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最強少女は無意識に世界征服を目論む  作者: りおん
アルナ in アリネシア
15/18

最強少女は何かを察する

エドワードとアルナの絡みなので会話が多めです

「エドワードおはよう!」



アルナは教室に入ると、当たり前のようにエドワードの隣に座った



「おはようアルナ。今日はテンションが高いね?」



どちらかと言えばエドワードから話しかけることの方が多いので、アルナから話しかけている時点で気分がいいのは想像できるだろう




「聞いて、エドワード!私、みんなとお友達にならなきゃいけないのに決まった人としかお話ししてないわ!」



「ええっと...つまり?」



「...洗脳させるしかないわね」



「諦めるの早いな!?洗脳魔法の難しさについてはもうこの際忘れておくけども!」



「何を言っているの、エドワード。洗脳魔法は難しくないわ!精神系魔法の一種だから所詮Bランク程度よ、全生物を洗脳させるぐらいわけないわ」



洗脳魔法は、どんな効果を出すかにも寄るが

少なくとも相手の精神力を自分の精神力が3ランク分上回らないと効果は出ない。

洗脳魔法自体、使用できる人が少ないので自分の精神力を把握している者は少ないが

ランクが高ければ高いほど精神力も上がるとされている


そしてもちろん、対象人数が増えれば必要な魔力もその分増えるわけで

全生物に洗脳魔法をかけるなんてのは無限に近い魔力量が必要になるわけだ




「...聞かなかったことにするよ。

それで?友達を増やしたいんだっけ?」



エドワードは頭を抱えながらアルナと会話している



「そうなのよ〜そもそもエドワードと仲良くなったせいで私まで遠巻きに見られて...

噂ってのは厄介よね。事実じゃないことが一瞬で広まる」



「どんな噂が広まってるのかは置いておくけど、つまり僕のせいだと?」



「当たり前じゃない!そもそもエドワードは何で私に話しかけたのよ?王子が自分から話しかけるなんて百害あって一利なしだわ!」



アルナは本気で怒っているわけではなく、どちらかと言えば叱っているような雰囲気だ

エドワードの身を案じているらしい





「んー、何でだったかな。忘れちゃった」


考えるそぶりもせずにエドワードは笑いながら答えた



「...へぇ?

私に直接記憶を見られるのと、強制的に思い出させるのどっちがいい?」



アルナのさっきの優しさはどこへ行ったのか、口角だけ上がっているが目は完全に笑っていない。




「ちょっと待って!?それが可能かどうか...なんて聞いてもしかたないよねできそうだもんね!

えっ、そんなに気になること!?」



エドワードはアルナを見て冷や汗を垂らしている



「いや、別にそこまでじゃないわ。覚えてるのに忘れたフリしてるのがムカついただけ」



ふんっ、とアルナは前を見て座り直した



「おかしいな、演技力には自信があるんだけど」



苦笑いをしつつエドワードも前を見ると、いつのまにか教室にいたヌガーディオと目が合った




「ほら、そこ。いつまで喋ってるんだ授業始まってるぞ」




エドワードとアルナが話してる間に授業も始まっていたらしい。


ヌガーディオは軽く注意すると授業を続けた




「つまり、不干渉条約が締結されたあとも戦力は常に必要とされてきたわけだ。だから各都市に学園があるわけだが...」



「先生!他国への牽制やもしもの時、というのはわからなくないですが

むしろ戦力が増強されていってるのはなぜなんですか?」



「増強されてるように感じるか。まぁ、否定はしない。

その理由は国家機密だから言えることではないが、知らされていないということは知ってはいけないということだ。気にするなとしか言えないな」



「...なるほど」



ヌガーディオの言葉に気圧されたらしく、質問していたクラスメートは頷くだけだった



「おぉっと、もう時間か。

アルナ・パッカーとエドワード・ベンベート。授業聞かずに喋ってた罰だ、放課後補習だから学園長室にこい。

以上だ」



そう言うとヌガーディオは教室を出て行った





「...エドワードのせいで呼び出されたわ」



「喋ってたのほとんどアルナだけどね」



クラスメートたちは2人の様子が気になるようだったが、会話の内容に見合わない真剣な表情を見て何かを察したのか、急いで教室を出て行った



クラスメートが出て行ったのを見ると、アルナはおもむろに口を開いた



「あら、エドワードも何となく察しているのね」


エドワードが同じような表情をしているのを見て、アルナは少し驚いたような顔をした



「一応、王子だからね。今どういう状況かぐらいわかる。アルナが察しているのは...まぁ、今更常識を言ってもしかたないか

どっちにしても、アルナは実力を見出されたってより僕を呼ぶ口実な感じだったけど」



「口実としてだけならそのまま口実にされるだけよ...まぁ、そう上手くもいかないでしょうけど。

とりあえず、後半の授業が先よね。また後でねエドワード」



「あぁ、後で」



そう言うとアルナは教室を出て次のクラスへと向かった

結局、予定していた戦いを繰り上げることにしました。もうちょっと先ですけど。


エドワードがアルナに話しかけたことにもちゃんと理由がありますし

アルナが願いをいまひとつ叶えられてないことにも実は理由があります。


エドワードとアルナの会話が無駄に長くなったのは、作者が楽しくなってしまったからです。理由はありません。


早く一章だけでも完結させたい。

アルナよ、早く旅に出ておくれ。仲間が未だに1人も出てこないのが私は寂しい。そしてユイドを出してほしい

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