最強少女は家族とお別れする
そして月日は流れ、3ヶ月後
パッカー家では、学園へ向かうアルナを見送るために4人が集まっていた
「忘れ物ないか?さっき俺が拾ったこの石、何かに使えるかもしれないから持って行くか?」
「お父様。それはさすがにいらないし、既に私の荷物はいらないものが8割を占めているわ」
パンパンになったバッグを見てアルナは苦笑いをしている
「それにしても、もう学園に行くような歳になったのね。アルナを拾ったときのことはつい昨日のように思い出せるのに...」
マーリンは心なしか少し涙ぐんでいる
「あぁ、そうだな。あんな危ない森に、可愛くて小さい女の子が1人でいた時には腰を抜かしそうになったが...
そこにいたことはともかく、あの時アルナに出会えたことは神に感謝せねばなるまい。この5年間ずっと幸せだったからな」
カジットはさっきから号泣している
「父さんも母さんも、大げさなんじゃない?会おうと思えばいつでも会える場所だよ?
まぁ、アルナの成長が嬉しいのは俺も同じだけどさ」
ウッドは照れながらも嬉しそうにしている
そんな3人を見て、泣きそうになりながらもアルナは意を決して口を開いた
「お父様、お母様、お兄様。こんな得体の知れない私を、本当の家族のように育ててくれてありがとう。おかげで私は普通の人として生きることができたわ。
ずっとお礼を言おうと思ってたのだけど、恥ずかしくて...」
羞恥心からか少し俯いていたアルナが、返事がないのを不思議に思い前を見ると、
カジットのみならず3人とも大号泣していた
『アルナは本当の家族だ』とか『得体が知れないなんてことはない』とか、そういうことを言っているのだろうが
全然言葉になっていないのでただ泣き叫んでいるようにしか見えない
アルナは3人が落ち着いたのを確認すると、
大量の荷物を持った
「じゃあ、いってきます」
今まで生きてきた中の、1番の笑顔でアルナは家族に別れを告げると
迎えの車に乗って学園へと向かった
ツンデレウッドくん、今後出したいんですがどこで出すかまだ決まってません
ご飯のイメージは、カ◯リーメイトみたいなやつにいろんな色が付いてて、いろんな形になってるって感じです。混ぜたり焼いたり煮たりするので料理という概念はあります
赤は甘くて青はしょっぱくて黄は酸っぱくて緑は苦いです
濃ければ濃いほど味が濃くなるし、ランクの低い人ほど濃くなる傾向があります