり、現れた竜巻は、あたりの空気ごと飲み込む様に回転し、周囲に何かを放った!

 その何かの落ちた地面に目をやると、泥の塊があった。今とんできたのって水の中の汚れか!?

 再び水塊に目を向けると、水は透明で澄んでおり、日光に照らされ輝いている。いまだうねる水の向こう側には森の木々が揺らぎながら映し出されていた。


「はいっ。出来たよ。お水の浄化かんりょうっ!」


 アイシャは持っていた何かをポーチにしまい込み、両手を伸ばして、水塊を挟み込む形を取る。その情景を見ていると、俺の中に再びある感覚が芽生えた。


「あのさ。何か、すごいの実演してくれた所で悪いんだけど……。喉が渇いてるみたいなんだ」


 先ほどの模擬戦で動き回ったからか、身体は水分を欲していた様だ。アイシャの顔は水塊を通した光で照らされ、輝いていた。その中でも特に強い光を宿していた瞳がこちらをとらえる。

 答えを待つこともなく、水塊が俺の目の前へと運ばれた。力の中心より生じる風が緩やかに顔の表皮を撫で、開かれた目をくすぐり、前髪を逆立て、空へと溶け込んでいく。ちょっ!? 目、開けてられないって!


「いいよっ。そのお水、綺麗だからそのまま飲んじゃって!」


 そして次の瞬間、水塊が俺の顔に押し付けられるのだった。


「もがっ!? ごぼぉ!? ふがくがぶっ!?(ちょっ!? いきなり!? 息できないって!?)」


 アイシャはその様子を見て笑いながら答える。


「うん! 何いってるのかぜんぜん分からないけど、がぶっといっちゃえば大丈夫だよっ! さあ! 一気にいこっ!」


 息が出来ないから飲まないと死ぬ――!? 覚悟を決めて水塊に口をつけ飲み込んだ。

 特に味におかしな所はないな……。見た目があれだけ綺麗だったんだから不純物はほぼ取り除かれたのか。

 水を半分くらい飲んだ所で、やっと鼻が露出し息が出来た。ふぅ。あやうく給水のために陸上で溺死する所だったぜ……。いや、これだけだと何いってるのか分からないな。


「私も喉かわいてるし、飲んじゃおっと」


 アイシャが近づいて来て、反対側から水塊に口を付けた。一気に吸い上げられて小さくなる水塊の向こう側を呆然と見つめ、またある発見をしてしまうのだった。


 その発見に顔から火が出そうになる。うわぁ!? また間接キスだこれ!? しかも今度は、『直接』のんじゃったってぇ!? じゃ、じゃあ、直接してるのと一緒じゃ!?


 ふぐっ。


 その場で力なく尻をつき、そのまま後ろに倒れ伏す。両手は脱力し、地面に放り出されていた。地面に尻が落ちた時に、前に打った場所が痛んだが意識は完全に無になっていた。


「ええっ!? カイト! どうしたの!? 大丈夫!?」


 身を案じる声が力を失くし虚ろな脳内に響き渡る。

 彼女はこういう所は無頓着なのかも知れないな……。いや! しかし、思春期のこちらの身にもなってくれ!


 ああ、これは幸せなのか、はたまた不幸なのか……。今の俺には答えは出せそうにない――。


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